城好き設計士の放浪

日本の城、歴史的建造物の旅日記
※個人的観点

小田原城@神奈川県

2023-07-15 14:00:00 | 100名城
2023年7月15日

現在天守閣があるお城で、関東随一となるのが小田原城。

戦国時代に関東一円を支配したのが北条氏。この小田原の地で5代に渡って納めていました。



新幹線も走っていて、都心からのアクセスも良好なのが素晴らしい。

個人的には小田原の城下町の雰囲気が残る街並みがとても気に入りました。

活気ある街並みと老舗が並ぶ道を楽しみながらお城へ向かいます。



正面入り口の馬出門。
中には馬屋があったようです。



この橋は住吉橋。



この門を潜った先にお城が待っています。



銅門の登場です。
かなり迫力ある門です。

名前の由来となる銅板が貼られています。



渡櫓となっていて、門の前は枡形となっています。
敵が攻めてきた際にこの門の前で直角に曲がるので攻め入るスピードが落ちます。

そこを狙うという計算された防御システムです。

銅門は平成9年に、当時の工法で復元されたようです。



そして、見えてきた天守閣!

見上げるほど高い石垣の上に天守閣が鎮座しており、威圧感がすごいです。



この片持ちの張り出しがエグいです。
こちらの角度から見ると分かりやすいのですが、小田原城の天守構造は複合式層塔型。

小天守→続櫓→天守閣となっていて三重四階。



天守閣自体は27.2m。石垣は11.5mなので総全長29.7m。
天守閣だけで見ても、五重の城相当な高さを誇ります。

近くで見ると迫力がある理由が分かります。



小田原城といえば難攻不落と言われた名城です。

その所以は1561年上杉謙信10万の大軍にも、1569年武田信玄の攻撃にも耐えたことで、難攻不落と呼ばれるようになりました。

相撲で言う横綱級の武将ですら落とすことのできなかったことからきています。

しかし、この天守閣も含めて北条時代のお城ではありません。

現在復元されている城は江戸時代に、徳川家家臣の大久保忠世が城主となって整備したものと言われています。

北条氏時代は約9kmにも渡って土塁の堀で、町全体を囲んだような巨大な城郭だったようです。

田畑も囲んだ城だったので、籠城戦では最強の城だったかもしれないですね。



豊臣秀吉が全国統一を果たす最後の戦いが小田原でした。

全国の大名18万の軍勢でこの小田原城を包囲したそうです。
対する北条勢は5万の兵で籠城戦を決行。

しかし、最終的には降伏し城を明け渡しました。

そのきっかけになったのが、写真に映る対面の山に一夜にして総石垣の城を出現させたことで、驚愕して降伏したと言われています。



海も近く非常に豊かな土地だったのだと推測できます。







天守閣内は鉄筋コンクリートで復元されたものなので、内部は展示スペースになっています。


北条氏の時代、関東の政治や経済の中心となったのが小田原市。
城下町も含めた全体が魅力的なエリアです。


城×食事
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