入団10年目の宙男役スター大和悠河が「THE LAST PARTY」で四年ぶりのバウホール主演を務める。今年は初の外部出演(OGさんと一緒の狸御殿)も、こなし「いろいろな出会いがあり、さまざまな経験が出来た」と充実感に浸っている。クールな表情が似合う大和だが、少女時代の意外なエピソードも明かしてくれた。
白いジャケット、黒いシャツ、あごに右手を当てて。目線は左へ。15×21の写真。サインはスコットYAMATO見にきてね!
白いジャケット、黒いシャツ、あごに右手を当てて。目線は左へ。15×21の写真。サインはスコットYAMATO見にきてね!
「OGのみなさんも凄く温かくて、そのパワフルさは勉強になりました」
特に惹かれたのが元星組トップスターで女優の鳳蘭。「お客様を楽しませながら、決めるところは決める部分ですね。」
初舞台から10年目。入団した95年は阪神淡路大震災が宝塚を襲った。当時は音楽学校の試験真っ最中。2ヵ月後には舞台デビューも控えていただけにショックは大きかった。
「(卒業公演の)文化祭はをするバウホールも使える状態じゃなくて「これで初舞台踏めるのかな?」って本当に不安でした」
同期性が住んでいた寮が被災。水道も止まったため文化祭の稽古終了後はホテルの一室を借りてひとつのシャワーを同期みんなで使った。そんな困難を乗り越え3月に念願の舞台デビュー。
「ライトを浴びて、同期41人でラインダンスできたのが嬉しくて初舞台に向けて一致団結したのを覚えています」と振り返る。
こんなエピソードも明かしてくれた。保育年の運動会では恥ずかしくて、かけっこで園長先生に手を引いてもらっていた。小学校では負けず嫌いな一面が顔を出した。鉄棒が大の苦手だったが、「出来ないと悔しかったので、放課後まで練習しました」結局出来なかった記憶が(苦笑)」クラスで本を何冊読むかを競った時には、一番を取るために毎日図書館に通った。「早く読めると絵本とかを読んでいましたね」と懐かしそう。恥ずかしがりやだった少女が、いまや数千人の視線を一身に浴びる。「不思議な気分です」と笑うが負けず嫌いな性格で、さらにその視線を増やしていくに違いない。
「昔から言われます。それがとりえなんで(笑)男役としても、そういった魅力を出していければ」
ストレス解消法:買い物。
「小物をチョコチョコと。最近は(取材を受ける時に)撮影に使おうと犬や、熊のぬいぐるみを買いました(PBⅡで使用)
コレクション:今はなし
「宝塚に入って1.2年目のころはサルのグッズを集めたというか、いただきものとかで集まってきました。理由?顔がサルに似ているという事で(笑)」
地元自慢:東京都文京区出身
「緑が多くて静かですね。住宅地で下町という感じです。
好きな俳優:「ちょっと前だとラストサムライの渡辺謙さん。それまでは注目していなかったんですけど、映画を見て「カッコいいなー、素敵だな」と。