眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

おめでたいことを待つ日々

2024-09-02 22:32:54 | 日記
私の所属する部署には20代、30代、40代、50代と、60代の私まで、偏りなくそれぞれの
世代がいるのだけれど、私が入社して7年。一度も「おめでたいこと」がない。

社内のほかの部署では結婚や出産といった「おめでたいこと」があるのに、うちの課だけ、
シングルの人たちのだれひとりとして結婚の話しなど出たことがない。

結婚していない筆頭の私が言うようなことではないけれど、私の場合はとにかく激務過ぎて
プライベートの時間もなく出会いもないうちに、がんになってしまったことが大きな原因で
子供が産めなくなり、再発の可能性があると考えていたので、結婚は相手に申し訳ないという
気持ちがあったし、その後、すぐに父のがん闘病と母の早すぎる認知症発症の介護に巻き込まれ、
怒涛の日々の中で自分のことなんて、考える暇もなかったといったところ。

それに比べると、今の部署はかなり精神的に病みそうな内容ではあるけれど、時間的には
なんとかやっていけると思うのに、どういうわけか、7年間、共に働くシングルの人たちに
「おめでたいこと」が持ち上がらない。なんだか残念。

結婚がすべてではないと思うし、私自身、結婚していなかったからこそ、両親の看護と介護に
全力を尽くせた部分があると思うので、人それぞれの道とは思うのだけど、なんだか残念。

いやはや、実をいうと、私は人が結婚するといったことがすごくうれしい人間で、
ウエディングプランナーの仕事をやってみたいかもと思ったこともあり、お見合いパーティー
なんかをボランティアでやっていたりしていた。

兄の結婚式なんか、それはそれは企画を練って、当時、全くだれもやっていなかったようなことを
企画したので、そのホテルでは全館が騒然としたといったことがあったくらい。
音楽と照明の台本なんてものも作ったし、新聞の号外まで作って配布した。
ウエディングケーキは私の手作りでしたしね。てへっ。

ふたりの出会いとプロフは当時飼っていた犬が「ボクは見ていた」みたいな感じで写真に合わせて
ナレーションを作った(ここでアナウンサーになりたかった私の芸を発揮)りしたけど、だれも私が
ナレーション担当だとわからなかったらしい(プロに依頼したと思われた)。

若いころは、友達の結婚式にどれくらい出席したかわからないくらい。披露宴だけでなく、
結婚式そのものにも親族として?出席させられたほど、引っ張りだこで、必ず歌を歌わせられた。
大体、余興のステージは末席に据えられていたので、親族の方たちに近いから、親族の方が
大盛り上がり。めちゃくちゃほめられて、ご両親からお礼を言われたものでした。

忘れられないのはT大卒の友達の結婚式で、彼がとある省で働いていたため、事務次官が出席されていた
披露宴で歌ったことかも。あのときはさすがの私も緊張しました(笑)

もちろん。今の会社の同僚たちの結婚式に招かれたり、演出をお手伝いすることなんてないとは
わかっているけれど、おめでたいことが好きな私はちょーっと残念な気持ちなのです。

しかしながら、みなさんは私に「(私)さんの結婚はこれからですよ」とよくおっしゃる笑)
気を遣ってくださっているんだろうなと思うけど、「これから結婚できる人認定」をされているらしい。

「あの人はああいう性格だから結婚できない」と言われるよりは、「結婚できるけど、ご両親の
介護なんかでそんなひまがなかったみたいだから、これから結婚して幸せになる」と言って
いただけるのは、人間的に否定されていない感じがしてあたたかい気持ちにはなっていたけれど、
またまた、がんになっちゃったから、なかなかに私は怒涛の日々を歩くのでした。

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