グレートはるゆか

リウマチのママ「剛田りむ」と、2人の娘の、育児奮闘記&親バカ写真&闘病記。タイトル変えました

出産の時の思い出(帝王切開 手術編)

2006年06月09日 20時41分38秒 | 赤ちゃん
下からのつづき

麻酔と言っても意識が有るので、術野が見えないように衝立のような物を胸の辺りに取り付けられ、お腹の様子は全く分かりません。
うっかり自分の血とか肉とか見えたらかなり心理的に来るからなぁ。
その点、衝立が有って安心。

いよいよ手術開始です。

電気メスで切開が始まり、術野からチリチリと煙が上がるのが見えます。
うわ~こんなシーン、もし見えたら衝撃だろうなぁ~
と、思っていたら、焦げ臭い匂いが…。
その時私は、生きながらに自分の肉が焼ける匂いを嗅いでしまったのです衝撃
と、昇り立つ煙の先を凝視していると、手術台のライトの金属部分から、なんとなく術野が分かる事に気付き、
ダブルショック
いや、ハッキリ見えるわけでは無いのですが、なんとなく手が動いてるとか、開いた中身が赤いと分かるぐらいの…
ヒー
衝撃受けた矢先、血圧計が膨らみ、プシュー。
せめて衝撃に集中させてくれ

なんとか見ない方向へ軌道修正。
しかし固定されて、麻酔が効いてガタガタ震える体で横を向く事も出来ず、麻酔医が体調管理で見守る中、怪しく目をつぶるわけにもいかない。
写っている場所から目線を外すぐらいしか方法が有りません。
き・気にしない、気にしない

しかし、麻酔が効きすぎな気がする。
なんか震えが強くなって来た
歯もメチャメチャガチガチ言ってるし、震え過ぎて首が痛くなって来た
しかもこのタイミングでまた血圧計が腕を圧迫。
痛いって!お前、計り過ぎじゃい!(←必要な事です)

早く終わって欲しい…
そう思っていた時、今手術の心の支え、麻酔医が「大丈夫ですか?」とソフトに訊ねてくれます。
「震えが凄くて首が痛いんです」
と、さっきからそればっかり考えてた事をようやく口に出来ました。
「震えを止める麻酔も有るんですけどね。それを使うと赤ちゃんも寝ちゃうんですよ。産まれた時に起きててくれないと、赤ちゃんの健康状態が分からないので、もう少し我慢して下さいね。」
麻酔医の説明に納得。それなら頑張るぞ
さらに、赤ちゃんを取り出せたら、震えの止まる麻酔を入れてくれると聞き、後少し
の辛抱と震えながらも気合いを入れます。
気合いを入れた途端、血圧計が圧迫
く・くじけないぞ

その時、どうやらお腹から取り出す様子。
ようやく我が息子と対面か
…なかなか出て来ない。

医師「もうちょっと切るか」

ええ~フェイントかいな
今度は電気じゃないメスを使い、さらに下へ切り開く様子
今度こそ本当に息子と対面か
さぁ、我が息子よカモーン

医師「あ、女の子だ」
え~~

医師「女の子ですよ~おめでとうございます」
りむ「あ・ありがとうございます

妊娠中期に「股から離れているものが見えるから男の子」と言われていたので、かなり男の子のつもりでいたので、気持ちの切り替えが付かず…いやでも、無事に生まれてくれたのは何より

取り出した我が子を近くに連れて来てくれる看護士さん。
さぁ、顔を見せておくれ
看護士「先に洗っちゃいますね~」
またフェイントかいな
この病院フェイント多すぎやで

綺麗に洗って連れて来てくれました。
看護士「女の子ですよ~」
と、このタイミングでまた血圧計が腕をギリギリと圧迫。さっきからタイミング悪すぎるんじゃい
しかも、麻酔の震えがピーク
か・感動に集中できん
どうにかお礼の言葉をひり出す。
お腹を閉じて、キャスター付きのベッドにヨイショ、ドスン!と移動し、手術に関わったスタッフの方々にお礼を良い、病室へ帰りました。

幸い、体重も未熟児にならずに済み、産まれた時に付く油のような物も少なくて、とても良い状態で産まれたそうです。
主治医に、「未熟児かもしれないって聞いてたから、体重が思ったより有って安心しました」と言うと、
「赤ちゃんの頭囲から体重を計るんだけど、逆子は頭が小さいから違ったりするんだよね
何ぃ~逆子は頭が小さいそんな話聞いてないよ
緊急入院中、体重が足りないと聞いて、かなり心配して、少しでも体重増やそうと、お腹一杯でも残さず全部食べてたんですけど…
ま・良いです。
先生のおかげで元気に産まれてくれたんだから

