県南落語組合のページ

県南落語組合の公式ホームページでございます。
開設10年、結成40年となりました。
引き続き、ご愛顧をお願いします!

聖なる夜に☆彡

2023-12-24 21:12:41 | メンバーのつぶやき

皆さま 素敵なクリスマスイブをお過ごしのここと存じます。

今、テレビでは「Mー1グランプリ2023」が開催されています。繰り広げられる激戦を見ながら(聴きながら)投稿を進めています。いろいろなイブの過ごし方があると思いますが、漫才とクリスマスイブ、ちょっと不思議な組合わせかもしれません。

「宗論」という落語があります。仏教徒の父親(大旦那)がクリスチャンの息子(若旦那)の言うことや考えることに驚いて、しまいにはバトルになる噺です。この息子が讃美歌の「いつくしみ深き」を歌い上げる場面がとても可笑しくて、聖なる夜にその場面を思い出しながらPCの入力をして、漫才で笑いながらクリスマスイブを過ごしています。宗論の父親が今の時代に現れてクリスマスを楽しんでいるこんな様子を見たらときっと腰を抜かしてしまうのでしょう。

世の中的には、今年もいろいろなことがあって激動の1年ではありましたが、私どもにとりましてはありがたい1年でありました。新型コロナに一区切りついたこともあり、いろいろな地域からお声をかけていただき出張寄席でお邪魔して、おかげ様で活発に落語の活動を行うことができました。主催の「とよのくに寄席」も初の夏席、秋席の年間2回開催にチャレンジし、多くのお客様にご来場いただきました。私ども県南落語組合は今年で40歳を迎えました。来年もアクティブに頑張る所存であります!

皆さま どうぞ 素晴らしい新年をお迎えください。


やはりこの季節は…。

2023-12-17 22:02:14 | メンバーのつぶやき

先週の記事では、“定席”「じざい寄席」のことを紹介させていただきました。約5年もの長い間でしたので、ご来場くださるお客さまに楽しんでいただけるように少し企画を取り入れる工夫もしました。いろいろやりましたが何と大胆なことに三題噺にも取り組みました。開演時にお客様にお題をいただいて1~2人語り終わったあとにチャレンジャーが登場して披露するというほんまもんの即興でした。素人には正直「ひじょうに厳しい~!」挑戦で、高座に上がる直前までヒア汗だくだくで、中には青白い顔をして苦しそうに思案しているメンバーもいました。試練そのもの、しかし今思えば貴重な経験のひとつでありました。

さて、三題噺の本家本元といえば三遊亭円朝、中でも名作と言われているのが「芝浜」です。今年も12月中旬になりようやく(?)冬らしく冷え込んできて、「芝浜」を聴くのに良い季節になってきました。といいますか、やはりこの時期、聴きたいですよね「芝浜」。

皆様ご存じのとおり磨き抜かれて完成された噺ですが、いろいろな落語家の方々がそれぞれ工夫を凝らして演出などを変えているようで、そこがまた興味深いところです。以前私どもが柳家権太楼師匠をお招きした際に、師匠から芝浜について「夢でなかったことを聞かされたときに亭主が怒って奥さんを叩く演出とそうはしない演出がある」とお聞きしました。サゲ前の見せ場(聴かせ場?)ですので、ここのやり様で噺の印象や味わいが随分変わるのだと思います。

年の瀬に聴きたい冬の噺はほかにもいろいろありますし、お好みは様々だと思いますが、しんみりじゅわーと伝わってくる「芝浜」はやはり絶品だと感じるのであります。

※写真:こちらは、やはりとても有名な桂浜(高知県)です。


慌ただしくも寂しい師走。

2023-12-10 22:07:37 | メンバーのつぶやき

毎年この時期になると年賀状の準備に力が入ってきますが、知人や友人から年末の“ご挨拶状”が届くのもこの季節です。私ども県南落語組合大分支部の記念すべき初の定席(じょうせき)であった「じざい寄席」を主催いただいた自在館(大分市)の館長からご挨拶の葉書を頂戴し、奥様が今年お亡くなりになったことを知りました。

じざい寄席は平成17(2005)年12月17日にスタートし約5年間開催していただきました。手作りグッズギャラリー(レンタルショーケース)と喫茶を運営する自在館の2階の和室を使ってのアットホームな寄席で、私どもも大好きな落語を通じで皆様との交流を大変楽しませていただきました。毎月1回の開催で(のちに2~3ヵ月に1回となりました)、館長のみならず、奥様にも運営や集客面でご配慮いただきご心配もおかけいたしました。客席では奥様が毎回誰よりも大きな声で笑ってくださり、とても嬉しく心強く感じた次第です。奥様の笑顔と笑い声が今も思い出されます。

