四級猫       .      .

猫の目観察レポート、地球にて。(社会的地位、犬より下 ゴキブリよりは上)

日本の一部メディアは 『冷静に冷静に』と常套文句を繰り返す

2012年08月28日 | NEWS
朝日新聞「日本と韓国…非難の応酬に益はない。いいかげんに頭を冷やすべきだ。かけがえのない隣国同士である

・・・いったいだれが得をするというのだ。
竹島の領有問題などをめぐってヒートアップした日本と韓国は、いいかげんに頭を冷やすべきだ。かけがえのない隣国同士である。いつまでも異常な関係を続けるわけにはいかない。

韓国は、野田首相が李大統領に送った親書を郵便で送り返してきた。大統領の竹島上陸に「遺憾の意」を伝えた内容が「容認できない」というのだ・・・いくら気にくわないといっても、首相が署名した書簡を送り返すのは外交上、あまりに礼を失している・・・問題の本質とはかけ離れたところで両国民の感情に火がつきかねない。

・・・韓国の新聞を見ると、首をかしげざるを得ない論評が目につく・・・国際司法裁判所への提訴について「20世紀初頭に韓国を併合した侵略根性の発露と言わざるを得ない」・・・韓国人が事務総長を務める国連の主要機関への提訴を「侵略根性の発露」と決めつけられては、多くの日本人は戸惑うばかりだ。

・・・対立をあおる構図は危険きわまりない。衆院はきのう、李大統領の竹島上陸を非難し、天皇に対する発言の撤回を求める決議をした。野田首相も発言の撤回と謝罪を求めた。一方で、ともに韓国を「重要な隣国」であるとも表明している・・・領土をめぐる対立が、両国関係全体や東アジアの安定を壊す愚を犯してはならない。むしろこれを奇貨として、戦後の日韓関係に刺さったままのトゲを抜く方向に進めることである。

asahi.com 2012年8月25日(土)

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【北海道新聞】 「こじれる日韓…『韓流ブーム』などで大きく進んだ友好関係を後戻りさせることは避けたい。対話を冷静に粘り強く

こじれる日韓 対話を冷静に粘り強く(8月25日)
日本と韓国の関係が、例がないほど冷え込んでしまった。

李大統領が、上陸した上、天皇訪韓の条件として謝罪を求める発言をしたためだ・・・野田首相が送った抗議の親書を送り返してきたのも・・・首をかしげてしまう。
日本政府は通貨交換協定の見直しなど対抗措置を表明した。
しかし日韓は「自由と民主主義、基本的人権等の基本的価値を共有する重要な隣国同士」であることを忘れてはならない。両国政府とも冷静になり、問題を広げることなく、じっくりと話し合い解決を目指すべきだ。

衆院はきのう竹島上陸を「強く非難する」との決議を採択した。多くの国民の思いを表したものだろう。首相は記者会見で、竹島は歴史的にも国際法上も日本固有の領土だと強調し、韓国に「思慮深く慎重な対応を願う」と呼びかけた。

・・・韓国の姿勢は強硬だ。国際司法裁判所に提起しようとしても応じる気配はない。領有権の主張に自信があるならば国際的な判断を仰いでほしい。

現に実効支配しているため、国際司法裁で不利な判断が示されることを警戒しているのだろう。しかし韓国は国際社会で重要な地位を占める国になった。それにふさわしい振る舞いが求められよう。

韓国側も実際のところ、大統領の上陸が予想以上に大きな外交問題になり戸惑っているのではないか。韓国で大統領は国家元首として絶大な力を持つ。北朝鮮と対峙(たいじ)する事情から権力を集中させているためだ。

大統領が行き過ぎると周囲が抑えることは難しい。親書返送という対応も、外交当局が大統領の意向に沿わざるを得ないからだろう。

事態を収拾できるか大統領の判断に大きく掛かっている。任期は残り半年だ。隣国との友好基盤を固めて花道を飾ってほしい。日本側も韓国の主張に耳を傾けることを心がけたい。大統領の極端な言動の背景には、従軍慰安婦問題の解決を求めたのに野田政権が冷淡だとの思いもあるようだ・・・首脳会談見送りを検討しているが、パイプを閉ざすべきではない。崩れた石をもう一度積むような作業だが「韓流ブーム」などで今世紀に入り大きく進んだ友好関係を後戻りさせることは避けたい。

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【毎日新聞】 「日韓摩擦…成熟した国家同士とはとても思えない、子どもじみた応酬があった。頭を冷やして考えよう

日本の首相が署名した親書を韓国政府が突き返す。それを持参した韓国の外交官を日本が外務省の正門で門前払いする。成熟した国家同士とはとても思えない、子どもじみた応酬・・・タガがはずれてしまったような日韓摩擦のエスカレートを強く憂慮する。

親書を返送という、著しく外交儀礼を欠いた韓国側の対応には驚く。李大統領の竹島上陸、天皇陛下に対する謝罪要求に続く、行き過ぎた振る舞・・・このようにぶしつけな対日姿勢を、いつまで続けるつもりなのだろうか。

相手側の非礼に合わせて・・・やりとりを続けるより、一定の良識を踏まえた対応で国際社会に日本の主張と姿勢を理解してもらう方が、賢明というものだ・・・「外交の品位」を考えて返送親書を受けとることにしたのは、妥当な判断だと考える。首相親書の発出という形で、日本が竹島問題で譲れない一線があることを世界にもアピールできた。

日韓摩擦の拡大は竹島上陸とその後の発言が引き起こしたということを、韓国側は認識すべきである・・・従軍慰安婦問題をからめて上陸を正当化した・・・領土や歴史認識にからむ問題は、指導者同士が落ち着いた雰囲気の中で真摯に向き合うことでしか、処理することはできない。
政治家が個人的な思惑で不用意な行動に出れば、双方の国民世論をいたずらに敵対させ、対話の土俵づくりすら困難になる・・・日韓両政府はそろそろ頭を冷やし、対立の出口探しも始めるべきではないか。

衆院は尖閣諸島とともに、竹島への抗議する決議を採択した。国際司法裁判所への提訴も含め、日本は韓国への抗議と国際社会への積極発信の意思を十分に示した。一つの節目だ・・・これ以上の関係悪化は望んではいないはずだ・・・

日韓は米国の同盟国であり、東アジアの民主主義を支える先進国である。
中国の台頭をにらんでアジア回帰を宣言した米国も、日韓の対立が中国や北朝鮮を利し、地域の安定を損なうことを強く懸念している。竹島をめぐる摩擦は、東アジアを混乱させ、日米韓の連携を台無しにしてまで激化させるべきものか。両国指導者は考えてほしい。

毎日新聞 2012年08月25日 02時32分


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