恋人の椅子、夜明けに 2009-07-28 05:54:44 | 透明 恋人の椅子は夜明けに向かっている 掌とからだぜんたいを研ぎ澄ませては 世界を読み取ろうとするのだ 魂には果てのないことを 綴ろうとしている ゆらりと波になる後ろ姿 うまれる言葉 こころの深さ 空では青とピンクが雲をつなぎ いちにちのはじまりを歌っている こうして朝は私たちを祝ってくれている
芯のある花 2009-07-21 08:02:58 | 花 暗闇にせせらぐ 星がとても綺麗だったので 指先をひたしたら 魂の呼応する響きが ふたりをかこんだ 心の澱をとりのぞきながら 運ばれていきたい 芯のある花のままで
長い夜のうた 2009-07-18 14:30:52 | 花 空を見上げて焦がれるから月の色した宵待草 魂の音色が似ているからふたりは恋に落ちたのね 分けあえる孤独があると出逢った時に気づいていた あなたは夜明けに微笑んでいた月が西へ消える頃 その手に包まれた黄色の花はうまれてはじめての幸福な呼吸をしたの 宝物の日々は傷跡を静かに埋めていく はかない蛍がからだいっぱい永遠まで照らすように
万華鏡 2009-07-09 09:37:22 | Sweet 恋が愛になっても 愛から恋へは戻らないから 時間が平等にすすむのを ちょっとだけスライドさせてね あなたは鏡 綺麗なのを幾枚も 増やしていってくれたりするわ あたしは色とりどりのビーズになって 踊る輪を描く虹を架ける 愛しい先回りをするあなたの もっと前から包んでいたい! あなたが昔から 夢みてたような 女の子になるんだから