ブログ・オブ・タナザキ

空想地図 多奈崎市を作っている人らのブログです

「旅行記」を書いてみよう(空想地図作家的旅行⑧)

2020-09-19 00:44:59 | ある旅行の話
旅行記を書いていても、街に関することを記そうとするとどうしても(先日の熊谷の紹介記事のように)体系的にまとめてしまいたくなるが、それはまあ確かに自分のしたいことの一つではあるのだけど、私の目から見た"街"の姿であるとか、あるいは街の中で私がどう動いてどう感じたか、みたいな叙述に慣れていない。そして、「ブログ」っていう媒体はそういう"主観"をコンテンツにした方がなんとなくマッチするメディアのような気もする。よくわからなくなる。


ともかく、3月4日の朝、私は宮崎のど真ん中に放り出されている。



街と街外れの間みたいな場所にホテルがあった。

こんな普通の交差点を撮影しているのに、肝心なホテルの写真を撮影してなかった。なんてことはない街並みの写真は数百枚と撮影するのに、旅の記念みたいなそういう撮影をとんと忘れてしまっていることが多い。


バスで郊外に出る。

街という空間で、そう混んで無いバスほど快適で刺激的な移動空間はない。街中のどこかからまた違うどこかへ、誰かを乗せたり降ろしたりしながらゆっくり進む箱。


1973年の宮崎市郊外にできた宮交シティ。郊外だけど駅近でバスターミナル。郊外だけど公共交通の拠点。宮崎中心部から2キロ少し。
多奈崎市という地方都市を"創作"する身になってから、実在の地方都市を訪れる時は常に、心のどこかに"視察"のマインドが居座るようになった。これは旅行なのか視察なのか、旅行だとすると旅行とは娯楽なのか、勉強か。
あるいは、勉強も娯楽かもしれない。



レストラン街の愛称を考えましょう!となったときに「美味しんぼタウン」を思いつけるセンス。そういう人生を歩みたい。



例えば宮崎の街に住んでいて、今出発してるこのバスの路線で通学する人生だったら、とか考える。
学校帰りに1階のミスドで友人と無限に喋ったり、バス待ちの時間に売り場を見て時間を潰したり本を読んだりして、ブルーのバスで帰るんだろうか



郊外でロードサイド!な風景の奥と、商店街然とした屋根の手前が一枚に共存する、この大淀という街。



宮交シティから歩いて3分ほど、南宮崎駅前。
正面にどかんと開けたヤシの木の通りと、左右に控える3階建てのビル。「ここは駅前。街の玄関口」とでも言いたげな風景だと思う。


宮崎のバス=宮崎交通、そのカラーはトリコロール。南国は昔から彩が豊か。

さてね、一通り歩いたから、宮崎市街地に戻ることにするのです。



市街地の玄関口に駅があると、散策のスタートにしやすい。駅はやっぱり拠点になる。


日本で県庁が置かれるようになる街は、明治に「県庁」という仕組みが出来てそれが設置される頃には、おおかた城下町とか湊町とか門前町とかいろいろな形で都市として存在していたところが多いが、宮崎の場合は県庁が先で、街になったのはその後から。郊外のニュータウンとかと比べてしまってはアレだが、相対的に"新しい街"と言える。

そういうこともあってか、駅から真っ直ぐ西に大通りが伸び、800mほど進むと南北の大通り(橘通り)とクロスして、その交点がちょうど街で一番目立つ交差点になり、デパートや放送局が角やその近くに建物を構えるという、比較的シンプルな造り。街に行きたければ、駅から正面に伸びる大通りを、そのままひたすら真っ直ぐ歩けば良い。


「高千穂通り」と名付けられた東西の大通り。その名前は正面に高千穂峡が見渡せたことから、らしい。

街中や市内の地名、施設名からではなく、宮崎市のこの辺りの「街」そのものができる前からある外のシンボルから名前が採られている。


歩道も道路も街路樹も沿道の建物も、全てが大きい。


そんな宮崎の中心市街地、通る道のほとんどに「〇〇通り」と名前が付けられている。京都のように。

松戸の郊外に住んでいる頃、「〇〇通り」のように名前がついている街路は、市内にそういう道路があまり無かったこともあって(「さくら通り」とか「けやき通り」とかはあったのだが、固有の地名や施設名ではなくて街路樹の名前は何か違う気がする。何かね)、なんだかそれだけで都会の道のような気がして、そういう道路に憧れていたのを思い出す。


