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ファーム・レラの大雪山麓・東川暮らし

自然養鶏とカフェを営むファーム レラのちょいパーマカルチャーな日々
2015年からはお米つくりをはじめました

トタンの下は「まさ」

2010年11月27日 | 古い家の解体
 北海道では(他の地域の知識がないですが)かつて屋根に木材を薄くスライスした「まさ」というものを使っていました。 小屋組の垂木の上に荒く同ぶちを打ち、その上にまさを留めていきます。
 ウッドシェイクと同じです・・・があまりにも薄い。かまぼこ板の10分の一以下でしょうか。
 「こけらおとし」の「こけら」も同じもののようですが、こけらと違い、これまで私が解体した北海道の家では普通のトドマツ・エゾマツを使っているように思います。

 そのまさを剥がすのは簡単ですが、あとかたづけが思いやれれます。

 

屋根板金の組み方

2010年11月27日 | 古い家の解体
 「きりこ」の組み合わせの様子です。長方形のトタン板の2辺が谷折りになっていて、上から「つりこ」で家の本体に固定しています。 同時に次の上に位置するきりこは谷折り部分に引っ掛けるように留めていきます。 これで上からの雨は小屋組のなかに入らないようになっています、

二階にはコンセントなし 

2010年11月25日 | 古い家の解体
 解体作業には配線撤去も含まれる。

 内装をはがした時点で気合を入れて2階部分の電気の線を撤去することにしたらものの10分ほどで終了。電灯3箇所分の配線のみだった。コンセントはなし。
 
 碍子に銅の配線を銅線を使って固定しているのだが、銅線の被覆が布。その周りを数倍のほこりが「被覆」しているので立派な太さにみえる。
 幼い頃、火災原因で「漏電」と耳にしたがこれでは仕方ない。
 

二階の内装がなくなりました

2010年11月25日 | 古い家の解体
 二階部分の内装と床板のくぎ抜きをほぼ終了。
 畳があったとおぼしき床板は三分から4分の板を釘を控えめに打ち付けてとめていました。多くは(トド・エゾ)マツの物ですが一部にナラ?とシラカバと見えるものもあり。板好きの私には腰のいたい床板はずしも気合が入りました。

 板が空を飛んでいますが、釘を抜いているときの光景です。

壁の向こう側

2010年11月23日 | 古い家の解体
 今日は旭川へたまごの配達の日。解体作業は中断。

 若い頃5軒の家を解体して半年で25坪ほどの家を建てた。購入した建材や業者さんへの支払いは100万円ほどだった。
 本州の家と違い断熱材もきちんといれ、開口部以外は当時の標準的な仕様に近かった。かなり無茶をしたので体も壊したが、とても貴重な経験だった。
 
 もともと都会のマンション育ちで何もできなかった私にとって家を解体して建て直すことが家の構造の勉強と木仕事の基本を身に着ける唯一の機会だった。
 それは安価な「体験」や「講習」で得られるスキルではなく、何も持たないものが農村で生きていく地力をつけるための通過儀礼だったのかもしれない。

 この20年間で「古民家」再生が流行し、古い家を解体・利用することが「購入」できるようになり、何も持たないものにとって家作りは遠い存在になってしまったようだ。


 部屋だった場所の壁をはがすとぽっかり空間があり、その向こうは土壁のみ。とんでもなく寒い家だったことろう。
 
 けど、家がとても身近なものに感じられる。