おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

おっさん’s FAVORITE vol.9 -元カープ、野村謙二郎さんのサインボール-

2007-09-04 00:10:30 | MY FAVORITE
さらに前回の流れから。

タイガースのみならず、他球団にもたくさん好きな選手がいた…その中の一人がこれまた2000本安打を達成している、元・広島東洋カープの野村謙二郎です。その直筆サインボール…これの入手経路を忘れた。

1988年、ドラフト1位でカープに入団。前田同様、全盛期の『1番ショート野村』はタイガースファンの自分にとって本当に憎たらしい選手のひとりで、俊足でチャンスに強かった。数少ない2000本安打にトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)を達成している野村だけど、晩年のプレーは後進に譲り、少し寂しかったところがある。

何度もカープの試合(といってもタイガース戦ですね)を観に行ってるけど、一番野村のことを覚えているのは、引退を発表した2005年の9月、数回前に書いた倉敷マスカットスタジアムでの広島-阪神戦。二階席だったけど、ちょうどカープベンチのほぼ真上で観戦していた(というのもタイガースにマジックが点灯していたから、カープサイドの一塁側もタイガースファンだらけだった)。
8回裏のカープの攻撃中、野村がベンチから現れたと同時に、周りのタイガースファンからも大きな歓声が起こった。前のバッターがプレーしている間、野村はネクストバッターサークルで片ひざを立てて、こちらに背番号『7』を向けて座っている。あの背中は言葉にならない何かで、たしかに自分に語りかけていた。自分はその写真を撮っていないし、前のバッターのことを全く覚えていないから、おそらく目に焼き付けるため、ずっとその背中を見ていたんだと思う。結果、野村は藤川から四球を選ぶ。それが自分にとって、野村の最後の打席。

メジャーからオファーがあっても断り、17年をカープ一筋で戦った。自身は永久欠番の打診を断ったみたいだけど、他球団のファンからも多く親しまれた選手だから、数少ないそれに値する選手だと思う。監督として背番号『7』が、またグラウンドに立つ姿を見たい。


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4 Comments

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Unknown (鯉人)
2007-09-04 17:46:17
緒方‐正田‐野村‐江藤‐前田‐ロペス‐金本‐西山‐チェコ、このオーダーでメイクドラマを演じさせた広島カープって…。
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ケンジロー (あったか坊主)
2007-09-05 02:11:42
カープネタ連発ありがとうございます。
やはり野村も忘れられない選手です。
現場に戻ってくるのは数年後でしょうが、
確実に監督になってくれると信じています。

P.S.
鯉人さん同様、あのメンバーでなぜ?って今でも思いますwww
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Unknown (鯉人)
2007-09-05 12:58:18
人のブログでコメント交換してゴメンナサイ。
カープネタでコメントしてくれる人、嬉しくてたまりません。
野村の監督での現場復帰はそれほど遠い話ではないでしょう。ただ、達川が広島へ要請して阪神へコーチとして修業に行ったという話がありますから、再度達川というラインも否めない。その次が謙二郎か?と思います。
いずれにしてもこれから強くなりますよぉ~。
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Unknown (おっさん)
2007-09-05 19:35:53
こういうレスは大歓迎ですよ…だってオイラはタイガースファンだから(笑)。

あのメンバーで優勝できなかった…今考えても、それが不思議で仕方がない。
だってほとんどの選手が3割近く、15本以上ホームランを打ってたし…ってことは、原因はピッチャーですかね(笑)?

まだまだ書きたいこともたくさんあるけど(市民球場のこととか)、少し間を置いて書きます。
あまりにカープの話題が続きすぎたから(笑)。
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