こんぺいとう

恋はこんぺいとうの
けだるい甘さで　
ひとつも痛くないトゲで　
僕を解き放とうとする　

空の上　
いつかみた地上絵　
うつくしい呼吸　
呼び覚ます希求　

君をスキって言ってから　
僕の世界はひかりの珠　
まぶしくたゆたう音が聴こえる　　

そらにはなして

誰にも言えない想い　
空に話して　
空に放して　

悩みごとの正体は　
あんなに綺麗なあおい色

しずく姫

いまを
とりあげないで
とりかえたりしないで　

人生が愛しくなってきた頃に　
草木がのびるように祈ってる　

しずくの丸い満ちたかたち　
葉っぱのベッドはいい匂い　

蛙の姿で
王子様が来たら
きっとすぐにわかるわ

空

あまりの青さを　
その豊かさを羨んでるのに　
同時に抱きしめられてもいるのだ　

かなわない夢が　
かなえられそうな夢がそこに　

空にいとしいひとを映しだせば　
黄昏の時刻　　

つなぐための手を

かけらでしか、いられない日々。つなぐための手を、のばして。

森から飛び立つ

直感が冴え　
追い風が吹き　
いましかない　
そんなきざし　
かならずやってくる　

だから
用意周到　
息をひそめて　
森から飛び立つ　
その時を待つ　

つぐみへ渡す祈り

あのひとのくれるものは
沈黙でさえもやさしい。

空よ。どうか。

あのひとの真綿の感情が、小雪の想いが、
この先も傷つけられたりしませんように。

あまい飛沫

あまい飛沫　
観念なさい　
棘のついた薔薇のダイブ

あなたの名前

トゥシューズの白いつまさきメレンゲの上に立った　
あますぎない空想の輪をつなげて水たまりに投げた　

降ってくるものをうけとめて
静かに抱きしめていたのよ　

保ちつづけた気持ちがふれてふりむいた薔薇の頬　
歩いて歩いて歩いてたら出逢えるよ本当になるんだよ

リボンに
ちいさく書きしるした
あなたの名前

あなたにあいに

はなひらく　
あおぎみるそら　

うでのなか　
あおいうみをおもいだす　

あおう　
いますぐ　
あわなければいけない　

そのまま
まっていて　
あなたにあいにいきますからね