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年末の交通安全運動について

2010年12月02日 | 道路交通法関係
さて、そろそろどの都道府県でも、年末の交通安全運動だの週間だの月間だのが開始される時期となりました。

忘年会のシーズンに合わせて飲酒運転の取締りを強化するのは非常に結構な事だが、飲酒運転の撲滅が目的なら年末だけじゃなくて年間を通して徹底的に検挙しなきゃダメだという正論が何故警察内部では通らないのでしょうね?

さて、私が住んでいる都道府県のものではありませんが、長野県の実施要綱を見てみましょう。

長野県・年末交通安全運動実施要綱

さて、この文書から読み取れる事を列挙してみます。

①交通事故死亡者の6割が高齢者

ちなみに死亡事故を起こすドライバーの35%が65歳以上の高齢者ですので、高齢者は事故を起こしやすく、被害者にもなりやすいという事がわかります。身体が弱いので助からないという部分を差っ引いてみても、耄碌した老人が夜中に徘徊して国道に飛び出してハネられるケースや、赤信号で横断しようとしてハネられるケースなども後を絶ちません。ドライバー側に注意義務があると言っても、夜中の国道にフラフラと踊り出されてはたまりませんし、赤信号で渡られてしまっては信号の意味がありません。また、事故を起こす方も高齢運転者が多いのですから、

いい加減免許の保有条件を厳しくして、著しく反応の鈍い運転手からは免許を取り上げろよ!

今日私は家族と横浜に遊びに行き、大きな駐車場に車を停めました。車を降りて出口に向かっていたところ、高齢者が運転するクラウンが駐車を試みていましたが、左後方を全く見ていないのか、バックしながら隣に駐車している軽ワゴンにぶつける勢いでバックしていました。思わず「危ない!」と俺が叫びそうになった所で急ブレーキ。クラウンのパンパーと軽ワゴンの隙間は5cm程度でした。そこから3回程切り替えしてようやく曲がった状態で停めていましたが、隣が軽ワゴンなのでかなり余裕があったはずなのにこの有様は何なのでしょうか?簡単過ぎる教習所の試験ですら、今受けたら落ちそうな奴ですが、ひょっとしたらゴールド免許かもしれず、30分の更新手続で免許証が更新出来る制度なわけですし、仮に違反者講習でも2時間講義を聞けば新しい免許がもらえます。

一体何をどうやって免許所持者の運転技術を担保していると言うのだろう?

こういうのがある日、駐車場から車を出す時に安全確認を怠って幼い子を殺したりするのでしょう。最初の事故を起こすまでは誰もが無事故なのですが、その1回で人を殺してしまうかもしれないリスクをちゃんと考えて欲しいものです。

②歩行者・自転車の死亡事故の7割が夕方か夜間に発生している

これは車の死亡事故を含めても、夕方と夜間が死亡事故の多くを占めるわけですが、やはり疑問が生じざるを得ませんね。

取締りのほとんどは休日の午前中や日中に行われているが、事故が少ない時間帯に検挙すると、事故が多い時間帯に気を付けるとでも言うのか?そもそも、日中運転しているドライバーは、夕方・夜間に走行しているドライバーとは別の層である可能性が高くないのか?


通勤で車を利用しているドライバーは、朝と夕方or夜間しか走行しないのだから日中に違反をする事は不可能。プライベートのみ運転するドライバーも平日の日中は運転しない。平日の日中にいくら検挙しても、夕方・夜間に事故を起こしている層を検挙する事は出来ないのだから、効果はほとんどないと言わざるを得ない。日曜の午前中にネズミ捕りで捕まる哀れな日曜ドライバーもそう。普段から運転している者は、自分の行動範囲内のネズミ捕りの実態くらいは知っているから、捕まっているのは本当に日曜しか運転しないようなお父さん連中が多い。こういう人達はあまり無茶な運転はしないものだし、事故率も低い事が予想される。日常的に飲酒運転をしたり、深夜に高速をぶっ飛ばすような連中は、日曜の午前中なんか活動していないものだよ。

そんな論理展開をしなくても、事故が多い時間帯に事故が多い地点で取り締まるのが第一歩だろが。何を血迷って全く関係ない時間に全く関係ない場所で待ち構えているのかね?検挙率0.001%未満と言われる限られた検挙能力をそんなことに使っている時点で警察が事故防止なんか考えていない事がよくわかる。


気になる事は他にもあるけど、最近購入したGT5のインストール待ちで書いていた記事なのでここで終了しますが、今月はどこも強化月間で理不尽な検挙が横行する可能性が高く、仮にこのブログで学んだ知識で対抗しても、何とか切符を切って努力目標を達成しようとする警官が多い事が予想されます。従って、安全に対する配慮とは別に、「自分が悪徳警官ならどこで待ち構えるか?」を考慮した防御運転を心掛けましょう。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして。 (エリント)
2010-12-03 19:06:39
一通り記事を拝見させていただきました。

