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戦争報道

2022-03-26 15:23:30 | 日記
本書では主にイギリスでの議論を中心に、
1990年代以降の戦争報道についての諸問題を検討してきた。
執筆の最終段階で、
日英のメディア界の違いを考えさせる内容資料の紹介。

1)『24時間戦争-2003年のイラク戦争報道への視聴者の反応』。
同報告書は、「大義なき戦争」と言われたイラク戦争に関する報道にこの国(イギリス)の市民がどのように反応したかを、メディア自身が調査、今後の戦争報道の糧にしようとした資料だ。

2)日本の公共放送NHK作成「戦争報道ガイドライン」。
「総局長会見手持ち資料」。

それを見ると、NHKの姿勢はBBCとはかなりの隔たりがあったといえる。

3)防衛庁が自衛隊のイラク派遣に対して各メディアへの報道自粛を求めたという新聞の報道記事。
イギリスと違って日本メディアの対応はにぶかった。

(👨ずいぶん変わったな。ウクライナ侵攻についての戦争報道。
イラク戦争はこんなに報道されなかった。
理由は
アメリカが知られたくなかったし、
裏に思わくがあるなんて全世界の市民が気付いてなかったし、
まだスマホじゃなくてガラケーだったし。)

周知のように、イラク戦争は短期決戦の「インスタント戦争」と呼ばれた。
しかし、ブッシュ大統領の終戦宣言以後も戦闘状態は続いている。(た。)
そうしたなか、イギリスのメディア界では、
戦争報道の検証作業が
受け手層の戦争報道への接触状況と
認知的効果の両面から、
既存の研究成果を取り入れながら、
大掛かりで行われている。(た。)
そのひとつが前掲の報告書である。
背景には、




(👦おじいちゃん、パパ、
『まいにち、養老先生、
ときどき…🐌』やってるよ❗

👴今夜はいいや。
おじいちゃんは、
源頼朝は好かない。
腹違いの源義経と弁慶が好きだ。
腹違いでも可愛いものは可愛いはずだ。
昔も今も政治では兄弟でも政敵なのか❔

👧有名な人の名前の羅列が情報化社会。
「源頼朝はどんな朝食を食べたか❔
=当たり前のことは情報化社会では情報化されにくい」んだって。
「歴史は螺旋を描きながら少しずつずれていく。
政治は、何をやってもどちらが有利か❔になってしまう。
そこにもってっちゃいけないんですよ。
政治には中立なんてないんです。」

👩良いことを仰っているのに、結論までは話さない。
すぐ次の「トンカツ」の話題に翔んでしまう。
もっと教えて欲しいのに。
この番組の視聴者は、養老先生の何を知りたいの❔
テレビじゃ無理か。YouTubeを見ないと。
👧おかあさん、視点の違いなんだよ。
誰でも、トンカツの名店を知りたい人でも、
料理番組ばっかり観ている奥さんにでも
養老先生には問題提起があるんだぞ❗くらいなことはわかるように番組が作られているんじゃないか❔
👩全くのんびりだね。)



🌕️背景には、この(イラク)戦争が情報操作の結果、
🌕️引き起こされた戦争である
🌕️という認識から、
🌕️そういう戦争に参加した
🌕️メディアの説明責任を
🌕️果たさなければならない、
🌕️という思いがあった。
🌕️その思いがあればこそ、
🌕️自分たちが作った戦争物語に
🌕️受け手がどのように反応したかを
🌕️送り手自身が知ることは、
🌕️メディアの良識を示す行為に
🌕️つながるものである
🌕️と理解される。
その良識はイギリスのメディア界では随所に見られた。たとえばBBCが開戦に先立って、15項目に及ぶ精細な
「戦争報道ガイドライン」を作成し、
それを視聴者に提示したのもその(イギリスBBCの良識の)表れだと見て取れる。
NHKもそうしたBBCをモデルにしたのか、
2003年9月、「戦争報道ガイドライン」を作成した。(中略)
気になったのは発表に際して、次のようなことが強調されたことである。
「(NHKがもっている)「放送ガイドライン」は、先輩から後輩に引き継がれてきた、いわば取材・政策におけるNHKのノウハウの集大成であり、
⚠️外部に公表する性格のものではなく、
⚠️情報公開の対象にもしていない。
このため、「戦争報道」の項目についても全文の公表は控えさせていただくが、要旨は以下のとおりである。
この文言に接し、NHKにはある種の秘密主義があるように思われた。
他方、
🌕️BBCにとって大事なことは
🌕️公開性と透明性である。
🌕️通常の放送ガイドラインもそうであったが、
🌕️BBCは戦争のたびに作成するガイドラインを
🌕️あまねく公開している。
(👧公開して何がいけないの❔)
BBCは公開することによって
🌕️同局の透明性を高め、それが
🌕️視聴者の信頼を高める要因になっているのである。
そして信頼があればこそのギリガン事件(👨検索)でBBCを批判したハットン報告書(検索)に対して、世論は激昂(げっこう)した。
❇️BBCのリチャード・サンブルック報道局長は
ハットン報告書について、
BBCのニュース部門の全スタッフに
次のようなメールを送った。
「今回の事件で
われわれはBBCの将来について
いろいろ議論している。その際、
組織としてBBCは、
ここ数週間以内に
ニュース・アカウンタビリティについての
計画を発表し、
❇️視聴者により開かれた放送局になることをめざしていきたい。
❇️視聴者の関心は
何を見たいか、
何を聞きたいか
にあるのではない。
❇️番組制作や
❇️報道の公開性である。
❇️心を開き、
❇️自問することが強いジャーナリズムの真髄である。
❇️われわれは強くならなければならない。
(👨メディアは、番組制作や報道の公開性を阻む人間の脅威に強くならなければならないんだね。) 
それがハットンからわれわれ(BBC)に与えられた課題である」(2004年2月11日) 

