理系お兄さんのぼやき日記

つれづれなるままに日暮らしすずりにむかひてこころにうつりゆくよしなしごとを…意外に覚えているもんだなw

東電

2011-03-15 04:34:19 | 時事
どうもマスコミや政府の東電叩きが気になる今日この頃です。

炉心融解とかメルトダウンとか騒いでいるね。実際に融けたのはウラン燃料ではなくウランを包むジルコニウム合金が融けたというより分解してしまったってのが正しい。これによって発生した水素が建屋(建物)の壁を吹き飛ばしたのは中継画像の通り。

もしこれがチェルノブイリみたいにウランが融けて水蒸気爆発が起きたとしたらきのこ雲が上がるからね。ジルコニウムの分解温度は約1000℃、燃料の融点は2000度以上、さすがに制御棒が入った状態でそこまで過熱しない。それに、ソ連原発は炉心が剥き出しだけど日本の原発は30~50センチの厚さの鋼鉄で密封されてるから、そう簡単に壊れはしないよ。

「情報が遅い」とか「隠蔽してるんじゃないか」とか言うけどただでさえ、地震と津波で混乱している中、現場も精一杯やっている状況を役員がすべて把握できるわけがないじゃない?テレビ局の社長は取材班の行動を全部把握してるのかい?

原発周辺の放射線量を常に測るモニタリングポストってのがあるけど、あいにく津波や停電で機能していないからはっきりとは言えないけど、モニタリングは電力会社だけじゃなく全国の都道府県や大学、研究施設でもやってるから、もし問題があればどこかしらの数値が跳ね上がるから隠蔽しようとしてもすぐにばれてしまう。

ましてや多少時差は出来るけど、ロシア初め欧米、アジア各国それぞれでもモニタリングしてる(特に今は神経を尖らせているはず)から仮に全国的に情報統制できたとしても結局はばれちゃうよ。今のところ、そういった情報は一切ないから、この前の爆発は発表どおり水素への引火で間違いない。

一部で「想定外」では非常識だという批判があるけど、地震の専門家も「1000年に一度あるかないか」って言う規模の地震だからねぇ。しかも一号機はちょうど今年の三月で40歳を迎え、本来ならリタイアするはずだったのに温暖化だの何だので10年の延命を認められたばかり。「海水注入は最終手段、廃炉覚悟」とか言ってるけど、結局は初めの寿命どおりになっただけのお話。

そして、計画停電だけど、確かに3時間だけの停電ってのは逆に中途半端なんだよね。お兄さんの職場も24時間連続で電源入れっぱなしにしなきゃならない機械とかたくさんあるし、製造業とかでもラインを中途半端に止めると再起動が大変ってところも多いはず。だから、せっかく5グループに分けたんだから、いっそ日替わりにすりゃよかったのに。そのあたり、政府も頭が回らなかったのかねぇ?

そして「計画通りに」停電しなかった(足りたから停電はやめました)ってことに一々文句言う必要もないと思うんだけどね。事前に言われてなくて急に停電になったって言うなら文句の一つも言いたくなるのはわかる(実際そういう地域もあった)けど、停電するはずがしなかったってのは「よかった~」と素直によろこびゃいいと思うんだけどね。会見で記者が怒鳴ったらしいけど、お前らはどんだけ偉いんだよ!そんなに気になるなら現場へ突撃取材でもして来いよ!安心しろ、死にはしない。・・・おっと、ついカッとなってしまった・・・


なんか、東電が政府やマスコミのスケープゴートにされてしまっているような気がしてならんのだわ・・・多少落ち着いた頃に必ず政府へのなんらかしら批判が出るはずだから「あのときは東電が・・・」って言うつもりなんだろな。マスコミも非常識な取材方法とか、失言への批判を隠せるしな。


あんまり叩き過ぎると電力足りてても「計画通り」に通電止めたり、説明も全然しなくなっちゃうと思うよ。とりあえず、今は東電に文句言う前にみんなで節電しよう( -д-)ノ

復興に向けて

2011-03-15 02:35:27 | お題

今回の地震で犠牲になった方々へご冥福をお祈りさせていただくとともに、被災された方々へお見舞い申し上げます。

お兄さんも子供のころ、実家で震度6を経験しました。小さい地震は結構頻繁に来る土地柄だったから、その時も初めは「あ~また地震だ~(´・ω・`)」くらいに思ってたんだけど、いつまで経っても収まらない。収まるどころか急激に勢いを増してくる(((( ;゜д゜))) 家具は倒れ、電気は消え(夜だった)テーブルの下に潜ろうと思っても身動き一つ取れない。

暗闇の中に響き渡る地鳴りと家中のものが攪拌される音、母者の悲鳴、弟者の鳴き声(当時、彼は幼稚園児だった) このまま揺れ続けたら家が崩れて死ぬのか・・・という絶望感。ほんと怖かったね・・・弟者はそのときのトラウマか、寝るときは決して真っ暗にはしないんだな。強がりな彼が未だ暗闇が怖いってんだから彼にとって相当の心の傷なんだろうな。

幸いにも耐震建築の進んだ土地柄のおかげで家が倒壊することもなく、片付け程度で済んだし、夕食の準備で揚げ物をしてた母者もヤケド一つ負わずに済んで不幸中の幸いだったね。


今回の三陸沖も、元々地震の多い地域だから建物も頑丈に造ってあって地震にはある程度耐えたけど、あの大津波にはとても太刀打ちできなかったね・・・三陸地方の多くの港は結構大きな水門を作ってあって、ある程度の津波は防げるように準備されていたけど、その想定をはるかに上回る規模だということに改めて地震の怖さを思い知らされたよ。津波が押し寄せる瞬間の映像がテレビで頻繁に流れているけど、多くの人たちが波に飲み込まれている瞬間だと想像すると、とても正視できない・・・だから繰り返し流されるあの映像は目を背けてしまいます。

被災者の方々は暗くて寒い避難所で不自由に過ごされていると思うけど、全国・・・だけじゃなく全世界が応援しているから、この一時期を何とか耐えて乗り越えて下さい。少しずつでも良くなって行きますよ。

そして現場で捜索、救助、救援、支援活動をされている自衛隊、警察、消防、医療関係、各行政機関、ライフライン関係のみなさんの不眠不休の働きにはほんと頭が下がります。お兄さんも子供の頃、自分の目で見てるから心からそう思います。

非力なお兄さんには直接何も出来ないけど、募金と節電そして全国規模で全力で支援できる体制になるよう、とりあえず自分の周りの復興に全力をかけていこうと思うよ(`・ω・´)