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日記

あっ! いーじわるぅー

マンガン 25 Mn

2006-04-21 19:49:19 | Weblog
 雲が一杯。早朝は曇っていたけど、8:00 頃から、少し雲の合間から陽が射した。晴れるのかな”と思ってたら雨が降り出し、10:00 頃は、天気雨。

      マンガン Mn (Manganese)  原子番号 25  原子量 54.938049

 マンガンとは、25の陽子と25の電子で構成されている原子。
核の中に陽子25、中性子が30のマンガン原子 25Mn55 (100%)と、

27ε の中性子を持つマンガン原子 25Mn52 ( 電子捕獲→24Cr52, 半減期 5.591日)と、
28ε の中性子を持つマンガン原子 25Mn53 ( 電子捕獲→24Cr53, 半減期 374万年)
29ε,β- の中性子を持つマンガン原子 25Mn54( 電子捕獲→24Cr54,
                          29/10000: β崩壊→26Fe54, 半減期 312.3日)と、
31β- の中性子を持つマンガン原子 25Mn56(β崩壊→26Fe56, 半減期 2.5785時)と、
32β- の中性子を持つマンガン原子 25Mn57(β崩壊→26Fe57, 半減期 85.4秒)の、
                                           放射性同位体がある。  

 マンガンは、第7族・遷移元素で、銀色の金属。 比重 7.44。 空気中では酸化被膜ができ、含赤灰色になる。酸(希酸)に溶易い。 粉末で空気中の酸素、水と反応。 原子価は、+1~+7価(+2, +3, +4, +7 が安定)である。

 マンガンには、α, β, γ, δ型の 同素体 がある。
α型マンガン(体心立方結晶構造)-転移点 700℃ → β型マンガン(単純立方結晶構造)-転移点 1070℃ → γ型マンガン(面心立方結晶構造)-転移点 1140℃ → δ型マンガン(体心立方結晶構造) と同素変態する。

マンガンは、地殻中に 950ppm 存在。 軟マンガン鉱・ハウスマン鉱に含まれ、海底で、二酸化マンガン(MnO2), 菱マンガン鉱(MnCO3)等、塊として産出。 工業的には酸化物をそのまま炭素で還元して作る。 テルミット法では二酸化マンガン(MnO2)をいったん四酸化三マンガン(Mn3O4)にしてから還元する。 ニ塩化マンガン(MnCl2), 塩化アルカリの融解塩を電解する。 ニ塩化マンガン(MnCl2)水溶液を 水銀電極で電解し、水銀を蒸留する。

 マンガンは、鋼材の脱酸素剤・脱硫黄剤に使われる。二酸化マンガンは、マンガン電池の正極に使われる。二酸化マンガンは、触媒として過酸化水素を水と酸素に分解する。

 マンガンは、磁気性がないが、合金にすると磁気的性質を示す。マンガン, 亜鉛, 鉄を含む MnZn フェライト(金属酸化物)は磁石に使われる。

    融点  1244℃
    沸点  1962℃

 夜になっても、もっこもっこの雲が一杯。星の姿はなかなか見えない。