駅と市街地の間には、その両方への利便性からなのか大手企業のオフィスが固まっている。ここまで一つの街路沿いに固まっていると、なかなか画になる。



立派な大通りをさらにずいずい進むと、次第にコンビニとか商店の類が現れ始めて、中心部に近づいている予感。

「落ち着いた駅前から大通りを歩くにつれ店が徐々に増えて中心市街地へ突っ込む」この構造は歩いてて前橋を思い出すな、とか考える。映画をたくさん観た人が新たに見る映画から昔見た作品を思い出すように、新たに街を訪れると些細な要素ひとつひとつから過去に訪れた街の風景を思い出すのだ。

まあ、私はそこまで映画観ないので、この例えが適切かどうかは実はわからない



芸術的な外階段。奥は建て増しだろうか




デパートが現れる。山形じゃないけど山形屋、ちなみに本店は鹿児島。銀座にあるスーツのお店とも別。

二枚目の本館は相当年季が入っていそうな外観。1階に花屋、宝くじ売場、スタバがあり客の出入りはかなりのもの。このご時世「百貨店」が街の賑わいの真ん中にある姿は、その対極にある首都圏郊外住民の目からしてみれば、不思議でもあり、逞しくもある。


そして大通りのクロスする「橘通3丁目」交差点へ。
なかなか賑わいが見えてきた。

空想地図作家的旅行⑦ - まちの歩き方

2020-08-13 17:57:43 | ある旅行の話
旅行の記事があったのを覚えているでしょうか(??)、フェリーに乗ったまま皆さまをしばらく太平洋上に放置する形となってしまっていましたので、そろそろ続きをしばこうかと思います(イエーイ)
前回から期間が開きすぎているので文体やら何やら大変化してますが、まああの大目に見てください。


普段は昼すぎまで寝ている怠惰な大学生であるところの私ですが、この日は朝6時ぐらいには起床していたようで、8時すぎの宮崎到着時にはすでに起床も全開(起床庁長官になれるぐらい)でした。というのも、フェリーは電波が入らないためスマホで情報収集のような現代的生活が物理的に封じられ、デジタルデトックスにより勝手に早寝になるというカラクリですね。皆さんも早寝したいときはフェリーに乗りましょう。おまけで「移動」も獲得できます。

到着時、晴れの国・宮崎にあって珍しく曇り(なんなら小雨)の天候を拝領しました。この先の展開がワクワクしかありません。

ヨーグルッペ。九州でよく見かけるデーリィ製品で、ご当地カジュアル飲食物が大好物な私は自販機で見つけて即購入です。

到着したフェリー降り場から市街地までは結構な距離があり(歩けなくはないけど余裕で心細くなりそうな距離)、バスに乗車することで市街地にアクセス可能となる構造だったのですが、こういうところのバスって乗るとき小銭必要だよなあ、車内で両替するのも面倒だし、ジュース買えば小銭を錬成できるじゃんというある種の機転でもありました。

そしてこちらがフェリーターミナルに召喚されたバスです。

小銭どうこう以前に普通にSuicaが使えました。
ありがとうございます。



宮崎駅に到着を賜りました。雨のステイションですね。あと建物がバブリー。パリの「ポンピドゥー・センター」に似てるな、とも思ったものですが、ちゃんと比べたらそんなに似てなかった。

さて、ろくすっぽ行程を拵えてなかったのでどうしようかと思索・・
1500円払えばバスが無料になるチケットが売られているようなので、購入します。
徒歩に加えてバスでの移動の自由が確保されました。



