Four Season Colors

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2023年3月の映画館

2023-03-27 | 雑文
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響
で、月に一度映画館へ行くことすら困難にな
ったのは、丁度2年前である2021年3月。

その「ツキイチ映画館」を感染に注意しつつ
再開したのが10か月後の2021年12月。

その後は、なんとか継続ができていて、気が
付けば、再開から1年と3か月が経過したら
しい。

新型コロナウイルスが蔓延する前は当たり前
だった「映画館」の価値を、この2年間であ
らためて実感することとなった。

行動制限がなされた時は、映画館も営業を休
止していたし、その後は座席を一つ飛ばしに
する措置がスタンダードになる。

そうして感染対策の措置をしているとはいえ、
再開後の映画館は人が少なく、作品によって
は客は自分ひとりだったことも。

感染の波に合わせ、映画館は人が少し増えた
り減ったりしたが、トータルではこの2年は、
本当に人の少ない2年と記憶している。

この前のいわゆる第8派が終息して、この2
月、3月は、そんな劇場もロビーにも人が多
く、久しぶりに売店に並ぶ長蛇を見た。

そして3月は、マスクの着用も個人判断とな
り、予告編後の見慣れた「マスク着用のお願
い」と「換気は万全」の動画もなくなった。

この2つがなかったという事実は、ことのほ
か自分の中で感慨深く、新たな日常のはじま
りのようなものを実感することになった。

3月の「ツキイチ映画館」は平日にも関わら
ず人がそれなりに多く、座席も見やすそうな
範囲はどちらか隣に人がいる席しかなく。

感染症の流行がはじまる前は、隣が埋まって
いるということをこれほど気にする時がくる
とは思ってもおらず。

別に好きな席を堂々と選べばよいのだけど、
慣れというものは恐ろしいもので、下手に毎
月来ていることがアダとなった感もあり。

結局、追加料金を払うとゆとりのあるシート
になるサービスを人生ではじめて利用してみ
ることに。

この追加料金シートは、まだ感染が流行して
いる時は利用者も少なかったが、3月は割と
利用率も高い様子だった。

映画館のお客さんが増えたとはいえ、マスク
をしている人がほとんどで、通常の席もそれ
なりに空いてはいる。

だから今はまだ、恐らくは自分のように、席
の質を上げたいというより、人との距離のた
めに利用している人もいるのだろう。

それでも、話題作はなくとも、それなりに人
がいるという「映画館」が徐々に戻りつつあ
ることは確か。

日本で開催されるスポーツでの観客の応援、
歓声とともに、映画館でもアフターコロナを
見る3月だった。


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