もう二度とタバコを吸うなんてことは、あり得ないと思えたなら…

身近な人なんですけど、「たばこをもう１０日吸っていない」って、言うんですよ。私が、「禁煙するんですか？」と聞いたら、「いや、禁煙ではない。たばこを吸うのを止めてるだけだ。禁煙ではない。禁煙って言って、吸ってしまったら、格好悪いから」ということだった。先週末、彼が、タバコを吸っているのを見た。”なるほど”と思った。

所詮、負けるかも知れないと思って戦うのと、負けるものかと思って戦うのとは、明らかに違う。先者は、負けそうになったら、”やっぱり、負けてしまうのか”と思うし、後者は、”いや、負けたくない”と思う。仮に負けてしまったら、先者は、”負けてもともと、仕方ないな”と思うし、後者は、”今度は、負けるものか”と思う。次に、挑戦して、どちらが強くなっているのか？

最初に話した彼は、たばこをやめる気など無かったのだと思います。でなければ、最初から、タバコを吸ったときのことなど考えるはずはなかったから。試してみて、運良く禁煙できたらなんて、考えて、たばこがやめられるのなら、私は、２０年もタバコを吸っていなかった。こういうのは、意志が強いとか、弱いとかの問題だろうか？私は、”本当にこれでたばこをやめるんだ”という、たばこをやめたいという気持ちがあるかどうかが、大事なのだと思う。だから、私は、彼の禁煙を応援する気もないし、勧める気もない。

そんなに、簡単にたばこをやめられるものではないし、だからこそ、禁煙に挑戦し、続けている人は、本当にすばらしい。そんな風に思います。たばこを吸っている人を非難しているのではありません。たばこをやめようと自分で本気で思って、そして、その通りにされている方々が素晴らしいと言っているのです。

大事なのは、自分がどうありたいかということを、自分でしっかりと認識することです。もう二度とタバコを吸うなんてことはあり得ないと思えたなら…自分の意志の通り進むのみです。