今クールの昼ドラなのですが、結構面白いのですよ。原作がラクロの「危険な関係」で、ぺ・ヨンジュン主演の韓国映画「スキャンダル」と同じなのですが、こっちの昼ドラの方がずっと面白いです。第1部で主人公の男女二人とその周囲の人物がどのように係わり合いを持ち、退廃的な人生へと向かうのかがゆっくりと丁寧に描かれてきました。そして第2部になって、昔恋愛感情を抱いていた二人が危険な賭けを始め、恋愛ゲームを展開して行きます。
普通の昼ドラって、出生の秘密があったり過酷な運命に翻弄されて恋愛に邪魔が入ったりするじゃないですか。この「危険な関係」では、最後の結末に向かって話が進んでいくのではなく、リアルタイムで人の感情が動き人が行動するので先が全く分からないのですよ。いえ、原作の結末を知っているから大体は分かるのですけどね^^;筋を知らなかったら、この先どうなるのだろうと全然展開が分からないと思うのですよ。主人公の二人が結ばれる日を待つのでもなく、誰かが死ぬのだろうと予想するのでもなく。こういう昼ドラの展開って、私は初めて見ましたよ。今までの昼ドラの中でダントツに優れていたのは『牡丹と薔薇』だと思うのですが、あのドラマが普通の昼ドラの枠から抜け出たのはドラマの核に「宇宙的姉妹愛」を持ってきたからであって、姉妹の愛が男女間の愛より親子の愛より優先してしまうというある意味恐ろしい展開をこれまた恐ろしいテンポで描いてしまったのが成功の鍵でした。これ以上の昼ドラが存在するのか疑問に思っていましたが、『危険な関係』は別の意味で面白い作品になりそうですね。このままのテンションでドラマが終わりを迎えられることを祈っています。何せ昼ドラは途中でダメダメになることが多々ありますからね。
ただ、RIKIYAのセリフが時々聞こえにくいのが難点ですが^^;女たらしの悪人という役がルックス的にはぴったりだと思いますけどね。いえ、良い意味で(笑)
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