グランマの扉

女4代にぎやかな日々

幻の故郷・富山を訪ねて   二日目・五箇山

2022-11-19 | 旅行
心配していた翌朝の夫の足の具合は幸いにも悪化せず、少々引きずってはいるものの旅行はそのまま続行できそうな感じに。

昨夜の雨も止み、こんな青空の中レンタカーに乗って五箇山に向かいました。







そもそも旅行中の天気予報は雨か曇り。
でも、私達は晴れ男に晴れ女。
雨だと傘+杖になるので、夫の為にもせめて曇り空をと望みながらドライブ。
富山市内を抜けると車もぐっと少なくなり、山々が迫ってくる道路をひたすら走りました。


五箇山の駐車場から、エレベーターを使い村に降りて行きます。


集落が見えて来ました。






すっぽりと山に抱かれている茅葺屋根の家々はまるで絵本のような景色です。


でも家の横には青々とした野菜畑。










里に下る道の脇には、村の人達がひとつひとつ石を積み上げたであろう石垣が。





干し柿も下がっていました。








家々は、今は食べ何処になっていたり展示室や土産屋を兼務していたりで、村としては観光に主体をおいているようですが、やはり住んでいらっしゃるので日常生活も垣間見る事が出来ました。




家の横にある貯水池。
岩魚のような魚の姿が見えました。





又、私は知らなかったのですが、ここは火縄銃の火薬として使われた塩硝の産地でもあったそうです。
そもそもその製造方法は鉄砲伝来の種子島から堺に伝わり、本願寺から五箇山に伝わり、五箇山で出来た塩硝は本願寺に送られていたのだとか。
秀吉時代からは年貢として納められていたそうです。


そもそも、何故五箇山で塩硝を作ることになったと言うと、他の山村のように薪炭や山菜などを近くの城下町で売って稼ぎにするには不便な深山の村であったこと。
その為、1570年位には伝わっていた方法を秘伝として貴重な火薬を作っていたそうです。

床の下に、土やウド・ヨモギ等の植物や藁を混ぜ、それに蚕の糞を加えて何年も上下を替えながら熟成させ、それを絞り、蒸発させ塩硝を取り出す・・・というような気の遠くなるような年月と手間暇をかける工程で出来たこの塩硝は質も良く、加賀藩の特産品でもあったようです。




さて、五箇山を後にして、次は高山へ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 幻の故郷・富山を訪ねて ... | トップ | 幻の故郷・富山を訪ねて  ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅行」カテゴリの最新記事