ピュア・クリスタル

歌とピアノと料理が好きな私。広汎性発達障害という言葉を知ってからの日々の事を、思いつくままに綴っています。

夏休み

2007年07月28日 | Weblog
やはり、【燃え尽き症候群】だったようで、3週間ぶりに気力が復活した感が実感できているピュアです。

よく、納期に追われているIT関係の方がなるとは聞いていましたが、まさか自分がなるとは・・・と思っていましたので、改めて自己管理の難しさを感じています。
ただ、私の場合、逃げ出したい現実から一生懸命逃げていたのに、一気に現実に引き戻されたためになってしまったようなもので、それとは別物かもしれませんが。


さて、そんな風にボーっとしている間に、いつのまにか夏休みに突入してしまいました。
登校拒否児に夏休みも関係ないと思われるでしょうが、我が家の場合もう一人小学生もいますから・・・ある意味登校拒否児が2人になったようなものです。

今年の夏休みは、宿題に付け加えて自分で高卒認定試験に向けて勉強しなければならないので、本当は忙しいはずなのですが、
毎日、ゲームと「何もやらないのなら、これだけはやっておいて」と私から言いつけられる家事をこなしています。ちぃの話では、どうやら私の帰るコール後に、バタバタとやっているそうです。
最近では、ネットでレシピを調べて食事を作ってくれるようになりました。
栄養バランス的にはかなり問題ありなのですが、意外と美味しい一品物を作れるようになりました。自分のテリトリーの掃除も上手なので、主夫としては生きて行けそうです。


おとといは、足立は花火大会でした。
直前に大手町で大雨に降られていた私は、絶対に途中で降られると思っていたので行くつもりはなかったのですが、Mは地元の日能研時代の友達と出かけて行きました。

わたしとちぃは、「オムライスが食べたい」というちぃのリクエストに答えて、
(実は、長い間卵アレルギーだったちぃは、初めて食べるオムライスだったのです!)
本格オムライスを作って食べながら、足立ケーブルテレビとマンションのベランダからも小さく見える花火をダブルで楽しみました。
よく見えるように、照明を消して、カーテン全開にして、ロウソクの光での食事。
なかなかロマンチックで、幻想的で素敵でした。
「来年は近くで大きな花火を見たいな~」といっていたちぃも、「これもいいね。食事付きだし。」
ちょうど、ネットで注文していた紅茶とフルーツポンチが届いたので早速試食。
充実感のある花火鑑賞会でした。

そんな中、私がある方にお願いしていたMのいじめの内容を教えてくださるメールが届いていました。
とても書くこと自体つらい作業だったのではないかと思うような内容でした。
ほんとに、教えてくださったことに感謝してます。
今まで、学校で何が起こっていたのか想像はしていたけれど、目の当たりにすることはなかったので、ショックはショックでしたが、彼がどれだけ辛い思いをしてきたのか、やっと知ることができて良かったという思いのほうが強いです。
本当にありがとうございました。

その後、花火大会から帰ってきたMの顔は、本当にいい顔してました。
毎日、こんな顔して過ごせたらいいのに・・・
いじめについて少し触れて、いつでも学校は辞めていいんだよと言うと、
「僕はね、今の学校を辞める気は今はないんだよ。耐える事なら小学生の時からやってきたから慣れてるよ。」と言って笑っていました。

本当は強いし、やさしいし、良いところはいっぱいあると私は思うのですが、やはり【宇宙人】は理解できない存在なのでしょうか。

理解できないものに対して人がとる態度はいくつかあると思いますが、警戒心の強い人は、その存在自体がストレスですから、やはり排除するために攻撃に出るのではないかと思います。


やっぱりこの夏休みは、今後のターニングポイントになりそうですね。大切に過ごしたいと思います。
何が今できることなのか、やれるだけのことはやっていこうと思います。

ありがとうのご飯

2007年07月26日 | Weblog
家庭の夕べ新聞のHさんが、Mの学校で講演してくださってから、早1ヶ月。

その時に写真と共にお話していただいたのが、「ありがとうのご飯」のおはなし。
水の結晶は、言葉の波動によって変わるのらしい。
ありがとう、愛してるなどという言葉では、水は美しい結晶を作るのですが、
馬鹿野郎・・・等など、ネガティブな言葉ではアメーバのような形になってしまいます。
不思議ですよね。