本当にお世話になりました。大変ありがとうございました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

※写真:(上)盛り上がる「じざい寄席」の様子。(下)館長奥様手作りの幟がほのぼのとした良い味わいでした。

 


本気の「博多・天神落語まつり2023」。

2023-11-05 21:14:11 | メンバーのつぶやき

行ってきました「第17回 三遊亭円楽 名誉プロデュース 博多・天神落語まつり2023」。

2日間で「古典落語の福袋」「江戸落語の本気」の2公演を堪能させていただきました。

公演時間は約2時間30分と事前告知されていましたが、いずれの公演も熱演、熱演で、“たっぷりと”3時間弱に及びました。落語好きにはたまらない満足をいただき感謝でありました。素晴らしい高座ばかりでしたが、中でも圧巻は「江戸落語の本気」でトリを務められた柳家喬太郎師匠の「文七元結」でした。絶妙な語り口と気迫で涙あり、笑いあり。聴く者の心をわしづかみにしたままエンディングまで一気に駆け抜けていかれました。「今日ここに居られてよかった」。会場を埋めつくした満面の笑みの観客はその喜びを割れんばかりの拍手に変えて、喬太郎師匠ほかの演者の皆さんに感謝の気持ちとともに贈られていました。もちろん、筆者もその中の一人でありました。

「落語はやっぱりいい!」。今年もそう感じ満喫した落語まつりでありました。実は、初日には笑福亭鶴瓶師匠とエレベーターで偶然一緒になってお話できたり、2日目には三遊亭わん丈さんと廊下で出会ってご挨拶させていただいたりと、とても貴重なプレゼント付きのハッピーな落語三昧の2日間でした!

※写真:(上)会場のひとつ、FFGホール入口で列に並ぶ来場者。

    (下)「江戸落語の本気」の演者と演しもの


良い子に落語。

2023-10-15 18:16:53 | メンバーのつぶやき

少し以前に、落語は子どもの記憶力のトレーニングに役立つという“説”のようなものがお親御さんに広がった時期がありました。

それが理由ではないと思いますが、以前大分市から依頼をいただき、私どものメンバーが地域の公民館でしばらくの間、子ども落語教室の講師を務めていました。こぼれ話的にそのメンバーから、「生徒さん本人は恥ずかしがり屋で漸く落語が好きになってきた。ご両親がかなり熱心だから。」と聞いたことがあります。ご両親の力の入れようがとても伝わってきました。

子どもさんに、落語…。これは、我々素人にとっては、なかなか手強いテーマではあります。出張寄席では通常、集まる皆さんが高齢者であるなど絞られていることもありますが、地域の「行事」「イベント」などの場合は、制限されていることはほとんどありません。実は、先日掲載した「お酒の席では演りません」のお願いと同様に、当組合発足当初は「小学生以下はご遠慮ください」とお願いしていましたが、最近は、こちらからお願いすることはしていません。そもそも、どこで線を引くのかも難しいところがあります。

過去の経験から、小・中学校の体育館が出張寄席の会場で、来場者の年齢の線引きを設けていない場合は、正直、“厳しい”ことを予想して伺います。ほぼ例外なく、開演後しばらくすると、会場後方の席の無い空きスペースで、ちびっ子追っかけっこ大会が始まります。それでも我々はひたすらに落語を語るのですが、追っかけっこは激しさを増すばかりです(汗)。でも子どもさんにとって“走ること”は当たり前で、無理もありません。そもそも会場は体育館なのですから…。

我々素人には、どのくらいの年齢の子どもさんに、どのような落語や小噺がウケるのか、喜んで聴いて楽しんでもらえるのか…、ずーっと考えていても、なかなか答えを得にくいテーマであります。

でも、やはり、将来の落語ファンを獲得していくために、幼いうちから落語に親しんでもらいたい、というのが本音、本心であります。

そういったわけで、私どもの主催寄席には特に、子どもさんのご来場についてお願いしていることはありません。

ちなみに、我々のメンバーの中に、先ほどふれた、子ども落語教室の元生徒、修了者がいて、とよのくに寄席“秋席”に出演し、堂々たる高座を披露します。

子どもの頃から磨き上げた芸と感性に、ぜひご注目、ご期待ください!

「第37回とよのくに寄席〝秋席〟」

と き 11月18日(土)開場13:30 開演14:00

ところ 大分県消費生活・男女共同参画プラザ アイネス 2階大会議室

主 催 県南落語組合大分支部

入場料 無料

※写真:とある温泉施設での落語会です。会場後方に熱心に(?)落語を聴いてくれる良い子たちがいました。