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亡念のザムド 最終回「大きな石と少女」

2009年10月07日 | 亡念のザムド
ヒルケン皇帝に自分の名前を指し出したアキユキ。
我を忘れるのも構わずにヒルケン皇帝と入れ替わるように変化し別れた二人。
見知らぬ街に放り出された感覚で彷徨うアキユキの想いはルイコンの流れに乗ったナキアミがアキユキを励ます。
いつか名前を呼んでくれる人が現れるはずだから泣きやめと言います。
そして胎動窟の外では一人残されたヤンゴがシロザのナキアミは千年の眠りにつくという言葉に反発して、閉じかけた胎動窟を開こうと足掻きます。
そこに落下してきたアキユキザムドはヤンゴに命じられるまま一緒にこじ開けようとするのですが敵わずアキユキもまた石化してしまうのでした。
石化したアキユキを回収しに来たザンバニ号。
ナキアミにお別れを言えなかった皆。
実は生きていた伊舟は自室で初めて声を上げて泣くのでした。
9年後教師になったハルは尖端島の丘に鎮座するアキユキに毎日語りかける毎日を送り、また他の面々もそれぞれの想いを抱いて生活しています。
そして――…



前回に別れに気付いていたから「大好き」と言ったのだと思ったのですが…違ったみたい…
一人は嫌だと泣きじゃくったヤンゴがあの状態から9年後にシロザと同じ言葉を言うようになった変化を見てみたかったな。
目の前で石化したアキユキを見たから?
回収に来た伊舟に何か言われた?
9年後に胎動窟の前で再会した伊舟は素直に「会いたいよ…」と眠るナキアミに言葉を送ります。
アキユキと違ってナキアミは必ず千年後なのだろうか?
去り行くヤンゴはOPと同じカットでちょっと感動しました。

そして9年後のそれぞれを駆け足で書いていきます。
ユンボとアームは結婚したのか、第2子がユンボのお腹に。
そして成長したヒノキ丸は…雷魚そっくりじゃないか!!
単なる偶然?だよね?でも格好良くなってるなぁ。
コバコがナキアミの後を継いで船の風読みになってるのは嬉しかったけど、顔が見えなかったのが残念…どんな美人さんになってるのか。
船で一番の筆まめ男になったアクシバはずっとナキアミを想い続けるのかな。

かつてナキアミとアキユキと関わった人々も。
キーオとズイゾ親子はまだ母親の石に会いに行っています。
キーオ美人になったなぁ、あんな山奥じゃ結婚出来ないんじゃないかと心配したり、それがズイゾの狙いだったり、ね。
須磨子も相変わらずアマウの原でのんびり暮らしているようでした。
ミドリは成人を迎え自分のことより父親のことを心配します。
元々しっかりした子だったから、彼女はすぐに結婚して家を出そうですね。
同居を始めたアキユキの両親、ナズナも目覚め車椅子ですが一緒に仲良く生活しているようです。
リュウゾウからしたら娘が出来たみたいな感覚か。
一人ジバシリの墓守をしているセイタカの所には戻らないのかい?
そして死んだと思われた垣巣が診療所のベッドで寝ていました。
恐らく意識不明のままなんでしょうが、スカッキがずっと傍にいるのがいいな。
病室で煙草は止めろ、吸ってないというリュウゾウとスカッキのやり取りが面白かった。
未だに診療所に通ってる笹村のおばあちゃん…この人が一番の食わせ者かもしれませんね。
先端島元司令官は9年経った今でも現場復帰を望む声があるようです。
元だって、と拒否しているようですがまだ北ときなくさい状況にあるようなので、戻る日も近そうです。
シロザは胎動窟の由来を話す観光案内をしているみたいです。
ナキアミが成し遂げたことを後世に語り継ぐ重要な役目を自ら課したのかも。

