Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

カナディアン・ロッキーの旅 (11)

2006-06-28 13:48:14 | 
外へ出てホテルの廻りを暫く散策しましたが、数キロ離れた所に
雪を抱いた山並みが見えるだけで、人家は見当たりません。

案内によるとValemount は、人口1000人ほどの小さな町のようです。
Valemount とは、山に囲まれた谷あいの広野という意味だそうです。
このホテルは町から離れた所に建っている様で、SさんとAさん一家は、
町へ一寸した食料と飲み物を買いに出かけたようです。

ホテルの入り口を出た駐車場の向こうは針葉樹林です。建物をぐるりと
回って裏へ出ると野原が拡がっています。その周りには、野ばらや
数種の山野草の白い花が木々の根元に密かに咲いています。
高さ4~5メートルの木造の展望台があるので上ってみました。
三方が山に囲まれています。この辺りは野鳥の宝庫のようですが、
あいにく双眼鏡を持ってきていません。

下を見ると、この辺りが一面の湿地帯であることが分りました。
遠くに蒲の穂が見えます。私が雪を抱いた山の写真を撮っていると、
「アッ、キツネだ」とカレが叫びます。カレが指差している方を
見ましたが、もう繁みの中にかくれて見えません。
カレによると、傾いてきた太陽の光を浴びながら、黄みがかった茶色の
狐が二匹、太い尾をなびかせながら、追いかけっこをしているのか
飛ぶように走っていたそうです。
カレは野生のキツネを見たのは初めてだと云っています。

湿地帯だけあって蚊もいるようで、蚊に好かれるカレはホテルに
戻ろうといいます。夏至に近いので10時ごろまでは明るいのですが、
もう7時過ぎなので食事をすることにし、ホテルのSummit Grillという
ダイニングルームに入りました。先客はカナダ人の老夫婦二人きりです。

私はお昼の残りもあるし軽くすませる事にして、シーザーサラダにスープと
コーヒー、 カレはシーフッド・パスタにスープとコーヒーを注文しました。
「この辺りには野生のキツネはいますか?」とカレが係りの女性に訊くと、
「いますよ」とこともなげな返事です。 カレは見間違いでなかったか
確認したかったのでしょう。

私の注文したサラダは主食サイズで量もタップリ、カレのパスタも
なかなかのお味でした。 サービスも良く会計は税込み35ドル+チップです。
翌朝Sさんに話すと、多分デニーズ系のファミリー・レストランの経営では
なかろうかとのことです。それにしても、あんなに客が少なくて経営が
成り立つのかと、何時もの事ながら気に掛ります。

部屋へ戻る途中ロビーを通ったら、大型バスが到着するのが見えました。
ドイツからの観光客の一行です。

写真:展望台から見た、湿地帯と荒野の向こうに見える雪山のひとつ。
密集した蒲の穂の手前の土手に、ピンクの花が風に揺れています。

06-06-27 (火)快晴

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しみです (ロビン)
2006-06-29 00:16:57
コメントしませんでしたが、カナダの旅を随時読ませて頂いています。

雄大な自然の中を行く旅!いいですね~~



優しいトラック野郎やきちんとした中年ライダーなど、日本人の馬鹿さ加減が悲しくなりますが・・(笑)

カナダは自然が自然のままで虫も多いし、危険な動物もいるようですが、それこそが地球本来の姿だと思います。この先のレポートも楽しみです。
嬉しいです (Riko)
2006-06-29 08:45:11
旅行記にお付き合い下さって有難うございます。



普段ほとんど何処にも出かけないものですから、見るもの聞くもの

全てが新鮮で興奮しっ放しの4日間でした。



帰ってからも写真と地図を広げ、カレにも記憶の助けをもらいながら

旅を振り返っております。たった4日間の旅でしたが、この調子だと

私自身はまだしばらくは楽しめそうです。