アーカイブズ・・・アウディ８０ １．９Ｅ①

カブリオも去ってしまった私、３年間で３度も買い替え・・・という事態に。この間私の中を流れていたラテンな血が、どうもゲルマンの工業技術の力に侵食されて薄くなってしまったようだ（笑）
で、次のターゲットになったのがアウディ８０　１．９E（typeB3)である。
熱しやすく冷めやすい性格の私。クルマに対してもしかり。その時点で一番欲しいものを買っている訳ではないし、新車で購入して大切に長く乗るなどという発想がそもそも浮かんで来なかったので（その当時）同じ予算なら当然中古車選びとなる。

その時点で欲しいなぁと思ったクルマはＢＭＷ３シリーズ（Ｅ３０）。バブル景気の中、やたらと走っていたクルマであったが、見栄とかでは無く純粋にクルマとしてイイなと。オーバーハングの短いコンパクトなボディも好感が持てたし、ゴルフの４気筒の音と振動しか経験したことが無かった私にとって６気筒の滑らかさと音はある意味ショックだった。そしてインパネの妖しいオレンジ色が、グリーンのメーターで育った私を『おいで～おいで～』と誘惑していたのだ。。。

しかし、やはり６発を買うには予算が足りない！年式を落とせば何とかなりそうだが・・・と、悩んでいると（うれしい様な悲しい様な悩み）目の前にまったくノーマークのアウディ８０が現れた。アウディというとこのB３の前のモデルの印象があまり良くなかったので購入検討対象外だったが、実車を見るとそれまでの角ばったお役所車的なカタチから打って変わってのエアロボディーを身にまとい、内装のつくりとデザインも格段に良くなっていた。

エンジンは１８４７ｃｃで１１３ｐｓ、３速ＡＴ、またもや４気筒。乗ってみるとやはり以前チョイ乗りしたことのあった前モデルと変わらないエンジンの振動が・・・しかし乗り心地は俄然進歩がみられた。インパネも赤い（笑）アウディ・・・ひょっとしてこれはアリか？

数日後、ビーエムのことなどすっかり忘れたかのように注文書にハンコを押していた。。。。