タイトルは薩摩弁で「ようこそいらっしゃいました」の意味です。
こういうのってそこそこの年齢の男性特有なんでしょうか。若い男性とか女性にもあるのかはよくわからないのですが、呼び名だけで素性をほとんど知らない飲み友達が日本中・世界中に結構いるのです。関係の濃淡とは関係ありません。いつもの店に数度行けばまず間違いなく会える飲み友達と言うのがいます。
だから、事前に知らせて一緒に飲む約束なんかはしません。
鹿児島には17~8年ほど前に知り合ったそんな還暦過ぎの飲み友達がいるのですが、今回もどこかで会って飲む心づもりで昨晩たまに行く居酒屋に行ってみたら、その人物がつい先日亡くなっていたことを知りました。
嫌いな人間が死ぬと歓喜の舞を踊るほどなので、その逆ならそのダメージは計り知れず。昨晩からちょっとダメですね。
声が全く出なかった昨年末も出くわして、結局一緒に飲んだあの数時間が期せずして最後になってしまいました。多くの飲み友達がそうであるように、本名も知らないのでどこに眠っているかもわかりません。
彼の携帯に電話をすればもしかしたら親族の方につながるかもしれませんが、これはもうこのままそっとしておく方がいいような気がするので、追いません。そのうちあの世で会えると思います。
鹿児島のいろんな居酒屋に連れて行ってもらったりしましてね、彼との思い出は多いです。
知り合った頃にはすでに奥様を亡くされていて。
どうなんだろう。奥様と二人で過ごした時間があった分、一人で暮らしていた彼のこの十数年は、元々もこれからもずっと一人の僕のような人間よりは辛かったのでしょうか。
ま、両方経験することは誰にも不可能ですからね、そんなこと誰にも分りませんよね。人によっても違いますし。
理詰めで想像したところで、間違ってる可能性の方が高いから単に滑稽ですしね(笑)。
そんな彼のことを考えながら、今日は鹿児島市内を散歩しました。
まずは今日の桜島。

昼はKiritsuという立ち飲みで、鳥のたたきをつまみにハイボールをいただきました。店名は立ち飲みだけに「起立」の意味でしょうね。天文館と中央駅前に2店舗あります。安くて気楽でいいお店です。鹿児島の焼酎の品ぞろえも豊富です。



そして、その飲み友達に出会うずっと前、20代の頃から通う港の近くの銭湯でひとっ風呂。ここに来ると、初めて鹿児島に来た20代前半頃のことを鮮明に思い出します。あれ以来最低でも毎年一回は鹿児島に来ていますね。

鹿児島の銭湯は多くが天然温泉でここも例外ではないのですが、ここに関しては、この下から湧いているわけではなく温泉のお湯をどこかから運んでくる形です。でもひなびた感じの銭湯で非常に居心地がいい。
が、風呂を出ても当然気分は晴れず、一人になりたいなと港のフェリーターミナルを久しぶりに全部回ってみました
誰もいないフェリーターミナルの待合室のベンチに座るといろいろなことを思い出します。
一人ぼっちで暇を持て余す時、彼はたまに桜島フェリーに乗っていました。桜島フェリーは桜島側でしか料金を徴収しません。つまり、鹿児島市から桜島側に行くときは降りるときに支払う、逆に桜島から鹿児島市側に行くときは乗るときに支払う。
だから、彼は鹿児島からフェリーに乗って船内名物のやぶ金のうどんを食べた後、桜島に着いても船を降りないでそのまままた鹿児島に帰って来る。「そうすると夕飯代わりのうどん代だけで錦江湾クルーズ気分を味わえるよ(笑)」と。
当然、マネしてはいけません(笑)。
でもそれが彼にとってのお気に入りの時間だったようです。
そんなことを考えながらフェリーターミナルで一人。近くには人っ子一人いなかったので、人には見せられないいろんなみっともない顔ができて少し気分が晴れました。

これは奄美、喜界島航路のターミナル。
今日は天候不順で欠航していました。奄美行は船自体がドックに入っているのでお休みとのことでした。

この後、三島航路、十島航路、屋久島・種子島航路のターミナルにも行ってみましたが、軒並み欠航。やはり海が荒れているんでしょうね。
これからは鹿児島に来る頻度も少なくなってしまうのかなぁ。
きょうはアイツには会いたくないから、別の店に行こう。とか(爆)
その気になれば、電話やLINEでつながっているのですが、そこまではしない(笑)
QOOTESさんと一緒ですね^^
そういう繋がりもあってイイと、私も思っています。
ただ、ちょっと悲しいのは、一番通った、一番名前も知らない友だちの多かった居酒屋が、転居する直前に閉店しちゃったから、「あそこに行けば会える」っていう場所が減ったことです……。
コメントありがとうございました。
これ自体は非常にデリケートな話で、かつどこに向けてもいない自分の気持ちの吐露のつもりで、なんらかのコメントを期待していたわけではないので、ちょっとコメント返しができません。
ご容赦ください。