『みんなのお寺』 ブッダによる幸せの種がまかれた園

宗派を超え、国境を超え、時を超えて、仏教・ブッダの教えの真理に触れる事の出来る幸せの精舎を目指す『お寺』です

子育てって何?

2007年10月04日 | 仏教的 『子育て』
『子育て』とは親が子どもを一人前になるまで育てる事です。

と言い切る人も多いかもしれませんが、それだけではないと私は思います。

むしろそれだけでは偏った見方になって良くないと思います。

第三者から見れば、親が子どもを『育てる』のです。

しかし親からすれば、子どもや周囲の先輩達から『親』として育てられているのではないですか。

育てられている『親』が子どもを『育てる』と言い切るのはなんだか滑稽に感じませんか。

まずこの最初の時点で誤った考え方をして、自らに大きなプレッシャーをかけて追い込んでいるのです。

経験した事のない、『子ども』を『育てる』事を上手くこなさなければいけないと思い込み、そのプレッシャーの中で、思い通りにいかない『子育て』が四六時中続くと、パニック状態になり、ノイローゼの道を歩み始めるのは言うまでもない事です。

また『子育て』という言葉の中の『子』を『自分のもの』として勘違いしている方も考えを改める必要があります。

〈子どもは自分のもの?〉を参考にして下さい。

『自分のもの』ではない『子ども』によって『親』に育てられる自分。

『子育て』を上手くできなくて当然です。

1人でできなくて当然です。

だから『子育て』の先輩が沢山いるのではないですか。

だから保育施設があるのではないですか。

その人たちと仲良くなりましょう。

色々教えてもらいましょう。

みんなそうして『子育て』してきたのです。

子育てとは、親が子どもを育てるという一方的なものではなく、子どもが親を育て親が子どもを育てる相対的なものである。

そして多くの人々によって見守られながら学んでいくものである。

そう思えば、肩の力を抜いて、『子育て』に臨めるのではないのですか。