私自身も過去に、今思うと理不尽な取り締まりを受けたことがあり、あの時にココの記事にあるような知識があったらなぁと思いました。

理不尽な取り締まりによる対抗知識として大変参考になり、知っておいて損のない情報ばかりで、大変感謝しております。


しかし、違和感を少々感じました。


違法、理不尽な取り締まりに関してあなた様の発した情報が役に立てばなによりなのですが、一方でそうでない場合。

御存じの通り、道路には危険なドライバーや、迷惑なドライバーが大勢います。そんなドライバーの存在によって事故も多数おきており、事故の危険性も高くなります。

あなた様の情報には、そういった本来処罰されるべきドライバーも救済(?)する情報が含まれています。

悪質ドライバーがココの情報を得て、利用したらどうなるのでしょう。


取り締まりを受けて、制裁を受けて(反則金なり点数なり)反省をして(しないかもだが)以前よりも多少は安全な運転をしてくれるのではないか?と期待して制裁を加えるのです



悪質なドライバーも救済されたのでは、一般市民としては腑に落ちない思いがあります。



警察と闘うって志は素晴らしいですが、悪人にまで闘う術を伝えるのはどうかと思いました。



別にコメント承認せずに処理していただいてかまいません。

道路で安全運転をする方達が、最も有益になるページになっていけばいいと思います。



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ご回答 (rakuchi)
2010-12-03 20:52:47
>>エリントさん

広告系のコメントとブログの内容と無関係なコメント以外は全て公開した上で回答する主義ですのでお答えいたします。

丁寧なご意見ありがとうございます。おっしゃる事はごもっともでご懸念もよくわかります。その上で、私が考えている事をお答えいたします。

私はブログ内でも書いている通り、以前はバイクの走り屋でそれこそ「危険な走行」を繰り返していました。暴走族と走り屋は異なりますが、一般人からすればどちらも迷惑な存在だと思います。結果的に事故で大怪我をしてバイクには乗らなくなりましたが、走り屋時代に本当に悪い奴らが何をしているのかを知ったことは有意義でした。

それを踏まえて現状を確認してみます。

①警察の検挙はノルマ達成が第一であり、事故防止を目指していない。
②本当に悪質なドライバーは捕まらない術を知っている。

①に関してはご同意いただけるかと存じます。事故防止を目指した検挙であれば私も反対しませんし、飲酒検問を毎晩やれば、どれほど否認しても公判請求されて罰が与えられます。何故飲酒運転は公判請求されるケースが多いかと言うと、悪質であるというだけでなく、明確な物証があるからです。これはオービスの起訴率が高いのも同様で、要するに刑事事件としての有罪のハードルは思ったよりも高いのです。

ならば反則行為であっても、警官が録画するなりして「確かに危険な違反であったこと」を立証すれば、否認しても有罪にする事は容易に可能なのです。裁判所がパンクしている現状があるとはいえ、本当に危険な違反に絞って検挙すれば、その中で否認する者は十分裁判所で扱える件数で済むでしょう。私は法と検挙のシステムがそう変わって欲しいのです。

次に②を検討してみます。アングラな内容なので詳しくは書きませんが、本当に悪い奴らは飛ばしナンバーを使用します。これは私でもその気になれば手に入ります。飛ばしナンバーですから逃げ切れば後日検挙はされません。そもそも検挙情報にも詳しいから検挙されるケースが少ない上に、白バイもPCもどこまでやれば諦めるかを知っていますので、絶対に停まらずに諦めるまで逃げ続けます。警察も一定距離を追うと諦めますし、ナンバーを控えてあるので後日捜査に回したりします。しかし、飛ばしナンバーですから本人の所には届きません。

ならば、私が検挙のほとんどを占めると思っている、「軽微な外形上の違反行為で危険性の少ない違反」で検挙されて納得のいかない方には、私が構築した否認法をお伝えするのはやぶさかではないと思っております。確かに稀に悪質なドライバーにも知恵を授けることになるでしょう。しかし、このブログの内容はそもそも法で保障された権利の羅列に過ぎず、不法行為で違反をもみ消すものではありませんし、本当に理不尽な検挙で苦しんでいるドライバーに正しい知識を身に付けてもらう為であれば、飛ばしナンバーを用いない程度の小悪党が少しだけ賢くなっても構わないと思っております。

次に、私がこのブログを開設した理由を確認してみます。

①道交法が改正され、検挙も事故防止に寄与するものになること。
②その為には理不尽な検挙に泣いている多くのドライバーに否認の権利を教え、否認件数を激増させることで法改正を促すこと。

あくまでも①が目的で、②は手段です。本当に迷惑で悪質な違反であれば、私のロジックで否認されても警官は毅然とした態度で検挙しなくてはなりません。私が警官であれば、私のようなロジックで否認されようが職権濫用をチラつかされようが、一切の隙を見せずに切符を切る自信があります。それをしないで保身や面倒臭さから警告で済ます警官が多いのは、警察が腐敗している証拠であって、それこそシステムの抜本的変革が必要です。

