真実が聴こえる 2009-06-23 06:42:05 | 透明 こころが選びとったものも 選びとってこなかったものも すべて運命の通り道 空から降る言葉に 耳をすませながら ひるまずに風に乗り行こう 君の手をとった僕の真実が 波音のように聴こえるだろう
いま悲しくても 2009-06-21 13:38:15 | 透明 いちど壊れた後に集まってくるかけらたち 風に乗って流れてくる愛しい響きをさせながら いま悲しくてもだから本当は心配いらない 冬枯れの枝には次の花の支度が整っているのだと
長い影を連れて 2009-06-19 09:32:26 | 透明 夜明けに泣いてた あなたを抱きしめる 良い薫りは ここまで届いていたから 見つけるのに 苦労はしなかったわ あなたが尽くした 痛みの言葉と 清冽な日々が あたしを呼んだの うしなう力と 引き寄せる力は やがて星をつなぐ 黄昏にふたりの 長い影を連れて 帰りましょう
おなじ階段 2009-06-15 16:07:13 | 透明 あたしのためではなく無心に祈りたい あのひとの痛みが癒えていく幾つもの朝をください ここからはおなじ階段をのぼろう やわらかな金色をくぐりぬけた子供の頬をしながら
消え入る月 2009-06-12 16:24:44 | Sweet 朝の空に消え入る月のようなキス あわく沁みこむ胸をはなれなくなる 用心深い君だから忘れ物もきっと無い 気をつけてきらきらと今日へ漕ぎ出して
浅い春 2009-06-10 09:21:13 | 透明 果てない悲しみに青く沈みながら 心の天辺ではまだ見ぬ星を想ってた 何処へ行くか わからないまま 届くかぎりの空と海 言葉を積んだ舟が出逢う浅い春 いままでが この時のために 有ったというのなら 君とふたりで編んだ星屑を あしたへ蒔いておかなくてはね