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良い子に落語。

2023-10-15 18:16:53 | メンバーのつぶやき

少し以前に、落語は子どもの記憶力のトレーニングに役立つという“説”のようなものがお親御さんに広がった時期がありました。

それが理由ではないと思いますが、以前大分市から依頼をいただき、私どものメンバーが地域の公民館でしばらくの間、子ども落語教室の講師を務めていました。こぼれ話的にそのメンバーから、「生徒さん本人は恥ずかしがり屋で漸く落語が好きになってきた。ご両親がかなり熱心だから。」と聞いたことがあります。ご両親の力の入れようがとても伝わってきました。

子どもさんに、落語…。これは、我々素人にとっては、なかなか手強いテーマではあります。出張寄席では通常、集まる皆さんが高齢者であるなど絞られていることもありますが、地域の「行事」「イベント」などの場合は、制限されていることはほとんどありません。実は、先日掲載した「お酒の席では演りません」のお願いと同様に、当組合発足当初は「小学生以下はご遠慮ください」とお願いしていましたが、最近は、こちらからお願いすることはしていません。そもそも、どこで線を引くのかも難しいところがあります。

過去の経験から、小・中学校の体育館が出張寄席の会場で、来場者の年齢の線引きを設けていない場合は、正直、“厳しい”ことを予想して伺います。ほぼ例外なく、開演後しばらくすると、会場後方の席の無い空きスペースで、ちびっ子追っかけっこ大会が始まります。それでも我々はひたすらに落語を語るのですが、追っかけっこは激しさを増すばかりです(汗)。でも子どもさんにとって“走ること”は当たり前で、無理もありません。そもそも会場は体育館なのですから…。

我々素人には、どのくらいの年齢の子どもさんに、どのような落語や小噺がウケるのか、喜んで聴いて楽しんでもらえるのか…、ずーっと考えていても、なかなか答えを得にくいテーマであります。

でも、やはり、将来の落語ファンを獲得していくために、幼いうちから落語に親しんでもらいたい、というのが本音、本心であります。

そういったわけで、私どもの主催寄席には特に、子どもさんのご来場についてお願いしていることはありません。

ちなみに、我々のメンバーの中に、先ほどふれた、子ども落語教室の元生徒、修了者がいて、とよのくに寄席“秋席”に出演し、堂々たる高座を披露します。

子どもの頃から磨き上げた芸と感性に、ぜひご注目、ご期待ください!

「第37回とよのくに寄席〝秋席〟」

と き 11月18日(土)開場13:30 開演14:00

ところ 大分県消費生活・男女共同参画プラザ アイネス 2階大会議室

主 催 県南落語組合大分支部

入場料 無料

※写真:とある温泉施設での落語会です。会場後方に熱心に(?)落語を聴いてくれる良い子たちがいました。