従って、このブログの内容通りに否認したくらいで切符が回避出来たら、それ自体がおかしなことなわけですし、切符を切られても否認すると不起訴になり、ものによっては高額な罰金もなくなるというのも矛盾したシステムなのです。記事にも書いてある通り、「素直に認めて反省している者は反則点+金(反則金or罰金)」で「否認して反省していない者は反則点のみ。場合によっては警告で済む」という現状が狂っているのであって、そういった矛盾を正すには、国民の多くがその矛盾に気付くまで問題を拡大するしかありません。他の法改正でもそうですが、国民の1%しか文句を言わない法律は絶対に改正されません。選挙に影響を与えるほどの割合が動いて初めて政治家は動きます。免許人口は多いですし、検挙数も年間800万件程度ありますので、極端な話がこのうちの半分の400万件が否認されたらどういう事態になるでしょうか?そこまで行って初めて法改正が叫ばれるのだと私は思っています。

あなたのご意見は一般的なドライバーとして大変真っ当なものですので、あまり個別の反論はしたくありませんが、

>取り締まりを受けて、制裁を受けて(反則金なり点数なり)反省をして(しないかもだが)以前よりも多少は安全な運転をしてくれるのではないか?と期待して制裁を加えるのです

この文章の主語は何でしょうか?「法は」でしょうか?「警察は」でしょうか?

確かに法は罰則を設ける事によって違反を抑止し、それによって法の目的である「安全かつ円滑な交通の維持」を実現しようとしているのでしょう。しかし、この法の趣旨を踏みにじっているのが警察で、全体の0.001%しか検挙せず、それも危険なものからではなく検挙しやすいものばかりを隠れて取り締まり、素直に反則金を納める者から金を取りながら、私のように徹底的に否認する者は不起訴か警告で済ますのですから、そのような者が反省するわけがありませんね。

現実として、警察と検察は反省しない者には制裁を加えず、反省した者からのみ金を取って予算を達成させているのです。まあ検察の不起訴の理由は少し異なりますが、飲酒運転の累犯や過度の速度超過は認めていても公判請求するあたりにはまだ正義感を感じます。それを反則行為にはしないという時点で、検察は道交法違反を軽く見ているという事です。

反則行為でも危険な違反は多々あります。非反則行為でもそれほど大した問題ではない事も多々あります。これを判断するにはやはり録画証拠を残して裁判官が判断するしかないと思うのですが、警察は警官の現認に頼った検挙しかしませんね。冤罪での検挙がバレるのが嫌なのか、録画してしまうと危険性が全くなかった事がバレてしまうと思っているのでしょうか?いずれにせよ、人を特別刑法犯に問おうというのに、被害者も物証も残らない道交法違反において、警官の「見た」だけで検挙できるシステムがやはり狂っているのです。

長くなりましたが、以上の理由で私はこのブログを読んだ方ならどなたでも否認して良いと思いますし、それが悪質な迷惑ドライバーなのであれば、万難を排してその者を送検して起訴するのが警察と検察の務めだと思っております。

今は少しでもこのブログの読者を増やし、国が看過出来ないほどの否認時件数を叩き出す事が私の目標です。非反則行為の検挙数を減らしてまで反則行為の検挙を増加させている警察を見る時、私が持つ危機感はあなたのものとは大分異なるのかもしれませんね。

これは私の意見であって、あなたのご意見が間違っているものとは思いません。貴重なご意見をありがとうございました。
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知恵を貸してください。 (みぃ)
2010-12-10 17:58:01
累積での60日免停の出頭のハガキが何度も来てたのですが、仕事が忙しいから行けないと免許センターに電話をして出頭を伸ばしまくっていました。


それで今年の12月12日で免許の有効期限が切れてしまいます。更新には行くつもりなのですが、やはりこの日に強制的に免許をとられてしまいますか? 実は、最近になって会社が人員削減の動きをはじめて従業員の査定をしてるような気がします。 この忙しい年末に免停なので車に乗れませんと言えば間違いなくターゲットになります。

年末以外は仕事で車に乗る事はないので、なんとか免停を年明けまで伸ばす事はできないでしょうか?


出頭を無視しつづけた自分が悪いのは承知ですが、いい知恵があれば、教えていただきたいです。 よろしくお願いします。
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ご回答 (rakuchi)
2010-12-10 19:55:47
>>みぃさん

更新の為に出頭すれば間違いなく強制執行されますね。年末以外は仕事で車に乗る事はないのであれば、もう少し早めに処分を受けておくべきでした。処分後1年経たなくては前歴も消えませんからメリットもあまりありませんし…

年末まで免停を伸ばす手段は正攻法ではありません。裏技的なものが2種類ありますが、それなりにリスクもありますしこのブログの趣旨からは少し離れます。

従いまして、多少のリスクを承知で私のアイディアを知りたいのであれば、コメント欄にメアドを入力して下さい。そのコメントは公開せずにメールを送ります。

裏技と言ってもあくまでも合法的なものですが、リスクは存在しますのでその点はご了承下さい。
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