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【伊勢物語】【源氏物語】【在原業平】【蛍】

2020年08月21日 12時25分30秒 | 歴史

ラディ・ギターの桜井です。

今回は『伊勢物語』の話し。


先日、ふと…知人の影響で
和歌などを見てまして
夏の歌・儚い歌があったので ご紹介。


【伊勢物語】「ゆく蛍」より

「暮れがたき 夏の日ぐらし ながむれば そのこととなく 物ぞ悲しき」
 

 
「(訳)暑く…なかなか暮れない夏の日中
ぼんやりと物思いにふけると
全てが切なげで…悲しく感じてしまう。」

 
 
伊勢物語は源氏物語よりも古くから親しまれてきた作者不明の物語です。

一説には作者は紀貫之。

在原業平をモデルにした主人公の人生物語。

映画「ちはやふる」の
タイトルにもなった句でも有名な
百人一首の歌人の一人です。


この在原業平が主人公として
めぐる人生模様の中
この夏の歌は儚げで切ない感じがします。

蛍が短い一生を終え、光を失うような刹那的感傷があります。

 

この歌は
主人公の男性に娘が恋するんですが
結局 打ち明けられず 病で死んでしまう悲恋。

生きているうちに会えず
娘の想いを知り…、
主人公の男性が  感傷的になり…歌にしたものです。
 
 
一方通行の恋。
その想いに答えられなかった男性。

悔やむ心情 を表現している歌です。
 
言葉というのは色んな想いが乗り移り
表現されるものなんだなぁと…思います。

平安時代に書かれた物語ですが
昔も今も 想いをつづる心情は
心に響くものがあります。

 

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