城好き設計士の放浪

日本の城、歴史的建造物の旅日記
※個人的観点

江戸城@東京都

2023-09-18 13:00:00 | 100名城
2023年9月18日

日本一の大城郭は江戸城です。

姫路城23ha、名古屋城35ha、仙台城44ha、大阪城106haと数字で見て取れる通り、大阪城って広かったなぁと思い出しましたが、江戸城はなんと230ha!

大阪城の倍以上の広さを誇ります。
具体的な数字で見てみると、よりリアルに伝わります。

本日は大手町駅で降りて、大手門から入城することにしました。



現在、江戸城は皇居なのでセキュリティも万全です。

朝9時に到着。持ち物検査を受けてから入城します。



外から見た大手門と石垣。
大手門の石垣の修復は伊達政宗が担当したようですね。


こんなに立派な門が江戸城には残ってたんですね。
切込接の石垣も見事です。





日本の中枢、東京千代田区のロケーションに溶け込む歴史的建築物。



この大手門が江戸城の正門になります。
築城は藤堂高虎。その後、1620年に伊達政宗や酒井忠世らが修復して現在の形の枡形になったとか。

江戸城の大手門の大工事となれば名誉ですが、人員と資金も膨大でした。



ちなみに、大手門は空襲で焼失。昭和42年に復元されました。



同心番所。
江戸時代の検問所です。

これは江戸時代後期の建物で、ちゃんと修理復元されて残っています。





同心番所の前を通り、本丸大手門(大手三の門)の渡櫓門石垣の間を抜けると、長さ50メートルを超える百人番所が見えてきます。

こちらも江戸時代からの現存です。

同心100人が配置され、昼夜を問わず警護に当たっていたそうです。
同心100人ずつで警護していたので、百人番所と呼ばれています。



続いて、江戸城の天守台。
天守閣は残念ながら江戸時代に焼失。

天守の再建よりも城下町の再建を優先した為、石垣工事は完了したものの江戸城に天守閣が建つことはありませんでした。



石垣のみしかないのですが、なかなかの迫力です。
天守台の高さは13.8m





城内には江戸城の模型があります。形は名古屋城に近いのかな。

天守閣の大きさは44.8m。
石垣と合わせると58.6mです!

ビルであれば20階相当の巨大建築物。
当時、日本史上最高層建築物だったと言われています。

さすが幕府のお城です。



ちゃんと絵図も残っています。
復元しないかな。

つい思ってしまいます。

誰だって58mの巨大な天守閣見てみたいですよね。しかも、この大都市東京のど真ん中。

想像しただけでワクワクします。



東御苑の隅には櫓が見えます。
富士見櫓です。

江戸城天守閣焼失後の代用天守とされてきたようです。

こちらは現存の貴重な建築物。
櫓ですが天守閣に匹敵するほど大きいです。

残念ながらこちらのショットは裏側。ネットで出てくる角度の写真は、皇居の一般参賀の時しか見ることができないそうです。

それは次回の楽しみにしたいと思います。



東皇居を出て桜田門の方向へ向かいます。
堀の角には桜田巽櫓があります。

ちなみに、二重櫓としては日本最大です。
こちらも現存。

奥には桔梗門。

さらに奥には富士見櫓も少し見えます。

ここは3つの建造物が見えるので、江戸城でも良きスポットです。



個人的にはこちらも良いショット!
二重橋と富士見櫓、そして石垣。

手前が正門石橋。奥が正門鉄橋。

二重橋とは正門鉄橋を指します。

二重橋は当時は木造で、壕が深かったので土台となる丸太の上に橋を重ねて設計したので二重橋らしい。

奥の富士見櫓は京都の伏見城から移築と言われていますが史実は不明。

残念ながらこちらも近くで見ることができないので、このスポットがベストかなと思います。



二重橋の先には桜田門。
こちらも、かなり巨大な門です。



近くで見ると大きさ、迫力共に他の城で見る門と桁違いです。

関東大震災で被害を受けるも復元。
国の重要文化財です。



使われている木材、組み方見ても大迫力。
門も驚くほど大きい。



中に入ると枡形になっています。



今回は内側から入ってきましたが、桜田門から入ると、これが正面になります。

ここで有名な桜田門外の変が起きます。



江戸城にはまだまだ多くの門が残っています。

流石に巨大な敷地な為、全てを回るのは厳しいですね。
桜田門から再び大手町駅まで戻った時点で2万歩でした。

少しずつ攻略していきたいです。

今は既に都会の中に溶け込んだ石垣もあったりするようなので、それもまた別日で楽しみたいと思います。



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