突然ですがホテルの意義とは。

宿泊の提供が第一ですが、それ以外に荷物を預かってくれます。
身軽に移動したい時はこれがデカい。
ゲストハウスや簡易宿泊所に泊まるとか、ホテルのある街に着くのが夜とかじゃない限り、朝のうちに宿に荷物を預けておくとQOT(Quality of Travel)が急上昇します。

が、ホテルの写真を残していなかったので淡々と進めます。
街の写真は死ぬほど撮るのにこういう写真を撮らない


突然ですが街中にある地図です。初めて行く街でこれを撮影しておくと、データを消費したくない時に写真フォルダから参照したりして意外と役に立ちますね


さて、計画性のなさに定評がある私のことです、ここまで再三書いているように「今日は宮崎市を見て回る」以上の解像度を持つ旅程が宮崎市の中にいるこの瞬間にもまだ存在していないわけです。

幸いなことに「行くべきスポット」みたいなものは、事前に調べておいたこととか、twitterで私が10年かけて集め続けた"町"に詳しい精鋭フォロイーの方々のツイート検索の結果とかからある程度拾えていたので、問題はそれをどう回るかということになります。

旅程を細かく詰めない派の私はここでも「旅程を細かく詰めない」メリットの開陳に勤しませていただきますが、このゆるゆる旅行スタイルの最大の利点が「当日の天候、気温、体力などコンディションにあわせて柔軟に行程を考えられる」ということに尽きると思います。事前にガチガチに組んでしまうと旅程の完遂に全力を注いだりしてしまいそうですが、そもそも旅程が存在しないのだからその心配はありません。


それを踏まえて。

3/4の体調コンディション
良好

3/4の天候コンディション
曇り時々雨 ⇒ 曇り


という状況。
⇓⇓⇓ここからはじき出された旅程⇓⇓⇓

バスで郊外の複合施設「宮交シティ」へ行く
*宮崎市中心部からバスで10分ぐらいのところにある、バス停とショッピングセンターがセットになった施設。ここの商業施設はそれなりの存在感。近くに駅もある。雨雲が活躍しているうちはバス移動とするのが狙い
宮交シティを徘徊して、雨が止んだころ合いを見て中心市街に戻る
中心市街地をひととおり歩く昼食もこのタイミングで
*ちょうど昼食どきに中心市街を歩くことで、面白そうな個人店で昼食にありつくチャンスを増やしておきます
④3時ぐらいになったら今度は再び郊外へ。バス移動
*体調と時間に余裕あれば市外に出る。バス一日券買ってるし、その元を取らねば精神もなくはない
夕食は市内で



④⑤あたりは昼食どきにでも決められるので依然として解像度が低い旅程になっとりますが、とりあえず午前中の方針は決まり。
ブルーの爽やかなバスに揺られ、まずは「宮交シティ」を目指すのでした。


続~~~

空想地図作家的旅行⑥ - 山に登って船に乗る(旅行1日目)

2020-05-31 09:06:30 | ある旅行の話


まだ起きていない頭と体を揺さぶりながら、

駅まで足を運ぶ。


●ディスカバー・ウエスト(東京➡︎名古屋)
今日の行程。
5時前に出発してから「昼ごろ」の名古屋まで🚃のアイコンが続く。
今日はとにかく西へ進む日なのだ。

荷物が少ない(気合で極限まで減らした)のもあって、
自宅近くの日常圏内を通勤電車で移動している限りは、
ただ家を早く出て移動している、という気にしかならなくて、
「旅行」と「外出」の境界なんぞを考えたくなる。

出発から数分で早々に東京都を脱出して、
神奈川県を進む。


神奈川の県央エリアは、東京っぽい慌ただしさと、地方っぽいのんびりした風情が同居している不思議な地域。
この路線は電車も短いし、ドアのステッカーもユルい。

茅ヶ崎で乗り換え。
あとは500kmぐらい先の神戸まで、東海道線と長いお付き合いになる。


流れる景色を背景に、好きな音楽でも聴きながら列車に揺られる
これほど贅沢な時間の使い方は無い。
そう言い聞かせて、旅の序盤からさっそくグリーン車に課金。


太陽が顔を見せることには知らない景色になっていた。
遠くに見える家並み、一軒一軒に誰かが住んでいてそれぞれの日常が存在するんだよな、と想像すると、この"普通"の景色も果てしないスペクタクルに見えてくる。


