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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

GPSは米大日食を見た(GPS ‘sees’ the Great American Eclipse)

2017年08月30日 | 地球/宇宙
GPS World Web誌は先週の大日食の予告記事に続いて、今週は「GPSは米国大日食を見た(GPS'sees'the Great American Eclipse)」という記事を載せています。
http://gpsworld.com/gps-sees-the-great-american-eclipse/?utm_source=gps_navigate&utm_medium=email&utm_campaign=gps_navigate_08292017_final&eid=376814095&bid=1852337


8月21日はまだハリケーン襲来・大洪水発生の前だったので、まずまず天候に恵まれて、全土で皆既日食または、その周辺地域で部分日食が観測できたようです。そしてGPSの2周波測定により全米で全電子数(TEC)の現象が観測できたとのことです。

一例としてコロラド州ボルダーでの測定結果図面をお借りします。


赤色は前日の各GPS衛星ごとのTEC日周変動、青色が日食当日のTEC日周変動です。通常は赤色の通りに、夜間はTECが低く、昼間はTECが大きくなるわけですが、青色の当日はお昼前のところで大きく減少していることが分かります。

このGPSによるTEC測定では天候の影響を受けないので、天候が悪くても得られた成果です。

2012年の日本での金環食の時には日本周辺で同様なGPS網を利用したTECの減少観測が行われて研究成果として報告されています。
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