ハルは臨時講師として教壇に立っていました。
授業中に手紙を回し読みして笑う生徒、それを最後に受け取った男子生徒の質問は「彼氏はいないんですか?」というものでした。
これが手紙の内容かは分かりませんが笑うとしたら「彼氏いなさそう」ということかな?
そしてそれを面白味のなさそうな顔で聞いたこの男子生徒…さてはハルに惚れてるな?とかいう妄想も美味しいです。
で、その日の帰りのバスの中でかつての自分達3人のような会話をしている生徒を見て懐かしく微笑むハル。
がむしゃらに走ってた昔の自分を懐かしく思い出しているのでした。



そして先端島の海を見渡せる丘に石化したアキユキはおり、その傍には守るように新しく咲いたオンゴロとロッパがいるのでした。
いつものようにハルが丘にたどり着くと懐かしい姿が。

「おかえり、アキユキ」
「ただいま…ずっと聞こえてた、ハルの声」
「うん」
「ありがとう、愛してる」
「うん…私も愛してる」

ハルが9年間ずっとアキユキの名前を呼び続けていたことが報われました。
詰腹峠の時のような感動して駆け寄るとか、アマウの原で抱き合ったような再会はなく、ただポツンと零された「愛してる」の一言。
最初見た時は「それだけ!?」って思ったんですが、何と言うか…。
この二人は別れる時にお互いに伝えたい言葉があると確認していて、それが何かも確信して別れているので…9年後に再会したのも確認というと語弊があるな…。
えー、熟年夫婦のような感じ?
今更言葉にしなくても分かるだろ?でも言葉にしないと伝わらないから「愛してる」みたいなことかな、と。

すっごく恥ずかしい…
アキユキは9年経っていることが分かってるのか?
アキユキを出迎えた皆も見たかったんだけど…二人で夕日を見て終わって良かったかもしれない。
半分後日談だったもんな。


…クジレイカがどうなったのかは分かりませんが、立派に村長をしていると思います。



最初からアキユキとハルに注目してて最後も満足でした、が、ナキアミには幸せはあったのかな?
伊舟やヤンゴ、アキユキと出会えて良かったっていうシーンはあるけど、その後は?
そう思うと切なくなってくる。
これはヤンゴに気合で千年後に再会してもらうしかないな。


個人的には凄く面白かった亡念のザムド。
色々特殊キーワードとか詩とかあって解釈が難しいところとかあったし、世界情勢がイマイチ分かりにくかったり…要するに不親切な所が多々ありました。
ジ●リ臭がするとか、ボンズ制作だから仕方ない?エウレカ臭とか言われてましたが…。
でも音楽も素敵だったし、その世界観に引き込まれていく程の面白さがありました。
特にフルイチのストーリーとか良かったと思うんだ。
ハルへの恋慕とアキユキへの嫉妬と、それでも3人でいたかったという思いの展開が良かったなぁ。
名前がある意味、生きたいと願うこと、常に考えること、哲学的な要素を散りばめた本作。
人間として大事なことを考えさせられる作品でした。
それを活かせればいいんだけど…ね。


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2 コメント

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ザムド (戦うセンパイ、鳥坂!)
2012-07-02 11:48:26
先週より改めて見直してました。(^-^)v
あなた様のコメントが、ガイドになり見易かった
です! まだ所々?なのも有りますが…
あまりに、場面展開がありすぎて分かりにくいのが
難点か?
>戦うセンパイ、鳥坂!様 (よーこ)
2012-07-02 22:07:54
コメントありがとうございます。
こちらの記事がガイドになり見易かったという言葉も大変嬉しいです。
自分で懐かしく読み返し、またアニメを見直そうと思いました。
きっと一度見ただけでは簡単に理解出来ず何度見直しても視聴者が想像して補完する部分があると思います。
それは製作者が意図して任せてるんじゃないかと思うので、自分の納得の行く解釈が出来るまで考えるのも良いかもしれませんね。

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