小田原を過ぎると景色が一変。海と山の間を縫うように駆け抜ける路線に。
身近に海の無い人(私)にとって、海はそこにあるだけで高まる存在
とっさにシャッターを切ってもしかし、上手くは撮れない…

大人しく座席からの観賞に徹する。

・・・

自然に圧倒されながら電車に揺られているうちに熱海に着く。静岡県で最初の駅。
これをもって関東とは1週間そこらのお別れ。

静岡大陸をのんびり移動する。



温暖な静岡が気持ち良すぎて寝過ごした
一回休み.


九州に向かう私とは逆に偶然九州から帰ってきた友人と
浜松で十数分だけ話してみたりもした。
旅行に行く道中で旅行の土産話を聞くという体験、貴重。


そんな浜松。
ここは私の日常生活圏の外
しかしそれでいて、旅行や移動で何度か訪れたこともある街でもある。
そういう場所には、よそなんだけど帰ってきたような
よくわからない安心感を感じたりする。

荷物も多くないし、"浜松市民"に擬態してみたくもなる。
つぎ来たときは、ちゃんと歩いてみよう。


静岡駅・名古屋駅とすっっっっっごく似てる、浜松駅(行ってみてください)
今日の目的地は神戸。そろそろ行かねば。


●名古屋でアレを食べる

この日の昼食は、実は決めていたのだ。

私は旅行者である前に一人のミーハーである
「名古屋と言えば」に続く飲食店の一つにどうしても行ってみたかった。

その店は都心からは遠いが、行って帰っても行程表の「昼ごろ」を逸脱しなさそうだ。
行くしかない。




なぜか立札の形、んで「WANTED LIST」は中央揃えではなく左揃えなのか


名古屋の地下鉄(鶴舞線)に乗る。
薄暗くて長い通路は、かっちりした案内表示も含めてどこか無機質。
ホームはさらに神妙な雰囲気。

10分ちょっと揺られて、漢字で書くと見たことない漢字が使われる駅に到着した。


いりなか。…漢字では「杁中」。
杁⬅︎この字、愛知県周辺の地名でちらほら目にするが、それ以外では見たことがない。言葉には"方言"というものがあるが、漢字(文字)にもそういうものがある(らしい)。


駅前はこじんまりとした街…といった風情ながら、
タピオカ屋をはじめ意外と飲食店が多い。

が、それには目もくれず丘を登って数分歩く。




喫茶店にやってきた。


コーヒーと料理を注文する。
ほどなくしてコーヒーが到着。


ドリンクの注文に対して、
ビスケット3枚に個包装のケーキまでついてくるのは名古屋流。
付け合わせがミレービスケットなのは嬉しい。
食器が紙ナプキンに包まれているのも"""懐かしさ"""を感じたり
わたしはじゅうぶんチョロい人間なので、これだけで名古屋の喫茶店にハマっているし名古屋に住みたいと思っているよ

ちょうど昼食どきだったか、活気溢れる店内。
アイスコーヒーを啜りながら待つこと数十分、
主役が私の目の前に現れた。


何を隠そう、いや店名の時点でもうほとんど隠れてはいなかったかもしれないが、
名古屋といえばマウンテン、マウンテンといえば甘口スパである。

果物を熱々のスパゲッティに仕立てるという力技。デザートとはいえないが食事と言えるのかもわからぬディッシュ。
麺が太く皿がデカいので写真では気づきにくいが結構なボリューム。
大きさ、匂い、オーラ、全てが放つ存在感が半端ない。

空想地図でもご当地料理とか、街の飲食店のメニューとかを断片で考えたりすることがあるが、ここまでいろんなところから逸脱した素晴らしいメニューはなかなか考え付かない。事実はどこまでも小説より奇である。素晴らしい。

待ちに待った待望の甘口いちごスパ
誠に素晴らしい。毎日でも拝みたい。
実際にこれを食する日が来ようとは!!!!





