占い師横山順一ブログ。視覚障害者の占い師横山順一のブログです。昭和41年4月生まれ。

元道頓堀占い横町の占い師。
現在、神戸駅付近でうらうラコウベと言う占い点を経営。
数理学で有名な金澤葉香先生門下。

恐怖の床屋。

2022年08月14日 | 本当にあった怖い話
 私が、中学1年生になり立ての4月のお話です。
当時父が、数か月前に垂水駅から少し離れた場所で、
建売の新築の住宅を買いました。
で、私は3月まで、盲学校の寄宿舎に入ってたのですが、
4月からその家から通学を始めました。
ある日、日曜日になり、向かいの道路を渡って直ぐの床屋に行きました。
日曜のお昼近くなので、込んでると思ったのですが、何故か店はガラガラ。
で、そこのおじさんは、森進一のようなぼそっとした声で、余り喋らない人でした。
それで、私が椅子に座り、カットが始まりました。
暫くして、ラジオから、トランペットのファンファーレが聞こえて来ます。
そして、(各馬一斉にスタート。)アナウンサーの声が聞こえてきます。
すると、微量におじさんのはさみの音が早くなりました。
最初は気にして無かったのですが、暫くすると、はさみが(ちゃっちゃっちゃ。)と、異常な速度に変わりました、
(第3コーナーから、直線に入りました。戦闘は何とかアロー、
2番手は、何とかメモリー、外側からxxxxが。)
その辺から、座ってる椅子が微量に揺れ始めました。(怖い。)
体から、ものすごい汗が出て、耳でも切られないか、少しでも動いたらまずい。
その後、アナウンサーのゴールイン。)と言う声の後、はさみの速度が元に戻りました。
助かった。
その後、おじさんは何処かに電話して、次は、何とかと、何とかをxxxx。)と、
何かを注文してから、また、私のカットが始まりました。
後で、分かったのですが、どうやら、おじさんは、競馬にかなりこっているようで、、
馬券を買っているレースが始まると、はさみの速度が異常に早くなることを知りました。
有る時などは、馬がゴールした後、緊張し過ぎたのか、はさみを落としたり、
また、有る時は、顔をそってもらった後で、ヒリヒリしたことも有りました。
 道理で、日曜日でも、お客さんが少ないはずです。
 それで、数回通った後、昼間に行くのを止めて、夜に行く様になりました。
私の父も、数回通った後は、別の床屋さんに変えました。
 冗談抜きで、あそこは、本とに、やばい床屋さんでした。
 で、数年後、家の前の道路の拡張工事が始まり、その床屋さんは立ち退きになり、
おじさんは、地元の沖縄に、帰ったとのことでした。
 しょうもない話ですが、ちょっと思い出したので、ここに書いてみました。
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