ユーカリスティア記念協会のブログ

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小田切文庫目録と巻頭言

2014年03月07日 00時18分17秒 | アーカイブス
立教大学新座キャンパスの図書館に、「小田切文庫」という個人寄贈による保存文庫があります。医師であり、キリスト教の良き理解者でもあった小田切信男氏が所蔵していたキリスト教関連の本を、氏の死後、奥方である小田切道子氏から野呂芳男を経由して、立教大学に寄贈されたのです。

この経緯の記述はもちろんありますし、目録の巻頭では野呂芳男が当文庫の意義について述べています。

小田切文庫の存在は、今ではネット上の検索によっても分かります。小田切文庫の本にお世話になっている人々も少なからずいることでしょう。立教大学の図書館では、写真の目録は閲覧可能なようですが(ただし、調べてみたら禁帯出扱い)、特に私立大学図書館は外部からのアクセスが難しいので、これらは手元にあっていい資料です。昭和時代のキリスト教関連の和書7212冊その他が、とにかく一瞥して確認できるという資料の価値は高いといえるでしょう。

さらにたとえば、「野呂芳男は小田切信男氏の本を、『古本屋に売っても二束三文にしかならない』と言いながら全てそれらを古本屋に売った」と事実と違うことを言う人に対しては、それは違いますよと説明申し上げるのにこのような資料があると面倒でなくてよいです。(林昌子)