~Words~

心に宿る言葉たち

刻む

2017-03-31 | Live

或る日 どこかの足の悪いばぁちゃんが
「よいしょよいしょ」と歩いているのを見た
歩幅は小さく 進んでいるのか踏んでいるだけなのか分からないくらいの速さで



或る日 気の優しいノラ猫がいて
負けると分かっているのに親分猫に立ち向かって
勇敢とは程遠いフラフラな姿で帰ってきた



或る日 気丈だと思われてた少年がいて
何もなかったような顔をして年がら年中
笑ってる



哀しいの中に感動は探せない

怒りの中に感謝は生まれない

一所懸命の間に ほんの少しだけ

見え隠れする 頼りなく明るい

その答えの種みたいな薄明かりを

そんなもんを大事にしたい



今も これからも。。

それぞれのハンディ抱えて

テクテクと刻む

踵 擦切れるまで


【オハイエ熊本2017】