ファーム・レラの大雪山麓・東川暮らし

自然養鶏とカフェを営むファーム レラのちょいパーマカルチャーな日々
2015年からはお米つくりをはじめました

鶏さんは何を食べているのですか 6

2009年09月07日 | 鶏さんはなにを食べているのですか
 いわずと知れた納豆です。
 毎日与えているわけではありません。育雛時と、鶏の
体調が芳しくない時のみおからで納豆菌を増量して与え
ています。

 科学的な裏づけは無いので聞き流していただきたいの
ですが、ファーム・レラでは次のように考えています。

 本来ヒヨコは親に口移しでエサをもらい、同時に住処
の周辺の地面にあるものを少しづつ口にするようになり
ます。
 その際、親からは消化器官にある腸内細菌も一緒にも
らうわけです。その場所に存在する親の腹の中にはその
場所で生きていけるだけの腸内バランスがあるわけで、
それを頼りに周辺の地面の物も身体に入れることができ
るようになります。つまり哺乳類で言うところの初乳に
よる免疫の移行のようなものです。
 しかし、近代養鶏ではヒヨコは親の顔を知らずに育ち
ます。我が家とて現状ではヒヨコはひよこやさんから生
まれたてを買って来るのでひよこの腹の中はほぼ無菌状
態です。
 無菌状態はいわゆる雑菌が繁殖するには好都合ですの
で、一般的な育雛ではエサに最初から抗生剤が入ってい
ます。(初めからです。ホームセンターのチックフードと
いう袋の裏を確認してみてください。)

 親の腸内細菌をそのまま再現するのは不可能なので、
「雑菌」よりも先に優先的な菌を腹にいれてバランスを
整えようというのがファーム・レラでの育雛の戦略です。

 近代養鶏以前では鶏舎の床に稲藁を敷きました。また、
ヒヨコには糠を溶いて与えました。それぞれについてい
る納豆菌、乳酸菌は私たちの周りでは非常に強力な勢力
をもっています。
 この二つの菌のうち、納豆菌を植えつけるのに納豆を
与えます。単純ですが。
 





最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (メルル)
2009-09-07 19:47:30
こんにちは。
私も、賛同いたします。

最近では、無菌、無菌・・・となんでも無菌がよい様な錯覚をされても仕方がない食の現場ですが、よい菌は無菌より強し。
無菌なんて不自然なのに、いつから、よしとされたものでしょうね。
牛さんも鳥さんも・・・菌に守られて、しっかり育って欲しいですね。


そうそう・・・犬も、お腹の調子が悪いときは納豆菌のお世話になっています・・・

余談ですが・・・・
数年来の私の裏ブログ(表ブログ??)のタイトルは、こちらと似ています・・・というか、地名違いで同じです。言葉の感覚が似ているのかしら??
返信する
Unknown (にっちゃん)
2009-09-08 11:18:36
 なかなか理解できない方も多い為、書くのをためらっていたのでご同意感謝します。
 ブログタイトル酷似とのこと。許してくださいね。
返信する
Unknown (イトウシンジ)
2010-11-28 09:51:28
そっかー、「当たり前」に思えますが、確かにこういうことですらなかなか理解されないかもしれませんね。

はっきり言えば、この世界で「無菌」なんて状態はほぼあり得ないし、たとえ殺菌を徹底してそれに近い状態を作ったとして、そんなのは超・不自然で危険な場所なはずなんですけどね。
もっと言えば、人間や家畜に都合のいい「善玉」だけが繁殖するなんてこともいい状態ではなく、多種多様な微生物がうまいことバランスをとってるくらいがベストなんでしょうけど。

でも、そうするためには飼育環境もより「自然」に近づけなくちゃならなくなるし、そうなると「飼育」からは遠ざかり「生産」としては困難になる。
たとえば「理念」とか「いや効率だ」とか、盲目的に一つの価値に縛られるのでなく、人間が持続的に生き延びていく方法を探っていかなきゃならないのだと思います。

それには、家畜を飼うって、本当に思考のヒントにつながると感じています(おかげさまで!)。
レラさんのやり方を参考にしつつ、僕もまたいろいろ試していきたいと思ってます。
返信する
Unknown (にっちゃん)
2010-11-29 20:12:12
 腰痛もだいぶましのようですね。
 
 哺乳類、鳥類ぐらいまでは消化器系の加減か、はたまた共に生きてきた時間が長いからか、ヒトと共通する部分も多いように感じますね。
 
 理念はとても大切に思ってます。効率というより能率を上げることはそこそこ大切だと思います。しかし、生業を行いながら家族がみんな健やかに暮らしていけることがもっとも大切なことだと思います。 同時に他者も同様に暮らしていけるように慮るようにはしたいですね。難しいけど。
 
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。