亡念のザムド 第１９話「偶発 ロマンス開花」

ミドリが垣巣に直接聞いた質問で「戦争しに来たんですか？」というものがありました。
垣巣はそれに平然と何でも無い事のように肯定します。
それを聞いてミドリは自分も島を守る一員になるのだと決断したのでしょうか？
自らの手で守りたいものを守る為に。


テシクの郷でクジレイカと杯を交わす宴が催されましたが、ナキアミは断ります。民の前で村長に恥をかかせるのかと首を絞められたナキアミを助けたのは「ただ皆が死ぬのを見たくないのだ」というヤンゴの言葉でした。
ヤンゴと二人で郷を後にするナキアミ。
目指すは胎動窟…。で、それってどこ？


アマウの原で影童子の言葉に従い給水塔に登るアキユキ。
自分の名前以外を思い出す事の出来ないアキユキは影童子の言うまま、一歩ずつ進み遂に飛び降ります。
そこに現れたのがハルでした。
不調のビートカヤックを飛ばし駆けつけますがエンジンがストップ。
すると名前を思い出したアキユキの背中から光り輝く羽が生えているのでした。
ハルと二人で胎動窟を目指し旅立つアキユキ、それを見送る須磨子の持つ写真には垣巣の姿が写っているのでした。
さらに影童子は姿を消し、ヒルマン皇帝の体？に吸い込まれていきました。
「早く私を殺しに来い」
ヒルマン皇帝は北政府のトップですよね？
自らを殺してもらう者を探していたのも変な話で、皆が戦う相手は皇帝なんですよね？
新しい展開を見せて再びスタートに立ったって感じがしました。


ナキアミとクジレイカの姉妹決裂も重要でしたが、今回の最重要項は
アキユキとハルの再会!!
これでしょう!!
細かい台詞は割愛するのですが、思い出したのは最初はナキアミ、次に伊舟、雷魚。
そしてユンボたちザンバニ号の皆。
リュウゾウ、フサ、フルイチ。
名前を言う度に影童子が「一歩前へ」と言い、アキユキはそれに従うのです。
なんで従うんだよ!?
最初がナキアミなの!?
とか思うところはあったのですが、最後にフルイチの名を思い出した時に苦しみ泣いたアキユキは影童子に「ならば死んでしまえ」と言われて、あっさりと給水塔から飛び降りるのです。
自分で自分に生きる価値なしと見切りをつけたからかは分かりませんが、そんなに簡単に飛び降りちゃうの!?と驚きました。
落ちる間のアキユキの想いはハルへと向かっていたのです。
「頑固で世話焼きで…会えば嬉しくなって話してると楽しい。…特別大切な人」
アキユキがそう想った時ハルがアキユキの名前を呼び、アキユキもまたハルの名前を呼ぶのでした。
空中で再会した二人は落ちそうになりながらも再会を喜び、今までの経緯を「色々あったんだ」とだけ言って抱き合って涙を流すのです。


めっちゃ感動しました。
アキハル派な私としては、アキユキが「大切」とか「特別」とか言う度にキュンキュンしてたわけですが、やっと想いが通じ合ったなぁと感動もひとしお。
先端島で告白したからか、ハルが「嬉しい、もっと名前呼んで」とか言ってるのにニヤニヤしちゃいました。
随分あけっぴろげになったな、と苦笑もあったかも。
そしてアキユキは愛の力で新しい能力＝飛行を手に入れました。


須磨子の最後のお手伝いはいいんだけど、電球換えるのハルがするんかい!!
アキユキは電源入れるだけ？
普通逆じゃないか？と皆ツッコんだと思う。
……で、胎動窟ってどこか分かるの？
ヒルコの声に従えばいいのか、その前に聞こえるのか？


垣巣と須磨子がお互い周囲に「死んだ」と言っている謎は…置いておこうかな。


次回「涙咲く 散る会うと」




※以下台詞抜粋載せときます
それはとても不思議な名前…
ありったけの“ありがとう”を束にして送っても、きっと足りない尊い人。
悲しげで寂しげで、苦しい程まっすぐな人、ナキアミ。

伊舟、雷魚…

アーム、ユンボ、アクシバ…ザンバニ号の皆…

リュゾウ、フサ…

共に机を並べた学び舎。
アイツはいつも呆れるように笑っていたけど…
何だっけ、お前がいつも呼んでくれていた俺の名前、なあフルイチ。

分からないんだ。
あんなにたくさんの人が呼んでくれたのに、叱ってくれたのに…励ましてくれたのに。
いつだって俺の名前を…

大切な人。
ちょっぴり頑固でお節介焼きで…
それなのに会えば嬉しくなる、話せば楽しくなる、特別な人…

「アキユキ!!」
「ハル!!」

…以上でした。