今回の出産は、「出産」というよりも「手術」という感じで、「産んだ」というよりも「出してもらった」という感じでした
次回が有るなら、今度こそ自然分娩をそして産まれた後の対面で、震えたり、腕をギリギリされる事なく感動にひたるんだ

と、思ったのですが、一度帝王切開した子宮は、出産のイキミで古傷が裂ける事が有るんだそうです。
しかも、その状態で帝王切開に切り替えると、母子共に危険だそうで、今はどこの病院でも「次も帝王切開」と薦めるんだとか。
この先チャンスが有っても、自然分娩は経験出来ない身体になってしまいました。
うう~む残念だけど仕方なし。
ともかく、元気に生まれてくれて、本当に良かったです

次回「手術後偏」で、もう一ネタいきまっせ

出産の時の思い出(帝王切開 準備編)

2006年06月08日 11時55分16秒 | 赤ちゃん
下からの続き。
なんか長くなったので「帝王切開 準備編」とさらに分けてみました

さて、いよいよ帝王切開です。
三年前の事なので記憶があやふやな点も有りますが、こんな感じって事で勘弁を

帝王切開の麻酔は背骨の間にするそうです。
身体を出来るだけ丸めて背骨に隙間が出来た所に針を刺して麻酔の管を通すという事で、横になり、身体を丸めます。
医者に「もっと丸まって」と言われるのですが、妊娠中のお腹が邪魔で、上手く丸まれません
看護士さんなどに無理矢理丸められ、どうにか針が刺せるほどになったのですが…
これが痛い
針を刺した途端、あまりの痛みにビクンとしてしまったのですが、
「我慢してビクンってなると針が神経に刺さる危険が有るから。それなら我慢しないで、痛いって大声出してくれた方が良いから、動かないで。」
と医師に言われ、言われた通り、ここ数年出した事の無いような大声でみっともなく大騒ぎしました。
「痛いー!!わーーー!!うわーーー!!イタタタターーーー!!」
ようやく麻酔処置完了。
痛みが去ると、年甲斐もなく大騒ぎした事が恥かしい
謝罪と感謝を告げて手術台へ。

それまで乗せられて来たキャスター付きベッドから、手術スタッフがみんなで私を支え、「せーの」と持ち上げて、隣の手術台へ。
結構乱暴でドスンって感じなんですが荷物ですかと思った記憶が…痛くは無かったのですが、麻酔が効き始めたからかも?

麻酔医が手術台の頭の方へ来て軽く説明してくれます。緊急手術なので、少しでも説明が有ると有り難いです。
その間に周りでは手術の準備。

普通の台だと思っていた手術台は気が付けば十字架のような形になっていて、手を丁度キリストの張り付けのような形にそれぞれ置かれました。
片方に血中酸素濃度を測る機械を付け、もう片方には自動で定期的に計る血圧計。
この血圧計、説明されている間も時々膨らんでは腕を締め付け、
なんか痛い痛い、そんなに絞めないでーー!
と思った途端プシュー!と元に戻る。
を、5分置きに(だったかな?)繰り返します。…痛いって

麻酔の効きを確かめるために冷たい水を含ませた脱脂綿を使います。
これが、首の付け根では冷たいと感じるのに、もう少し下に移動すると、触っている感覚は有るのに冷たいと感じ無い。
これが麻酔が効いたというサインです。

麻酔が効いたと分かると、「オシッコの管を入れますからね~。手術後も暫く入ってますから」と言いながら管登場。
勿論麻酔が効いているので、痛みは全く有りませんが、これが恐ろしく乱暴!
ズガーン!ズガーン!と身体が揺れるほどの勢いで容赦なく管挿入。
ああ、そんなに乱暴に扱って…痛くは無いけど大丈夫なんだろうか私の身体
荷物のようにされたり、人形のように容赦なくされたり…きっとこの人たちは、人を臓器と思って手術してるんだろうなぁと思ってしまったり。
でも、今はまな板の鯉、この人たちに全てを託して赤ちゃんを取り上げて貰うしかないのです。このくらい我慢、我慢。
と、血圧計が動き出し、痛い痛い、そんなに絞めないでーー!と思った途端プシュー!
5分おきに絞め技…地味に辛い

唯一やさしげな雰囲気で声をかけてくれる麻酔医の医師が心の支えです。
でも、なんだか身体が震える…歯もガタガタします。
麻酔医が、「この麻酔をすると、身体が『寒い』と勘違いして、麻酔の効いて無い部分が震えるんですよ」と教えてくれました。
そうなんだ~。かなり震えてて、身体が辛い。
定期的に血圧も計られて、圧迫感が痛い。
あっちもこっちも大変だけど、そういう物なら仕方無い

次こそ、いよいよ!「帝王切開 手術編」です