Hさんの実験では、(というより、息子さんの夏休みの実験として始めたそうなのですが)二つのビンを用意して、一つには毎日「ありがとう」と、もうひとつはひたすら無視したそうです。
結果はどうなったかというと、無視したほうはドロドロに溶けて腐って酷い悪臭がしたそうです。
「ありがとう」のご飯は、真夏の暑い最中に始めた実験だったにもかかわらず、腐りもせず、12月までがんばってくれました。
Hさんは、もうがんばらなくていいんだよと言って土に帰してあげようと蓋を開けたとき、麹のような芳醇な香りがしたそうです。


我が家の、「ありがとうのご飯」は3つのビンを用意しました。2つはHさんと同じ方法で。
後のひとつは、本当は「酷い言葉を浴びせる」らしいのですが、それはやっぱり嫌なので、「心のこもらないありがとう」を言ってみることにしました。


さて、どんな結果が出ることやら・・・


しかし、我が家のように狭い家では、子供たちを怒鳴っている声もきっとご飯たちには筒抜けな訳で・・・  きっとこれも影響あるよね・・・


それに、私が歌の練習なんかした日には、それも影響あったりして。

今のところ3つとも変化なしです。
どうぞ、成功しますように。



あ、「無視する」ご飯に、Mがかわいそうだからって撫で撫でしているかもしれない!
ありうる・・・

HINOKIO   ヒノキオ

2007年07月23日 | Weblog
昨日から近くのレンタルビデオショップが100円セールをしていたので、家族で借りに行ってきました。

ちぃが選んだのが、この映画。HINOKIO ~INTER GARACTIC LOVE~
単なる思い込みで、ずっと、アメリカの“ショートサーキット”のように、ロボットが何かの影響で意思を持つようになるストーリーだと思ってました。

ピノキオではなく、ヒノキオ。

ロボットはロボットなのですが、登校拒否の主人公がロボットを操縦して学校に通ったり、友達と遊んだりします。
ロボット=主人公 で、本人は自宅にいて薄暗い部屋の中で画面を見ながら現実をバーチャル体験するわけです。

思わず、「Mのために1台欲しいね。」みんなでつぶやいてました。


登校拒否だけでなく、ジェンダー、いじめ、オンラインゲームにはまる怖さ等、色々盛り込まれていて、最終的には ん? って思う場面もあったけど、なかなか楽しめた映画でした。


夏休みも始まって、大事にすごさなきゃいけない1ヵ月半だと思っています。

思うところあって、「ありがとうのご飯」の実験、昨日から始めました。
そのことは、また明日触れたいと思います。

お久しぶりです

2007年07月20日 | Weblog
9日の発表会は、
一番最初に歌う順番になっていて、それだけでも上がりまくっていたのに、
(最初の【お辞儀】も忘れていて、ピアニストの先生から「ピュアさん、お辞儀!」なんてフォローしていただいた位の上がり様)
ちぃが楽しみにしていた「私のお気に入り」の日本語の歌詞が、
歌っている最中に頭の中からDeleteされていくというハプニングに見舞われ(真っ白)、
それに対応するだけのゆとりも当然なく・・・・・・・


その日は家に帰って、飲めないお酒を一口飲んだだけで、ろれつが回らないのに、その後私にとっての致死量(コップ1杯)飲んでも酔えないという生まれてはじめての経験もしました。
とりあえず、胸にうずく傷を抱えながらも、「来年は何を歌おうかな」って人に言えるぐらいになりましたので、たくましくなりました。

それより、次に歌う歌を決めておかなかったので、
10日から現実をドドッ目の当たりにすることになったので、そちらのほうがキツかったですね。

【登校拒否】【留年】等など目の前に満載されているものから目をそらせていたのかも知れません。フォローはしつつも、自分の事で頭がいっぱいでしたから・・・

私にとってどれだけ歌う事がストレスを取り除いていてくれたかが良くわかったこの2週間でした。


気が抜けてしまった事もあって体調も優れないのですが、そんな中でも新たな出会いがいくつかありました。

篠崎の近くにあるフリースクールの関係者の方が、たまたまMのクラスの女の子のお母様で、「障害を持つ子の思春期について」という内容の話があるからいらっしゃいませんかと声をかけていただきました。
そこに通っている小学6年生の2人の男の子のお母様と一緒に聞かせていただいたのですが、とてもためになりました。

その時にいらした先生と、その後じっくりとお話させていただいたのですが、息子さん2人とアスペの娘さんの話はとても興味深く、楽しい時間を過ごして来ました。

1つの事にこだわってしまう状態を脱するための方法を(例えばストーカーにならないようにするために、アイドルにも目を向けさせるようにする等など)具体的に教えていただきながら、感心する事、まだまだ知らない事が沢山あるという事に気づかされて、本当に勉強になりました。


