ほんの僅か 2009-01-29 14:41:42 | Sweet 時間はときどき とまることがある やわらかなキスのあいまに 抱き寄せられた胸の音に 恋人たちにはそれとはわからない ほんの僅かの出来事
夜明けを待たずに 2009-01-28 14:07:40 | Sweet あなたがここに いないのがつまらなくて 夜明けを待たずに寝てしまう いつだってかたわらに 「おやすみ」と「おはよう」を 言いたいのにな
君のこと 2009-01-25 14:56:56 | Blue 雪のなかでなければ 逢えなかったみたい 笑えちゃうくらいの偶然で たぶん 真実を持ち寄るのが そんなに好きではなかった 君のことを 書くのはやめよう 辛そうにしてるのがわかるから 何度も粉雪をみあげて思うよ 何度も君を忘れるよ 春がこなかった試しはないんだからね
ひらかれた部屋 2009-01-22 15:51:21 | Sweet いくつもの表情を持つ君の わたしだけにひらかれた部屋で あまい吐息のゆるされた笹舟の時間をすごそう 約束は降る 叶えられずともふたたびつないだなら 微笑みで窓をあけて待てるわたしになる
長い霧 2009-01-20 18:27:46 | 透明 傘にかくれるように下ばかりみてた 道端の石ころや水溜り もしかしたらの宝石 嘘くさい勇気なんていらなかった そうしてる間にも君は君の歴史を築いていて あの微笑を手にしたのだ 痛みも挫折もそれをかけらも損なわなかった 出逢えたことを「奇跡」の2文字で済ませてしまうより 必要に他ならなかった そのかけがえなさが 僕をこれからも歩かせるんだろう コーヒーカップを持つ手のふるえがとまらない たとえようもない親密なまなざしの君の前 長い霧が晴れていくひびきを想っていた
カンパニュラ 2009-01-19 15:41:54 | 花 一点の曇りも ないふりをして あなたに近づくのに どうしよう そのまなざしの前に あえなくしおれてしまう 紫に沈む夜に 姿をそっとひそめた 見透かされるという 幸福があるなんて 知らずにいたカンパニュラ