理系お兄さんのぼやき日記

つれづれなるままに日暮らしすずりにむかひてこころにうつりゆくよしなしごとを…意外に覚えているもんだなw

原発の今

2011-03-17 13:37:02 | 時事
現在の報道などでは自衛隊がCH47ヘリで注水したり、警視庁機動隊が遊撃放水車で放水したりと冷却を一生懸命やっているみたいだね。そして外部からの電源が復旧したみたいで、あとはポンプが順調に稼動してくれれば山は越したとみていいと思う。

運転が止まった原子炉に必要なことは冷却あるのみ。通常の定期点検のときや燃料交換のときも燃料棒を抜いて冷却プールに浸して冷やし続けるんだけど3ヶ月は冷却し続けなきゃならない。それが非常停止直後から冷却が不十分なら当然危ない。だけど今は上記のように各部隊が一生懸命冷却に努めている。

現首相や前官房長官が学生運動してたころ放水を受けた警視庁機動隊や「暴力装置」なはずの自衛隊が、まさに決死の覚悟で国民のために事態収拾に努めている。連中は彼らの働きをどう思っているんだろうか・・・さすがに「ざまぁw」と思っていないことを願っているよ。


マスコミの東電叩きはちょっとは少なくなった気がするけど、未だに不安にさせるような書き方が多いのが気になる(特に毎日しんbゲフンゲフン) 「放射線量」と「放射能濃度」を混同したりと基本的な知識がないのに「原発=悪いもの」の先入観からか、記者会見の内容を無意識的にでも悪いほうに解釈して書いたような記事が散見されるね。

「普段の数百倍」などとあるけど、普段がほぼ0に近いんだからちょっと数値が上がれば簡単に「数百倍」になってしまう。日本では普段は数十ナノシーベルト/時。簡単に単位の解説をすると、タダのシーベルトを1000分の1にすると「ミリ」が付きます。更に1000分の1にすると「マイクロ」、更に1000分の1にすると「ナノ」となります。つまり「ナノ」レベルと言うのは何も付かないシーベルトの1000×1000×1000分の1ということになるね。

で、人体に影響が出始めるのはおおよそ200ミリシーベルト(0.2シーベルト)からといわれている。「原発正門で400ミリシーベルト/時」という報告があったけど、「/時」が重要で「一時間ここにいると400ミリシーベルト」ということ。だからここに15分居ると100ミリシーベルトになるから健康に影響するかもと言うこと。ただ、一時的な現象だったみたいで以後減少を続けてます。

実際には遠くになればなるほど値は下がるから現場にいない限りは不安になることはないよ。どうしても心配なら茨城県の放射線テレメータを見ておくといいよ。地震直後は停電で値が出てなかったけど、通電された今はほぼリアルタイムで見られるから参考にしてみてね。

下流のライフライン

2011-03-17 12:45:24 | 防犯・防災

お兄さんの職場は今のところ「自由出勤」となってるよ。電気がないと仕事にならないから、停電時間に合わせて職場に向かったり帰ったりと。まあ、それ以前に地震の直接被害で壊れた機械とかもあるから出来る仕事も限られるってのもあるけど。それに加えて燃料入手が困難ってのもある。土地柄、自家用車じゃないと通勤できない場所だかねぇ。

職場のトイレのタンクが落ちてたんだ。壁の隅に固定するタイプの陶器製タンクで、ネジが壁からすっぽ抜けて落ちたみたい。幸い陶器は無傷だけど配管が外れてたから、壁をコンパネで補強してタンクを固定し配管を接続しなおして修理完了!せっかく水が来てるのに使えないんじゃもったいないから一生懸命直したよ。

ライフラインで注目されるのは「供給側」ばかりだけど、実は「排出側」も結構重要だったりする。だからトイレなんかも結構重要で、案外見落としがちなんだよね。同時にゴミの収集も重要。地震の被害で発生した、普段の数倍以上のゴミを処理しなければならないよね。ただ、燃料不足で収集車がなかなか活動できないらしいから、とりあえずは停電で腐ってしまった冷蔵庫の中身とかおむつとか衛生上問題のあるものだけ出すようにしたいね。

まだ、水が来ない、便器自体が壊れたなどの場合は簡易トイレ(おまる)や非常用トイレ(ダンボール製でビニール袋が被っている)などが使えるけど、それらの入手が困難な場合はペット用のトイレとかも代用できる。男の小用ならその辺で(ゲフンゲフン・・・ 女の人はそうも行かないから周りでうまくフォローしてあげよう。トイレは我慢するとほんと体に悪いからね。