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第8回目の1.17宣言

2005年01月18日 | 想フ
人類の安全と共生を考える兵庫会議が
平成10年から毎年発表してきた1.17宣言は
今回で8回目だそうだ。

兵庫県に住んでるので
地元の広報とか新聞に
全文が掲載されている。

教訓として、心の片隅に。



■1.17宣言

1月17日は忘れない

突然目の前が真っ暗になり
あちこちで真っ赤な炎があがっていた
叫び声が聞こえ
サイレンが鳴り響いていた
多くの人が貴い家族を失った

わたしたちは過信していた
科学技術を、近代都市を
わたしたちは忘れていた
共に生きているということを
支えあうことの大切さを
皮肉にもそれを教えてくれたのが
あの震災だった

頼るべき家族がたおれ
自らも力尽きようとした時
手を差し伸べてくれたのは
地域の人々やボランティアの人々だった
手に持てるだけの物を持って
彼らは助けに来てくれた

組織の思いでなく一人ひとりが
自分の思いで助けあった
子どもたちも自分の意志を持って
自分の責任で行動し、家族を支えていた
あのときのひたむきな人々の表情
人間のつながりの貴さを
わたしたちは決して忘れないだろう

あの日
海がさわぎ、山がないた
わたしたちが愛した風景
育ってきた環境は
一瞬で姿を変えた
しかし共に困難を乗り越え
10年にわたる復興を通して
この地に対する愛情は
より一層深まった

震災から学んだ教訓は余りにも大きい
個人個人が持つ命あるものへの思い
わたしたちはかけがえの無いものを代償に
身をもって痛感することができた
この思いを、その貴さを
地球上の人々に伝えなければならない

だから
1月17日は忘れない

2005年1月17日