このスパゲッティ、わたしの胃にはあまりに素晴らしすぎたのか、
このあと名古屋駅のトイレで電車を3本ほど見逃すことになったのは
まあ少し後の話。

マウンテンに"登頂"する際は、
胃の中に""""""何も""""""入れずに行くべし


●ディスカバー・ウエスト・モア(名古屋➡︎神戸港)

胃を休めながら電車に揺られて虚空を見つめる。
愛知をもすぎ、岐阜県に入っていた。


濃尾平野の広い範囲に、
どこに集まるでもなく満遍なく建物が立ち並んでいる。

ここにも無数の"日常"が存在するのだろう。


平野が終わると山。天下分け目の関ヶ原を抜ければ、
いよいよ滋賀県へ。あっという間にさよなら岐阜県。
平和な昼下がりが続く。なんだかとっても満腹だし。

滋賀県の米原駅で電車を乗り換えれば、
あとは新快速が2時間ちょっとで神戸までそのまま運んでくれる。

今では米原が「東海」と「関西」の分け目、
列車に乗っているとそんな心持ちである。

ふとradikoのアプリを起動すると、
普段見慣れないラジオ局の名前がずらっと。
聞いてみると、関西弁のパーソナリティが3人ぐらいで喋っている。

遠くの景色を眺めながら、
遠くの電車に揺られながら、
遠くのラジオを聴く。
体全体で"遠く"を感じる瞬間。


そんなこんなで滋賀を抜け、京都をすぎ、あっという間に大阪。
ここまでくれば神戸までラストスパート、そんな区切りの感じがする。
24時間テレビのマラソンなら、そろそろサライの合唱が始まるころだろう。

だだっ広い河川敷の向こうに無限のビル群が見える大阪の景色、
メリハリがあって好きな景色の一つ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

東京・八王子から鈍行で12時間。
神戸は三ノ宮に到着。
半日仕事と言われればその通りだが、そこまで長い感じもなく。


夕方になっても満腹感が消えない。
フェリーの売店がどんなものかわからないこともあり、
コンビニで非常食程度の食糧を買い込み、
素敵な神戸の街に後ろ髪ひかれつつ
船のターミナルへ急いだ。



こういう何気ない看板に何気なく書かれた「宮崎」の文字に、
これから進むまだ見ぬ宮崎の景色を想像したりする。


小綺麗なターミナルの横には、
すでにここからの主役が到着していた。

みやざきエキスプレス
フェリーターミナルとお揃いの、赤と白。


ターミナルで発券手続きを行う。
すでに乗船できるらしい。


大きめのフェリーに乗るときの、この長い通路。
陸と海を繋ぐ長い通路
旅の"高揚感"みたいなものを掻き立てられる。


自分の今晩の寝床を確認。
荷物をまとめて、いそいそと探検に出てみる。


船内は、全体的にちょっと懐かしい風合い。


そこら中の掲示物にかたっぱしから興味が行く。



歩き回っていたら、夜になっていた。


フェリーのフリースペースから外を眺める時間。
これまたなんと贅沢なことか。
次のマニアフェスタには「フェリーのフリースペースマニア」で提出したくなるぐらい。



19:10、
神戸港出港



100万ドルに見守られながら、宮崎を目指すのであった。



(2日目に続く……………)



空想地図作家的旅行⑤ - 準備を終わらせる

2020-05-31 08:51:57 | ある旅行の話
旅行に行きたいRanoです。

旅行の話も5記事目になりました。
ここらで一旦バックナンバーを置いておきます。
まだ読んでない方は是非、、、


なっっっっっっっっっっっっっっっがくなりましたが、
旅行の準備、いよいよラスト。


「最低限のタイムスケジュールを組む!」

ここでの最IMPORTANTワードは
「最低限」
です

旅程、普通に例を出した方が早いと思うので、
本旅行の出発前に作り上げた旅程を順番にご覧にいれましょう

*7日分あります✋
*組んだ旅程と、それに添削風のコメントを添えて行きます

●1日目
◆全体的に
(これは7日間通しで言えますが)厳密に組んでいません力の抜けた旅程です。
ガチガチに旅程を組みすぎると多少のアクシデント(列車の遅れ、寝過ごし、乗り過ごし、忘れ物etc…)で簡単に旅程が崩壊します。なにより心に余裕が消滅、黙々と移動と乗り換えを繰り返すマシーンになります。これは疲れる

