こんな時間なのにふとHuluを見てみたら「エマニエル夫人」各シリーズが観られることを知り、それならと思って検索してみたらアランドロンの「太陽がいっぱい」も観られることを知ってしまい、観始めたら止まらない。
かなりの映画好きの友人にずっと昔勧めてみたら、どうも古い映画は守備範囲外だったようで、「なんでこんなに面白くてかっこいい映画を知らなかったんだろう、教えてくれてありがとう」と感動してくれたことがある。
一応サスペンスで、アランドロン扮する青年がいろいろ工作をし始めたころからがこの映画の真骨頂だと思う。映像もオシャレなんだよね。
僕はアランドロン(フランス人)がおそらくイタリアはローマで滞在先がパラダイスホテルだと言う時の「パラディーゾ・・・パラディーゾ」と言う時のぎこちないイタリア語の発音が一番好きなんですけどね。
東京とか他の町のことは知らないのですが、名古屋では毎年大晦日に年が明けると、朝までにフランス映画一本とトラック野郎一本が放映されていたんです。僕が子供の頃なので1970年代から1980年代前半あたりまで。
その枠で「太陽がいっぱい」を初めて見ました。あと、今時の気色悪いサブカルな若い子が大好きなジャックタチというフランスの喜劇役者の有名な映画「僕の伯父さん」と「僕の伯父さんの休暇」(それを挙げるとかっこいいと思ってるだけで、彼らがホントにいいと思ってるとは思っていません。「アメリ」好きと同じ感覚でしょうね。)。全部フランス映画です。
大晦日は、それに加えて「エマニエル夫人」シリーズだったことも多かったです。ある年は、エマニエル夫人のシリーズ2と3が連続で放映された年もありました(笑)。
あ、もちろん僕は全部好きでした。保育園児から小学生の頃でしたが、エマニエル夫人が映画内でやっていることは大体理解していましたから(数日前の日記参照)。
あの時にエマニエル夫人を観て、東南アジアに非常に興味を持ったという面もありますね。エキゾチックな、体液がまじりあうような空気感。
毎年大晦日、日が明けて日付が元旦になってそれらフランス映画を一本ないし二本見るじゃないですか。そうすると大体深夜3時ごろ。そうすると次の「トラック野郎」が始まる前に、近所の友達きょうだいのお父さんが、我が家のはす向かいで愛人と経営していた深夜営業のラーメン屋に父と姉妹と一緒に自分たちの丼を持ってラーメンを買いに行くのです。ほぼ毎年ね。
で、作ってもらって「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」って挨拶して、家に戻ってラーメンを食いながらすでに始まっているトラック野郎を観るというのがいつもの大晦日でした。
懐かしいなぁ。
友人のお父さんが愛人と仲睦まじくラーメンを作っているのを見て、歩いて15分くらいのところに住んでいた友人きょうだいと優しいお母さんの顔が思い浮かんだのですが、保育園児の僕は(それはそれ、これはこれ。全部人生。みんな自分の場所で幸せになればいい。)と思っていたのを覚えています(笑)。
Lisa Loebの歌にもありますが「相手が自分のところにとどまってくれないと嘆いて」みてもねぇ・・・って感じですかね。
僕は10歳になるまでに、人生のほろ苦さと、じたばたしたって仕方ないという諦観はすでに持っていたと思います(笑)。
そして今、テレビ画面に目を移すと「太陽がいっぱい」ではアランドロンがさらに犯罪を重ねていますね・・・。
ホントにいい映画ですよ。最近の映画みたいなBGMが全然ついていないのに緊迫感があって、景色も美しくて。まだ観たことが無い方は是非一度。
「僕のおじさん」も「エマニエル夫人」もいいですよ。
エマニエル夫人は1から3がいいです。「性の探究者」な感じが濃いですね。因みに2は「続・エマニエル夫人」、3は「さよならエマニエル夫人」という邦題がついています。シリーズ4作目は主演がすっかりベテランになったシルビアクリステルさんから若い女優にかわるんですが(シルビアクリステルもちょいちょい心の声のような感じで出てくる)、やはり3作目までがいいですね。
因みに、シルビアクリステルさんはもう10年以上前に肺がんで亡くなりました。フランス人、煙草好きだからなぁ。
4作目のあらすじは、3作目まででヤリまくってちょっと疲れたエマニエル夫人が(おそらく)夫のジャンと離婚して一人になって(3作目では、エマニエル夫人が性の悦びを得るだけのつもりで知り合った若い映画監督とやっただけなのに不覚にも心が動いてしまい、それがきっかけで夫のジャンとの間に隙間風が吹くところで終わります。)、若返りの美容整形手術を受けて処女膜も再生してもらって、アジアから南米に渡り、新たな性の遍歴を作りまくるという物語です。そこらじゅうでやります。アマゾンのぬかるみで泥だらけのどエロいセックスとか。
処女膜再生後、エマニエル夫人が南米で最初にお手合わせいただいた男には処女(もどき)だということを言っていなかったのですが、貫通させられたところでバレて、その男に平手打ちを喰らわされます。処女好きロリコンの日本人男性とは正反対ですね(笑)。
4作目はちょっと成長してから、たぶん小学校高学年の時に同じく大晦日の深夜に観たと思います。
5作目以降もあるはずですがもう観ていません。
途中から変な方向に行ってしまいましたが、「太陽がいっぱい」ほんとにいい映画ですよ。もうすぐクライマックスです。結末まで全部知ってるんだけど見入ってしまう。映画自体もいいですが、子供の頃の大晦日を思い出します。
友人のお父さんとその愛人が作ってくれたラーメンの味も。