森にようこそ・・・シャングリラの森

森に入って、森林浴間をしながら、下草刈りをしていると、自然と一体感が沸いてきます。うぐいすなど小鳥たちと会話が楽しいです

生活の知恵を無くした日本人

2023-07-02 14:51:46 | 森の施設

 

   生活の知恵を無くした日本人

 

 生活が豊かになるにつれ、日本人は物を大切にしなくなりました。無駄は裕福さの証明だと

言わんばかりに、物をすてるということに恐れを抱かなくなってしまいました。本来、内容物

を保護するための 包装ですら、外箱に小さな凹みがあっても事故品扱い。粉々に砕けたとい

うならまだしも、割れたせんべいや、縁が少し欠けたカステラ、ケ-キ、どら焼き等、不良品

として撥ねられる。これが我が国で正統派として堂々とまかり通るのです。

 モノが悪くなっているわけではないのにと言うなら、コンビニで売られている弁当なんてそ

の典型ですね。賞味期限はおよそ半日。しかも保冷されたショ-ケ-スの中に置かれているの

に時間がくれば片っ端から捨てられていまう。

 保冷ケ-スの中に並べられた弁当やおにぎりが、半日やそこらで悪くなるなら、70年前に

学校に行っていた我々世代の人間は、毎日食あたりを起していたでしよう。完全給食のなかっ

た頃なんて、学童や勤め人だってみんな弁当持参するものでした。学校はもちろん、職場にだ

って冷房が完備されていない時代、夏になっても朝つめた弁当を学校や職場に持って行き、机

の中に入れておいたんです。

 だけど、食あたりする人間なんて、誰一人としていなかった。先人の知恵もあった。ご飯の

中に梅干しをいれておけば傷まない。おにぎりだって同じです。炊き立てのご飯を弁当箱に詰

める前には、きちんと湯気を取る。そうしておけば、ご飯は傷みにくい。

 当たり前のことすら忘れ去り、少しの手間をかけるより、金で解決した方が手っ取り早いと、

どんどん捨てる。食材にしたって同じです。魚は切身、野菜は必要な量を必要な部分だけ。味

噌、梅干しや漬物、煮物、役物、揚物のおかずですら出来合いで済ませる。専業主婦ですら、

そういう人が多くなってきているんじゃないだろうか。

 こんな生活状態を続けていたら、いつしか食材が手に入らなくなってしまうだろう。今はま

だ輸入するお金があるから買えていますが、こんな経済状態はいつまでも続かなくなってしま

うでしよう。真剣に考えれば誰でも解ることでありながら、目先の消費者に媚びを売り、消費

者もそれを求めている。食料自給率か゜30%程度といわれている我が国は後何年もつだろうか。

 

 

 

 

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