桜にまつわる歌 ３ 松たか子 『明日、春が来たら』

第３回。桜も散り始めたから、そろそろこのシリーズも終わりにしますかね？実は別の曲で書いてたんだけど…うまく書けなかったんでこの曲にしました。松たか子のデビューシングル『明日、春が来たら』。

自ら主演するドラマの主題歌となった『桜の雨、いつか』や『みんなひとり』とか、自分のリスペクトする小田和正さんの書き下ろした『ほんとの気持ち』…結構、耳になじみやすい曲が多い。

実はこの『明日、春が来たら』…かいつまんでいくと、自分にとって嫌いな部分がやけに多い。どういうわけか歌詞は、高校球児とそのマネージャーっぽい主人公2人の意味深な関係(アニメ『タッチ』の上杉達也と浅倉南みたいな感じ)という古くさい(失礼)設定で、歌詞をじっくりヒアリングしていたら、気恥ずかしくなる気持ちになってしまう。

それに、ここ数年の歌唱力は素晴らしいんだけど、正直言って…この曲の唄ははっきり言ってうまくない(これまた失礼)。素人がカラオケで唄うよりちょっとうまい、っていうくらいの感じで。この曲がデビューだから仕方ないといったらそれまでだけど。
つい最近、CDデビュー10周年を記念して、ネット配信限定でこの曲をリメイクしたらしいけど、ちょっと聞いてみたい気もする。今、唄ったらかなりうまいんだろうな。自分だけかも知れないけど、この曲って独特な感じがあるように思える。松たか子でしか出せないような雰囲気がある。安室奈美恵がかなり昔に唄ってたのを聞いたことがあるけど、どこか違うイメージがした。

こないだガソリンを入れていたら、スモークが入って車高を下げまくった田舎のヤンキーよろしく（爆）的なスカイラインが入ってきたんだけど、その中から大音量で聞こえてきたのが『明日、春が来たら』。車と似てもつかなくて、一瞬「えっ何で？」って思ったけど、後から考えたらなんとなく分かるような気がしてきた。今はそんな時期だ。

…ってか当時、8cmCDシングル買ったもん。