建築物とかで、ガチガチに固定するより多少"遊び"があった方が
地震や台風などの災害に強いのに似ていますね!!!!!
たぶん

◆各ポイント
①なるはやで出る
行程に余裕は重要です。
前述のような旅程の崩壊を防げますし、
旅行中の行動も自由度が出てきますからね!
(多少寄り道して昼食を取る、とか)

③本数があるので時間そこまで気にしない
行程に余裕があるのもあります。

④当日の胃袋は当日にならないとわからんので、(昼食は)具体的に決めない
事前にチェックしてどうしても行きたいお店がある!みたいな場合にしても、
そこに行けるタイミングは何度かある場合がほとんど。

⑤⑥デッドラインを決める
旅程をガチガチに組まない代わりに、要所要所でデッドラインを設けます。
遅くともこの時刻までにこのスポットへ到着(または出発)。
船なんかは乗船手続きの都合がありますからね!


●2日目

スッキリ!!!!!!

①動き方は当日決める
この日は宮崎市内に1日滞在して動き回る予定。
長距離の移動が伴わない日の動き方、
これは当日決めることが殆どです。

前回の記事でピックアップした必訪ポイントを拾いつつ
それらをどう結んでどう回るかは当日の気分と時間と運次第。
どちらかと言うと現地の地図を頭に入れておくことが重要かもしれません
当日効率よく動き回るため・・)

事前に細かく行程を組んでも、当日何が起こるかわからないですしね!
旅程を組めば崩壊する恐れがついてまわりますが、
そもそも組まなければ崩壊しようがありません。
天才


●3日目
割と移動メインの1日です。
ゆるく組んでいきます。

①起きられたら早い方に乗る
 起きられなかったら遅い方に乗る
本数が多くはない路線なので、発車の時刻は控えておきたい。
しかしあんまり早いと起きられる気がしない。(甘え)
➡︎乗る可能性のある列車を複数用意しておけばあっさり解決です。

②起床時刻による変動を吸収
早く起きられたら街を見る時間が増えるよ!ということになります

③「散策」の中身は当日決める
滞在できる長さが時間レベルで変動するので
決めようがないっす

あと、貧乏旅行の割に延岡と佐伯駅の間だけ特急使ってますが、
この区間だけ普通列車の本数が泣けてくるほど少ないという事情ゆえ…


●4日目
この日は大部分をレンタカーで移動の予定に。
移動しながら好き勝手寄り道し放題なのが車の利点です。

レンタカー窓口(@新下関)の予約時刻に間に合う最終時刻を控えておきます。

②細かい行程は当日決定
③絶対寄りたい場所はピックアップ
時間には余裕を設けたので、当日の気分と道路状況で考えます。
渋滞とかあるし、怖いもんね。


●5日目・6日目
5日目は一人行動が13:00の広島着まで、
すなわち昼1時に広島に着くように向かうだけの簡単なお仕事。
寝坊?新幹線があるから安心

6日目、午前は広島をいい感じに散策の予定。当日寝ていたい気分だったらそうすることもできる弾力性のあるプランに😊😊😊
ただし午後、こちらはは広島から岐阜県の大垣までひたすら鈍行で移動し続けるVERYHARD修行ライクな行程です!ワクワク!
いやしかしどう考えても移動だけでは心がしんどい  なので、これまた乗り過ごしたらやべえ時刻(広島15:05)は控えつつ、実際はそれより数本早い電車を利用して途中の駅で寄り道しながらまったり参ろう…と思索。


●7日目
最終日。
この日のうちに東京に帰れればよいのですが、これまた割と余裕があります。
中津川駅に午後5時ちょうどがデッドラインになってますが、
大垣から中津川は鈍行で普通に行けば2時間ほど。
ホテルで日が傾くまで寝たりしてない限りは間に合う安心設計ですね😊😊😊

