【中日新聞 2011年11月2日】
愛知県警刈谷署交通課の30代の男性巡査長が3年ほど前から、捜査関係書類を署内の机に放置したり、一部を自宅に持ち帰っていた疑いがあることが、県警への取材で分かった。県警は懲戒処分を検討するとともに、公用文書毀棄(きき)の疑いもあるとみて捜査を始めた。
県警への取材では、巡査長は、刈谷署地域課で勤務していた2008年ごろから、被害届などの捜査関係書類数十枚を処理しないまま、机などに入れて放置したり、自宅に持ち帰ったりした疑いがあるという。
書類は作成途中や同僚から引き継いだままの状態になっていた。同僚が未処理の書類があるのを見つけた。県警が調べると、自宅でも発見された。
県警への取材では、巡査長は内部調査に「処理しきれなかった」との趣旨の釈明をしており、放置していたことを認めたという。県警は処理を免れるため書類を隠した疑いがあるとみて、巡査長の勤務実態や上司らの監督状況などを調べる。
被害届などには氏名、住所、連絡先などの個人情報が記載され、県警は外部への持ち出しを禁止している。
刈谷署では昨年1月、当時の地域課の男性巡査長が捜査書類や証拠品を自宅などに隠していたことが発覚。この巡査長は公用文書毀棄と証拠隠滅の容疑で書類送検され、停職6カ月の懲戒処分を受けた上、辞職した。県警はこれを機に、書類管理の徹底を内部で指示していた。
まあ、内容は見ての通り。
・個人情報を平気で外部に持ち出し、そのまま放置するような人間が交通課に転属してきている。
・2008年からの不正が発覚までに3年も掛かっている。
・2010年の1月の時点で他の不正が発覚し、書類管理の徹底を内部で指示していたのに、この不正の発覚に1年半以上を費やし、まだ処分も決定していない。
・「県警への取材でわかった」ということは、警察からの発表ではなく、聞かれて初めて話したということ。他にももみ消されたり公表されていない不正が数多くあると考えるのが自然。
・つまり、警察に自浄能力はなく、警察の中でも特に遵法精神の低い者が交通課に配属されている実態が明らかになっている。そんな交通課の警官による取締りが「適正に行われる」可能性の方がもはや低い!
刈谷署だけが書類管理が杜撰で、全国の他の警察が全てキッチリやっているわけがない。
警察=正義という幻想は直ちに捨て去るべきだ。
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