おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

ビリージョエル先生

2006-12-02 12:41:18 | BILLY JOEL
現在来日公演中のビリージョエル。
前にも書いたが、CDの数はエリッククラプトンが一番多いだろうけど、高校時代にいちばん聞いた洋楽はビリージョエルだろう。多分ビートルズよりも聞いたはず。後発したベスト盤を除き、すべてのオリジナルアルバム持ってますよ。
勉強中だったか夜更かし中だったか忘れたけど、深夜の音楽番組で『PIANO MAN』のビデオクリップを観て訳もなく感動し、まずはベストアルバムを買った(写真。アメリカ国内では2000万枚(!!)以上売れている)。そして聞いていくうちに他のオリジナルアルバムを集め、ついに大学時代にはすべて揃えた。
この頃は学校での英語の授業が嫌いで(そもそも日本人が教える英語にかなりの違和感を覚える)、洋楽を聞いて"ヒアリング"していた。ビリーは「卒業証書なんて結局、将来の何の役にも立たないんだよ」とか「プレッシャーにはひとりで立ち向かって答えを出さなきゃいけない」とか「人生は出会いと別れの繰り返し」と10代の多感な時期の自分に、繰り返し何度も教えてくれた。
こないだ、NHKの『英語でしゃべらナイト』という番組で"ニューヨーク特集"と題して、同地出身であるビリーの特集インタビュー(数年振りだ)があったけど、その中で「あなたみたいにスターになるには?」という質問があった。それに対してビリーは「僕は有名になりたいとか、お金持ちになりたいとか思っていなかった。そんなことより良いミュージシャンになりたかっただけ。自分の音楽を自分にふさわしい場所と環境で、そして良い演奏をするよう心がければファンも増えるし、自ずと道は開けてくるはず」と言っていた。
自分はスターになりたいとかは一度も思ったことはないけど、あまりインタビューとかに答えることのないビリーのそのひとことは、あの頃聞いた曲と同じように自分の中に突きささってくる。


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