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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

22.3.11 米国AFRL深宇宙ハイウェイパトロールシステム(Cisluner Highway Patrol System CHPS)

2022年03月11日 | 地球/宇宙
22.03.11 中国の月面探査計画の進展に対応するために,米国AFRL(米国空軍研究所)は,深宇宙ハイウエイパトロールシステム(Cisluner Highway Patrol System CHPS)の構築を進めていると,以下のURLの記事は述べています.
https://www.afrl.af.mil/News/Photos/igphoto/2002556344/mediaid/4752579/


20世紀までの米国の月面探査計画は,米空軍用語である「深宇宙Deep Space」という用語で守備範囲に含められてきました.しかし21世紀に入って,米国は空軍組織とは別に,米国宇宙軍という組織を創設したので,深宇宙Deep Space用語では当然宇宙軍の守備範囲の用語とみなされることなってします.そこで地球から月面までの守備範囲の用語としてCisluner(地球-月間)という用語を使い始めている.Deep SpaceではなくCislunerであれば,Space(宇宙)という単語は含まれていないので,空軍の守備範囲の調査研究計画に含めることができると考えたのであろう.

日本ではまだ,こうした宇宙自衛隊の具体的な守備範囲は不明確であるので,Deep Space(深宇宙)でもCisluner(地球-月間)でも構わないが,今後Cisluner(地球-月間)という用語が飛び交うことになりそうであるので,本記事ではCisluner(地球-月間)を使ってゆきたい.

上記URLの空軍研究所の記事では,米空軍は特に「静止軌道と月の間」のCisluner偵察衛星の守備範囲を,現在より距離は10倍、領域は1000倍広くとって,強力な望遠鏡を搭載して精密監視する計画を進めているとのことです.

静止軌道レベルの測位衛星であるIGSOやQZSが,この守備範囲の実時間測位の機能を果たすことが期待されていることとなります.
日本のQZSSは,月面探査計画での衛星測位面での貢献を期待されていますから,Cisluner深宇宙ハイウェイパトロールの進展に対応してゆく必要があるでしょう.

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