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私的旅行のタイムスケジュールの組み方、
まとめると・・・

守らないと旅行が崩壊する時刻だけは厳守
必要以上に細かい計画をしない当日崩れるので
選択肢を用意しておく(早起きした場合と寝ていたい場合、とか)(旅程の崩壊を防ぐ)(最大限旅行中の自分を甘やかす
・決裁、決断(細かい移動、訪問場所、食事・・・)の多くは当日の自分に委ねる!!!!(旅の主役は当日の自分なので

みなさまも是非とも
参考にしてみてください!!!!!!!!
(なるのか???????(しなさい????????))


旅程らしい旅程も立ち、
旅立つ準備ができました。👏👏👏👏👏

次回以降、
旅行当日のレポートとなります。


ranoでした

空想地図作家的旅行④ - 行きたい場所を考えておく

2020-05-31 06:11:04 | ある旅行の話
あの、大変長らく、お待たせをいたしまして・・・・・・・

毎度激しくマイペースなブログを書いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
例の旅行の話をしはじめて1ヶ月以上経ちますが、いよいよ旅行の話ができそうな兆しが見えてまいりました。嬉しい。早く書け。はい。


旅行準備のTodo、残りは・・・

●旅程を(ちゃんと)立てる

です。

旅程は前回立てたのでは????
と思ったそこのアナタ。

そうです、前回立てたのは最低限のヤツですね。
机上の旅行を現実のモノにするためには、これをもとにもう少し具体的なプランがあるとすごく旅行がしやすい。できれば。

とは言いつつ、私の旅行って「旅程」みたいなモノは
正直そこまで厳密に立てないんですけどもね。
はい。

てなわけで、旅程を詰めましょう


2つです。
シンプルだね!

この2つを並行して行います。

んで今回の記事では、「行きたい場所をピックアップ」に注目!!

ワン・オブ・空想地図作家のRano的「行きたい場所」って何??????
をゆっくり語らせていただきたいと思います☺️☺️☺️


<本題>

前回までで大まかな行程(どの都市を回るか〜)は決定しているので、
その中で行きたい場所をピックアップする作業です。
そのまんま。

とはいえ、今回のような「まちを訪れるぞ」と決めて行くタイプの旅行の場合、
だいたい回り方は決めておりまして、
ざっくり以下の方針に沿って・・・

はい!!!
すごくざっくりしてますね!!!!!!
(中心市街地と郊外、これ両方足したらだいたい「街」の全部だし・・・)

重要なのは、街の一部分を見るというよりは
なるべく街の全体像をざっくり見ること。

●中心市街地をみる

中心市街地のイメージ

中心市街地は、だいたいの街で(たぶん)一番(街としての)歴史が深い部分。
(郊外などと比べると)徒歩での回遊に向いていることもあり、
街を訪れる旅行の際は必ず訪れ、歩き回ります。

商業地オフィス街官庁街歓楽街」。
これはいずれも、県庁所在地クラスの街にはつきものの重要な要素。
これらの規模、配置、各エリアの様子--これはもうほぼその街の個性を作り出している要素と言っても過言ではありません--を記憶に残しておくため、なるべく網羅的に回るようにします。

目標は、土地勘がつくぐらい歩き回ること。


●郊外をみる


郊外のイメージ

街の「顔」となるのは、やはり概ね中心市街地でしょう。ええ。

でも、郊外も同じぐらい大事!!!と言うのを声を大にして言いたい。
中心市街地の賑わいを生み出している人々、あるいは賑わいを作っている人々、
その人々を構成する人々(「人々」多すぎでは、まあいいや)郊外に居住している人が少なくありません。
街というモノは中心市街地だけで完結しているのではなく、中心と郊外すなわちウチとソトとが持ちつ持たれつの関係。
郊外を見ることで、中心市街地も見えてくるというものです

