ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
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さまざまな呼び名がある「青銅」

2022年01月21日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、銅合金、特に銅錫合金の名称についてです。
銅に錫を添加した銅錫合金(Cu-Sn合金)は、黄銅と共に古くから知られる銅合金です。
その歴史は古く、紀元前3,000年頃とも言われており、真鍮や黄銅と呼ばれる銅亜鉛合金より歴史が古いんです。
10円硬貨も青銅ですね。
身近な製品で銅錫合金が用いられている金属製品は、銅像や梵鐘、パソコンやスマホにも使用されているコネクターやリードフレームなどの導電部品があります。

この銅錫合金。実は、さまざまな呼び名があります。
具体的には、
①青銅
②ブロンズ
③砲金
④スペキュラム合金
⑤砂張(さはり)
⑥吉金、美金
などです。

歴史が古いだけ、いろいろな名称があるんですかね。

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