ファーム・レラの大雪山麓・東川暮らし

自然養鶏とカフェを営むファーム レラのちょいパーマカルチャーな日々
2015年からはお米つくりをはじめました

合鴨ちゃん到着

2007年05月31日 | 日々のこと
昨日大阪から合鴨が来ました。小さな箱に入って飛行機で来たんです。まさに生もの便で、飛行場まで受け取りに行きました。我が家も小学校の娘が私の実家がある大阪に行く際、キッズ楽乗を使いますが、それと同じ感じ。手から手へ渡される「荷物」です。

それにしても愛らしいです。ほかに仕事があっても、つい見入って時間を忘れてしまいます。室温が低くても高くても雛は騒いで体力を消耗しまうので雛が気持ちよさそうにしている状態を作らなければなりません。それが一番最初の関門だとか。ほかにはネズミ、カラス、野良犬。こんな小さいからいろんなやつらに狙われるのです。田植えはすんだけど、これから水田の水管理以外にも雛の世話が大きな仕事になるようです。

今では有名な合鴨農法ですが、わが師匠がはじめに取り組んだころは物珍しく、いろんなところから人が見に来たとか。それ以前には鯉による除草にも取り組んでいたりしたそうですが、最後の始末、つまり販売がどれもネックになるようです。


除草剤を使わないということ

2007年05月22日 | 日々のこと
今日は田植えが休みでした。いい天気だし、のんびり…というわけではありません。有機認証を取っている水田での草取りを少しでも楽にしようと、田植え直前の草取りをしたしだいです。

6日前に植え代をかいた水田を試作品の除草機で走りました。それというのも、代かき後、発芽条件のそろった草が、この2日間の暖かさで一気に発芽してきたので一番弱いこの時期に先手を打とうと言うわけです。

写真は除草機が走った後に浮いてきた雑草の姿。名前は残念ながら今はわかりませんが、これが何千と言う数水面に浮かんで風に流されてきました。これがイネと一緒に生えていたら・・・。こわー。

この除草機の目的は「浮かせる」のではなく草を土に「沈める」のだそうですが、浮いてきた分だけでも大きな効果が一目瞭然でした。

私もこれまで除草剤は使わずに数反の畑を作ってきましたが、水田での無除草剤は初めて。物の本では読んではいますが、実際に経験すると奥深さが感じられ、ますます有機栽培の稲作に惹かれました。

しかし、「除草剤1回使用」すればこんな特殊な機械も、たくさんの時間も、ガソリンも使わなくてすむのですが、薬を使わないことで多くの生き物が暮らしていける水田を作ろうと20年間も格闘している師匠は、かっこよかったのでした( けっして見た目のことではありません、あしからず )。










いよいよ田植え。人よりイネが大事です・・・

2007年05月18日 | 日々のこと
昨日からついに田植えが始まりました。
昨日・今日と雨交じりの中、ユキヒカリ、きらら、ほしのゆめを植えました。途中風が強くなって一時中断。というのも風が強いと植えたばかりの苗が水を入れたら浮いてしまうんです。一方、雨は苗にとっては気持ちいいので程よく降っているのは大歓迎。明日もまた雨とか・・・。まだ始まったばかりの田植え。あと1週間ほど続きます。

でも、ご想像のとおり、カッパを着ての仕事は人にとってはつらいです。来年は山用の濡れても気持ち悪くない下着を用意しようと思います。

さよなら 桜さん

2007年05月15日 | 日々のこと
これから住むことになっている家の敷地にある桜が咲きました。前の住人の方が非常にセンスのよい方で、庭のあちこちにたくさんの木を管理していました。
この桜もそのうちのひとつですが、お隣の水田を管理されている方の要望でこの桜は切ることになりました。本来ならもう切っているはずなんですが、最後に咲いてからと思い、伐採を伸ばしてきました。

しかし、咲いた姿を見てしまうと余計に切るに忍びないものです。木もこの時期になると水を吸ってるので切ると樹液が出るんだよなー。

うーん つらい。

覚えていますか? ユキヒカリです

2007年05月14日 | 日々のこと
これは4月11日播種の苗の様子。ポット式といわれる育苗方式の苗で、すでに一株につき葉っぱが4枚と少し出ています。そろそろ田植え出来る状態ですが、田んぼが間に合わない...。田んぼに降ろすのが遅くなるとその後の成長がよくなく、最近はハウスの室温をできるだけ低くしています。

この品種はユキヒカリ。特別栽培です。キララ以降あまり見かけなくなりましたが、道産米のエースとしてよく食べられました。キララ以降は、米アレルギーに対しての反応が出にくいのでアレルギーを持つご家庭で今も根強い人気を誇っています。

かくいう我が家も15歳の長男が赤ちゃんのころ米にアレルギーがあり、ユキヒカリにお世話になりました。
北海道米の弱点だったバサバサ感をなくすために、品種改良時にもち米をかけてできたキララ以降の米は、粘りややわらかさは格段に向上しました。しかし、長い間日本人がハレの日にしか食べなかった「モチ」を毎日食べるようなもので、何らかのバランスが崩れてしまうようです。

どんな米でも周りをいっぱい削って芯を食べればたんぱく質が少なくてアレルギーも出づらいそうですが、本来米が持っている栄養をすべて捨ててしまうので私自身は食のあり方として疑問が残ります。医学的にそれしか選択できない時には仕方ないですが、できれば米は米としてたべたいものです。

ちなみに私は大阪生まれですが、こしひかりのようなモチモチ米があまり好きではありません。若いころはあのねっとり感は、できれば食べたくないほどでした。
食味は個人、出身地域、気候、世代、料理などによって感じ方が異なります。それをコシヒカリ系にのみに照準を合わせて品種改良するのは戦略的に危険なように思います。

実際、「不人気」の北海道米は沖縄や台湾で人気なわけで。だったら料理方法を考案普及する。食味のあう地域へ販売する。こしとはまったく違った対抗軸を打ち出す。など…。ほかの方法も戦略に入れたほうがよいように思います。

「やってるよ!」とお叱りの方がいたら、ごめんなさい。