そこでも出てきたのが、【模範となる男性の存在】の必要性。
我が家にとってはとても難しい問題です。


その上、今まで学校とは「発達障害なのでこういった状況になっている」と交渉をしてきましたが、先ほど書いたクラスの女の子のお母様から、「M君はいじめにあっているわよね?」と言われて本人に聞いてみたところ、実は学校に行かれない8割の理由はいじめだとの事。

「僕はこうもりだよね。」と悲しそうにつぶやくM。
あんなに泣いていたのに、今では涙も流さずにこういったことを話すようになりました。

時折、「それは辛かったね。」とか「大変だったね。」と相槌を入れると、目にいっぱい涙は溜まっていくのですが、こぼれ落ちる事もなく、また淡々と語ってくれます。   親としては切ないですね、ほんとに。

それは、障害者としてもギリギリ正常範囲で認めてもらえない。かといって、発達障害の特質はバッチリ持っているので、普通の学校でもはじかれてしまう。
それを本人が自覚出来てしまう分、つらいです。


きっと、正義感があるとか、真面目とかは、大学生や社会人になったときに良さとして認められるんだろうけど、融通が利かないこともあって、高校生ぐらいの男の子には、受け入れられないんだと思います。

そのためにも、高校卒業認定試験、がんばって欲しいものですが・・・どうなる事やら・・・

どんと晴れ

2007年07月05日 | Weblog
今朝のNHKの「どんと晴れ」
小田和正さんの『ダイジョウブ』が、いつもは1番だけなのに、2番も流れました。
いい歌詞ですね。Mに聴かせてやりたいと思います。
歌詞はこちらで。
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=53252

自信なくさないで 少し 戻るだけ
君をなくさないで きっと ダイジョウブ

・・・・・
人生は こうして 続いてゆくんだろう
間違っても 何度 つまずいても
でも 小さな その物語に
答えは ひとつじゃないんだ



昨日はがんばって3時間かけて学校に行きました。(私もお付き合いして、へとへとです)
今朝は力尽きて、先生に「明日はがんばって行きます」とメールを送り、また寝ています。

【心の疲れ】、これを取るには本当の意味での休息、「ホッとできる」事が大事なのです。
高校生である今、こういった状態になってしまったけれど、これを乗り越えられたら一生こういう状態にならないための方法を身につけることができると、信じています。
私自身、ちぃが生まれた後色々な事がたくさん重なり合って「鬱」になってしまった事があったけど、その【スイッチ】を、私は克服することができました。

私にとっての克服のきっかけは、手話だったり音楽だったりするけれども、何か熱中できるものを持つことが本当に大事だと思います。
体の疲れ = 心の疲れ ではないんです。
どんなに追い込まれて、どんなに苦しくても、一生懸命に楽しめるものがあれば心は疲れない、むしろ活性化されるのです。

夢中になれるだけのものが見つかると良いな。
それが仕事につながったら、人生は充実したものになると思います。
たとえ、苦しいことやつらいことが沢山あったとしてもね。

そういえば、私もつい最近知ったのですが、
小田和正さんて、東北大学を経て早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了っていう学歴の持ち主。いわゆる建築のお勉強をされていた方です。
職場の、ちょうど同世代の早稲田出身の建築家のご主人がいらっしゃる方から聞いてびっくりしました。
ミュージシャンになってからは、同窓会に出席すると「おまえ大丈夫か?ちゃんと食べられるのか?」と聞かれていたとか。
たぶん聞いた方より儲けていたと思いますけどね。

私が建築の勉強をしたのは専門学校だったけど、それでもあれだけ楽しかったから、大学で勉強したらもっと楽かったんだろうな。
海外では哲学科の中に含まれているところもあると、先生からお聞きしたことがあります。
そういえば良い建築物って、ただ箱を作るのではなく、そこに哲学が必ずあるように思います。
自分の思いをこめて何かを作り出す、それが完成した時に得る達成感。
建築に限らず、何にでも通じることですが、【心の疲れ】を取るものって、こういうものだと私は思います。


私の歌の発表会まで、あと4日。
昨日、「私のお気に入り」の日本語の歌詞を仕上げて、初めて歌ってきました。

♪悲しくて 落ち込んで 泣きたい時
お気に入りを想い出せば、幸せになるの♪

今回、どれだけこの歌に助けられたか。
9日に終わってしまった後の私が怖い・・・落ち込まなきゃいいけど。

暗譜に向けて、今日も歌ってきます。



そういえば、なんと1週間も更新していなかった!今更の様に気づいて、時間の流れの速さに驚いています。
この間、私の人生のターニングポイントをまたひとつ超えたのだと思えることがありました。

私の人生も、最後に「どんと晴れ」といえるようなものにしたいと思っています。