実はこうした(メディアの)姿勢が、
市民の共感を得るのであった。

日本でも市民の共感を得られるようなメディア環境があってもいいように思われるが、
こうした思いは
防衛庁が提示した自衛隊派遣のための
報道自粛要請についても言える。(中略)

(報道自粛要請は)それらを受け入れるかどうかの判断は、
メディア側の裁量にまかされている。

日本と異って、イギリスでは国家秘密法があるが、
ナショナル・セキュリティの観点から
メディアが国家に協力する場合があるとすれば、
協力はボランティア精神(自発性)にもとづくことが
この法律には明示されている。したがって、
一方的に国防省や
軍当局が
規制条項を提示することは、
イギリスでは考えられないのである。

もしも、日本のようなことがイギリスで起こったら、
メディア界はあげて(全員で)反発することになろうが、
その点でも日英のメディア界ではかなりの温度差があるといえようか。

この温度差はどこからくるのだろうか❔

(👨BBCを先頭とするイギリスのメディアは、
イギリスの国防省とイギリスの軍隊の要請(命令)に負けない(=強い)。
👧日本はどうだろうか❔
👩わからない。
日本のメディアは防衛庁と自衛隊の報道自粛要請に弱いのか❔

ただ日本人というのは、
もし他国に侵略された場合、
ワンちゃんが「🏠️ハウス❗」と言われたら
素直に犬小屋に入るような従順さ(諦め)が
あるような気がする。
👨うん、それは言える。
傷付いたり殺されたりするくらいなら
ここは言うことを聞いておこうかと思ってしまう僕。
👩パパ、最初が肝心なのに❗
👨ママはイギリス人だからな❗
👩中ごくが来た場合、パパならどうする❔
中ごくとロシアが日本を分けたら❔
ああ、ゾッとする❗
思考は現実化する。
👨それは本のタイトルだ。
考えられることは起こり得ることだから
そうならない、そうさせない策を
今から考えておかねば❗

👦武器でなく、
一休さんのような最高の頓知(インテリジェンス)で
中ごくとロシアを負かしたい。
👨そうだね❇️)


この温度差はどこからくるのだろうか。
イギリスでは
市民階級の出現と
資本主義の勃興による
❇️政治的自由の確立と
❇️情報需要の拡大
のなかでメディアが発達した歴史をもつが、

日本では近代化の促進作業が
政府によって推進されたという事情から、
(👴日本国民によってではない)
メディアは政治権力に妥協し、
(👧なぜメディアは政治権力に妥協したの❔)
メディアは政治権力に妥協し、
統制された自由のなかで
産業的に発展してきたのである。
(👧なんか、中ごくに似てていやだな。)

その違いが日本の場合、
ジャーナリズム観の未成熟さを生み、
(👧ジャーナリズム観の未成熟さ❔)
それが受け手によるメディア不信をつのらせる
最大要因になっている、と私は
本書の執筆過程でたびたび思った。

とくに自衛隊のイラク派遣での行動については
第2章でも紹介したように、コソボ戦争時、
欧米のメディアが、NATO軍を平和維持軍、
人道主義者、人道主義の支援者として
人々に認識させるような描き方をしたのと
同様な手法が採用されている。

📖『戦争報道』より。