「黒い五月」の活動日誌

ティーカップから引っ越してきました。

ちょっと暗めの話。

2007-04-11 02:05:34 | 日常生活
 まあ、とりあえず、そこそこ時間はあるんですよ。

 で、3月中に注文したYシャツが、着てみると、どうもしっくり来ないんで、Yシャツ店にいって、直してもらおうと思って行って来ました。

 いや、その、Yシャツ、既製品だと合う奴が無いんですよ……。
 オーダーたって、私の場合、注文したとして、年に2~3着。
 それほど着る機会も無いですしね。特にここ2年。
 というわけで、新年度に向けて、気分転換も兼ねて注文したのが、先月の7日のこと(何で分かるかといえば、日曜祝日以外で休みが取れたのが、この日だけだったから)。
 それで最終週に出来上がったものを、店に無理を言って、閉店後に取りに行ったわけですよ。
 
 話が逸れてしまいました。

 多分、普通のビジネスローブとするならば良いのでしょうが、私の場合、カジュアルな場面でも着ることが多いので、襟とか袖口が固いと、どうも具合が悪いのです。
 それ以前に、袋から出した時点で、「あれ?」って感じだったんですよね。
 「年度末で忙しいとか言っていたから、以前とは別のところへ外注したんだろうな」と推理はしていたのですが、事態はもっとシビアでした(苦笑)。

 店へ行ってみると、店主曰く「いやあ、事後承諾になってしまって申し訳ないんだけど――」、要は、以前頼んでいた外注の職人(縫製担当)が、「もう年だから――」と引退しちゃったそうで……。
 「私より、3つくらい年下なんだけどねえ……」
 という店主が確かもう古希だから――まあ、イキナリ引退されたとしても私なんぞは文句は言えないでしょう。
 そもそもオーダーシャツっていうのは、布選び→採寸→裁断→縫製→ボタンホール→仕上という工程(私の行く店の場合、裁断の工程までは店で、以降は外注)を経て出来上がるわけなのですが、ということになります。
 一連の流れで1チームを組んでシャツを作っているんですね。
 この辺は、アニメ制作に近い感じがしますね?
 違う点といえば、チーム内の結びつきが凄く強いというところでしょうか?
 ですから、1人欠けてしまうと、事実上「チーム」が解散になってしまうわけですね。しかも各工程においても夫婦や兄弟などで2人一組で仕事をしているケースも多く、どちらかが仕事が出来なくなってもアウトということになっていまします。
 というわけで、今回から縫製以降の職人が完全に入れ替わってしまったから、仕上がりが(少なくとも私の想定とは)全く違って、私の手元に届いたわけです。

 神戸や横浜などの超高級店を除けば、高齢化が進み、そして後継者も無く、今や職人は減る一方。あと5年もすれば、オーダーシャツというものは、ごくごく一部を除けば、ほぼ日本から消滅するでしょう。
 まあ、今はパターンオーダーとかもありますけど、私の要求に応えられるレヴェルの物が出来るかどうか?(私、意外に注文がうるさいもんで)
 コンピュータ制御の機械で精巧かつ安価に出来るようになれば、それはそれで素晴らしいことなのでしょうが、ワイシャツって作るのって、特にオーダー用の場合、非常に難しく熟練の技を必要としているそうなんですよね……。なんだかんだで襟と袖口に差が出てしまうとか。
 今度からの職人(しかも店主と幼稚園から中学校まで同級――汗)、腕は良いみたいです。
 ただ、元々銀座の高級店を相手にしてきたというか、そういうとことで修業してきたせいか、客層に水商売系とか8●3系の人も多く、そのテの人たち好みの仕立てしか出来なくなっているのが、難点といえば難点。

 そもそも7500円(しかも消費税オマケ)で作ってもらっているのに、文句をつけるのもどうかと我ながら思ったりして(苦笑)。
 「半分道楽でやっているようなもの」の店とはいえ、こんなもんまともな店で作ったら、最低2割から3割高、ヘタすると倍くらいはするみたいですから(汗)。
 確かに、以前、クリーニング屋で「見切り品5900円」で作ってもらったのを持ち込んだら、「ウソだ!そんな値段で出来るわけが無いだろう!!」って、言われたことがありましたっけ……。

 とりあえず、今年の目標としては、1シーズン1個はあつらえましょうか。
 つうか、その前にしっかりと稼がねば……。

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