先日、仕事中、ちょっと時間が空いた時に偶然テレビのニュースで山のガイドさんの事を言ってました。
私は、山岳ガイドと言う仕事が有ることを山行修行を始めるまで知りませんでした。
山に登る人は、変わり者の男性で趣味で登る人と、登山家と言われる命を顧みない人と、流行りが好きな活発な若い女性と漠然としたイメージしかありませんでした。
すみません、でも私には別世界と言うか、一生関わることは無い人達だと思っていたので、、、。
八ヶ岳にドライブに行き始めて、初めて年配の方、特に女性が登っていらっしゃると知って。
大好きな八ヶ岳の、あのゴツゴツしたてっぺんを歩きたいって始めた登山ですが、色々と調べるとあのゴツゴツは普通では登れないと、鎖があってヘルメットがいると。
「そんな危険な山なのか、、、。」
調べてみて初めて知って。
これは簡単に自己流ではとても登れないと気づいて。
なのできちんとした登り方や技術を身に付けよう、危険を回避出来るスキルを覚えようと修行を始めました。
本当は超が付くくらい内気な性格で、そう実行するまでに1年掛かりました。
それも、行くと決めてなのに毎回行くのが嫌で嫌で。
子供の頃から友達になってくれた人達は全て話し掛けてくれた人達と言う程、自分から話しかけれない人間なので、(逆に通知表にはいつも周りに人が沢山集まると書かれていましたが、、、汗)
山へ行くより沢山の知らない人と一緒というのが辛くて、、、。
でも、一度も嫌な思いはしたことがありませんでした。
それどころか皆さん気軽に話し掛けて下さって、
いつも楽しくて、もっと早く行けば良かったと思った程でした。
そこで、初めて知ったガイドさん。
修行なので決して優しいばかりではありませんでした。
そこでは怪我や命のリスクもあるからと、そのギビしさを実感した程でした。
特に師匠のガイドさんは初対面は超怖かった。(本当は優しい方ですよ。)
厳しいお話の後で、アルプスの厳しさの話をされて「北岳、舐めてました。」ボソッと素で言われた時、安易に申し込んだ初めてのアルプスの北岳に、
「私、とんでもない山へ行こうとしてるんだ。」と。
もうそれ以降ずっとその言葉が離れなくて、迷惑にならないようにと、自身での山行特訓の開始でした。
でも、考えればそのお陰でヘタレな私でも高い山にも登れる迄になれたと思います。
雨や爆風の中での対応の仕方、低体温の危険や対策、ザックや靴の事。
それ以前に色々な本を読みましたが、書いていない事も沢山ありました。
また、体験も出来ました。
自分だけでは、晴天の時を選んでいるだけでは分からなかった事も沢山教えて頂きました。
テレビではそんなガイドさん達が窮地に立っているとニュースになっていました。
なんだかね〜、自分の事じゃないのに泣けそうになってしまった。
職場だから涙堪えるのに必死でしたよ。
なんだか感極まっちゃって。
いつもお仕事ぶりを見ていたからだと思うのですけどね。
人の命を預かる大変なお仕事、、、。(私も人の命に関わるお仕事をしているので大変さは良く分かります。)
いつも皆さんから「こんな事があったよ」とか、自分もその大変さを間近で見ていたので。
「ガイドさんって、本当に大変だね。」って。
「割りに合わない仕事だよね。」って。
ガイドさんがいなかったら山での救助の回数はもっと多くなると思います。
きっと山に関わらなかったらこんなニュースも関心無くて気にも留めなかったと思います。
コロナが日本でも流行りだした1、2月頃、仕事上で私の環境は大変になると覚悟しました。
その為に山も今年は行けなくなるかもと。
なのに、まさか登山自体が出来なくなるとは思いもしなかったです。
修行初めてから、色々あって心配してくれてた職場の人達には「笑顔になった。」「楽しそうで変わったね〜。」って言われました。
辛い現実から逃げる様にも始めた修行だったから。
「現実じゃ無い、夢の世界って感じだよ。」と職場の人達にも話ていました。
私に違う世界を見せて下った山と山の人達。
またあの世界に行けます様に、、、って。
ドリカムで1番好きな歌

若い頃、私のカラオケの十八番だった



DREAMS COME TRUE - うれしい!たのしい!大好き!(from DWL2007 Live Ver.)