……とはいえ、郊外を見て回るのは中心市街地のそれと比べてなかなか骨が折れるもの

・「郊外」と呼ばれるエリアは"中心"より圧倒的に広く、散逸的
・車社会化が進み、公共交通機関が発達していないエリアが多い(徒歩や公共交通機関での移動だと効率が悪すぎる。移動の"足"が確保しにくい…)

ゆえに、郊外見物はだいたいレンタカーかカーシェア必須です。つまり時間もお金もかかる。学生には結構ツラい。

しかし郊外の様子を眺めておけるに越したことはないので、
郊外のショッピングセンターに行くバスに乗車してみたり、
レンタサイクルで超越体力を振り絞って走り回ったり
まあ方法がないことも無かったりします。
こういうとき荷物多いと大変だよなあ・・・

そんなこんなで、中心はだいたい、郊外は必要に応じてな具合で
街のなるべく様々な側面を見られるよう努めるのが基本的な毎度の旅の方針。
地形や人口、経済などの諸条件や、それが街の規模・特色・性格に及ぼす影響・・
街を取り巻く環境は多様で、ゆえに街の様相は複雑怪奇。

あと、このような旅行で色々な街の実例を足で稼ぐようにすると
おのずと空想地図のリアリティを向上させるにも役立ってきたりしますのね・・・!


●商業施設を控えておくぞ

中心市街地と郊外の話、これはざっくりした回り方というか、方針というか、そんな話でした。
いやいやいや、結局ピンポイントでどういうところに訪れるかみたいな話は無いのか、
と思われたアナタへ。

私の場合、まずその街の商業施設を網羅的に訪れるようにしています。

商業施設の例

まあ理由は様々あるんですが、主な要因は……
・その土地の空気感を知れる
・街の"賑わい"が見える
・単純に商業施設が好き👈

街にある大型商業施設は(まあ当然ですが)おおよそその地域の人向け、地元民向けの施設でしょう。あ、観光利用を兼ねたタイプの商業施設は別ですが
商業施設は、その土地土地の人の様子が"見える"場所。
来場する買い物客はもちろんのこと、売り場の雰囲気、
入っているテナントの種類や規模なんかも目に焼き付けておきます。
街の雰囲気から拠点性から性格から、いろいろ見えてくると思います。

あと、シンプルに大型商業施設は(特に市街地の)地図に現れやすい、というのもあります
(空想地図作者並の感想)

そんなわけで、土地土地の商業施設は取りこぼしなく訪れておきたい
今回も事前にピックアップしておきました。


(例外ありますがだいたい)そのエリアの主要な商業施設を一覧に。
絶対訪れたい「必須」カテゴリと、
できれば訪れたい「余裕あれば」カテゴリに振り分け。
訪れてから後悔のないように…

●商業施設以外に…
回りたい箇所や見ておきたいモノは、と言うと……

➡︎ローカルチェーン店
私の地元には無いけど、その地域ではありふれたチェーン店、みたいなお店。
自分がまだ知らない世界の"日常"を体験できる、これはすごいスポットだと思います(??)
北陸の8番らーめんとか、函館のラッキーピエロなんかは有名かもしれません。
旅行中の食事はこういうお店で済ませたりします。

➡︎渋滞スポット
日頃の渋滞は御免ですが、旅行先の渋滞は巻き込まれたい派です(は?)
どこから車が集まりどこへ向かうのか、その途上のどこで車が集中するのか。
平日なら朝夕の通勤ラッシュ、休日なら買い物の渋滞。
見知らぬ街の渋滞を知れば、その街の時の流れと人の流れ、その一端が掴めるような気がして、悪い気がしません・・・。

(でもレンタカーの返却とか宿のチェックインに遅れそうな場合は、別)



・・・Rano的旅行(準備段階)での要チェックPOINT、
いかがでしたでしょうか。
こうしたポイントを事前に調べたり集めたりしておくことで、
当日「行かなかった!!!!!!」を防ぐことができるんですね🤔


次回、
いよいよ
この旅行の
タイムスケジュールを
組みます。

旅立ちまでラストスパート・・・

なにとぞお楽しみに・・・・・・・・・・・・