【レジェンド・オブ・メキシコ】日曜洋画劇場

コモエスタ・セニョール・サンズ。

ジョージ、ロチェと並び、危険な男トリオの一人シェルダン・サンズ。
いつもここではお遊び要員の感のあるサンズですが、
本当は３馬身半差のダークホースなのであります。

以前、サンズ宛に手紙をしたため、想いの丈をぶつけたこともありました。
ひっそりこっそり愛するサンズ。
美しき悪の香りに惹きつけられてやまない。


主人公がつま弾く哀愁のギターの音色。
そして神妙な眼差しの中の燃える瞳。
百発の弾丸を見事に避け、一発で敵を仕留める神業もお手のもの。
そしてギターを背負って何事も無かったかのように歩み去る。
どことなく昭和の酒場の香りがする。





だが。
ひとたびサンズが現れると、そこは華やかなサンズ・ワールド。
暗黒の裏社会に咲いた美しきあだ花。
不埒な微笑みの罠。腹黒い心。サンズ、グッジョブ。







そして。
またメキシカンメロディーと共に現れる主人公。
寡黙な男の目に宿る復讐の誓い。
打ちまくる銃に弾けて倒れる男たち。
再びギターを背負って哀愁のメロディーと共に歩み去る。
やはり酒場の横丁の暗闇が似合う男。





そこに。
再び変装したサンズ登場。
鮮やかな七変化。目立ち過ぎる観光客。
ＣＩＡの思惑を装ったサンズの陰謀。
人々を操り、物語を操り、ひとりほくそ笑むサンズ。
半ズボン姿に萌え。ブルーサングラスに萌え。
微笑みの中の笑わない瞳に萌え。




両目をくり抜かれて血糊を垂らすサンズ。
サングラスの下の瞳は消えても、その美しさと存在感は増すばかり。
華麗なるターン。技ありの銃撃戦。蘇るハンターの本能。
美しき悪の使者サンズ。
盲目の芸が上手い。





全てが終わり夕陽を背に哀愁のギターを鳴らす主人公。
彼の名はエル・マリアッチ。
復讐に燃える孤独なヒットマン。
ギターと銃を手に愛するセニョリータを偲ぶ。




マリアッチの健闘よりもサンズの陰謀に惹かれる。
サンズの瞳にテキーラで乾杯。
酔いしれてみたい…メキシコの夜。
別れた人に会えるような、そんな気がしてならないの。
それがサンズ…サンズ・デルコラソン。
ところで『デルコラソン』って何だろう？



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調べてみると『心の』という意味だった。
まんざら間違ってもいないのね。
我が心のサンズ。
悪役ジョニー＆クールなサンズに乾杯

【おまけ】
★サンズが『Savvy?』って言ってた♪

★少年との会話のシーンでは、どうしても素のジョニーが出てる様に思う。
少年を扱う仕草や声に、子供好きならではの温かさが滲んでる。
だからこの映画のサンズは極悪人に見えないのだろう。