[ラスタの属性テーブルの構築] ツールを使うことでシングルバンドの整数ラスタデータセットであれば属性テーブルを持たせることが可能。もし、ラスタデータのピクセルタイプが32ビット浮動小数点の場合は、ピクセルタイプを整数にすることで属性テーブルの作成が行えるようになる。
(ESRI詳細地図のDEMは標高の区切りが整数となっている)
ピクセルタイプを整数にする方法
(方法1)
[Arctoolbox] → [Spatial Analystツール] → [算術演算] → [Int] にてピクセルタイプを整数にする。
(方法2)
[Arctoolbox] → [3D Analystツール] → [ラスタの算術演算] → [Int] にてピクセルタイプを整数にする
ラスタに属性テーブルを構築
1. [ArcToolbox] → [データ管理ツール] → [ラスタ] → [ラスタプロパティ] → [ラスタの属性テーブルの構築] をダブルクリックする。
2. ダイアログが開いたら、[入力ラスタ] に属性テーブルを持たせたいラスタデータを設定。
3. 設定ができたら [OK] をクリック。
属性テーブルには「OBJECT」「VALUE」「COUNT」の3つのフィールドが作成される。
「OBJECT」には、ベクタデータと同じでIDが表示。
「VALUE」には、コード値や標高値などが表示。
「COUNT」には、各VALUEの値が対応しているセルの数が表示。
この3つのフィールドは自動的に作成されるので、ユーザが属性を作成するといった作業は必要ない。
また、ラスタデータの属性テーブルは上記のデータを管理し、これら3つのフィールドの値を編集することはできないが、フィールドを追加してラスタデータの値に補足的な情報を値として入力することは可能。
なお、属性テーブルを作成した場合でも、ラスタ データはセル 1 つ 1 つの値を直接編集することはできない。Spatial Analyst の機能を使用することで、同じ値を持つセルごとであれば、値の変更や演算を行うことは可能。
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